【2024年最新】電子カルテ徹底比較13選!クラウド型を導入時のポイントと注意点
初期コストを抑えられるクラウド型電子カルテは、その導入のしやすさから、注目されています。この記事では、クラウド型電子カルテを13選紹介します。また、クラウド型電子カルテを導入する。
目次[非表示]
- 1.電子カルテを導入する際のチェックポイント
- 1.1.入力画面の見やすさや操作性
- 1.2.セキュリティやバックアップ対策
- 1.3.すでに自院で導入しているサービスとの連携
- 2.クラウド型電子カルテ導入の注意点
- 2.1.インターネットに接続しないと使えない
- 2.2.ランニングコストが高くなる可能性も
- 3.クラウド型電子カルテ比較13選
- 3.1.CLINICS(クリニクス)カルテ | 株式会社メドレー
- 3.2.CLIUS (クリアス)| 株式会社Donuts
- 3.3.きりんカルテ | PHC株式会社
- 3.4.エムスリーデジカル | エムスリーデジカル株式会社
- 3.5.HOPE Cloud Chart | 富士通株式会社
- 3.6.セコム・ユビキタス電子カルテ | セコム医療システム株式会社
- 3.7.blanc(ブラン) | JBCC株式会社
- 3.8.HAYATE/NEO(ハヤテネオ) | 株式会社ファルコバイオシステムズ
- 3.9.QUALIS(クリオス)| 株式会社ビー・エム・エル
- 3.10.Dr.Simpty for ORCA | 三栄メディシス株式会社
- 3.11.Medicom-HRf | PHC株式会社
- 3.12.BrainBoxCloud | 株式会社ユヤマ
- 3.13.CLIPLA | 株式会社クリプラ
- 4.クラウド型電子カルテ導入で業務効率化!
▼動画を確認したい方はこちら
下記の動画でも電子カルテの種類や選び方について解説しています。
1時間の長い動画ですが、概要から詳細までを理解するのに参考になるかと思いますので、ぜひ合わせてご視聴ください。
電子カルテを導入する際のチェックポイント
そもそも「クラウド型電子カルテ」とは、どのようなシステムの電子カルテなのでしょうか。
「クラウド型電子カルテ」とは、院内にサーバを置かずにクラウド上に電子カルテを保存するシステムのことです。まずは、電子カルテを導入する際のチェックポイントについてみていきましょう。
入力画面の見やすさや操作性
クラウド型電子カルテを導入するなら、まずチェックしたいのが入力画面の見やすさや操作性でしょう。
- 見やすいレイアウト:一目で患者の状態がわかる
- シンプルな操作性:紙のカルテに慣れている人でも馴染める
- 入力作業が最小限 など
自院にあった電子カルテを導入できるよう、トライアルなどを利用して使いやすさを確かめてみましょう。
セキュリティやバックアップ対策
クラウドサービスはインターネットを介して利用します。インターネットにつながる環境であれば、どこにいてもタブレット端末やスマートフォンから電子カルテの閲覧・操作が可能です。
便利な一方で、データや個人情報を外部に管理してもらうことになるので、ウイルスの感染や個人情報が漏えいするリスクがあります。
サーバなどにトラブルがあった場合や緊急時に対応できるよう、セキュリティやバックアップなどの対策はしておくとよいでしょう。セキュリティ認証を取得していたり、データセンターでの管理・バックアップがあったりするベンダーを選ぶと安心です。
また、レセコンやオーダリングシステムなど、すでに自院で使用している医療機器と連携できるかもチェックポイントの一つです。もし自院で既存のレセプトソフトがある場合は連携可能かどうかを確認しておきましょう。うまく連携できれば、受付・診察・会計までの手順を一元管理できるようになります。
すでに自院で導入しているサービスとの連携
電子カルテを導入する際に、すでに自院でレセコンや予約システム、または、他の医療機器と連携できるかどうかは、事前に確認するとよいでしょう。現状のシステムと連携できれば、受付、診察、会計の業務を効率化することができます。
クラウド型電子カルテ導入の注意点
魅力の多いクラウド型電子カルテですが、注意したい点もいくつかあります。ここからは、クラウド型電子カルテ導入の注意点についてみていきます。
インターネットに接続しないと使えない
クラウド型電子カルテは、インターネットを介して利用するシステムです。逆を言えば、インターネット環境がない場所では利用できません。通信障害が発生してインターネットが利用できない場合や、電波の届かないエリアでは使えなくなってしまいます。
クラウド型の電子カルテを使用する際は安定したインターネット環境を用意しましょう。
ランニングコストが高くなる可能性も
クラウド型電子カルテは、オンプレミス型の電子カルテに比べて導入コストが低い点が大きなメリットといえます。オンプレミス型電子カルテの導入費用が高くなる最大の要因は、院内にサーバーマシンなどを入れて環境構築をする必要があるためです。
クラウド型の場合は、導入の費用は抑えられますが、毎月サービスの利用料金がかかり、ランニングコストが高くなる可能性があります。どちらのタイプがコストを抑えられるかは医療機関によって変わりますので、導入前にシミュレーションして比較検討しましょう。
クラウド型電子カルテ比較13選
クラウド型電子カルテをお探しの方向けに、人気の高い製品を会社ごとに10個ご紹介します。自院でどのような電子カルテを導入したいか、どんなサービスがほしいかなどを検討のうえ、自社にあうものを導入しましょう。
CLINICS(クリニクス)カルテ | 株式会社メドレー
「CLINICSカルテ」は、株式会社メドレーが提供する「患者とつながるカルテ」です。
患者用アプリとCLINICS予約・CLINICSオンライン診療が連動して、効率的な診療業務が実現できます。検査結果の送信や予約管理を行えるほか、キャッシュレス決済も可能です。
医療機関には患者へのデータ送信や予約導線の一元管理というメリットがあり、国際標準規格に適合するISMSクラウドセキュリティ認証を取得していますから、データの管理も安心して行えます。
CLIUS (クリアス)| 株式会社Donuts
「CLIUS (クリアス)」は、企業のバックオフィス業務を効率化する「ジョブカン」シリーズでおなじみの株式会社Donutsが提供するクラウド型電子カルテシステムです。
直感的な操作で簡単に「オンライン診療」「患者予約」ができるだけでなく、ORCA(日医標準レセプトソフト)との連携や、地域医療連携も可能です。
オプションプランを使えば月額12,000円〜のプランでは遠隔操作によるサポートもありますので、電子カルテに不慣れな医療機関でも安心です
きりんカルテ | PHC株式会社
格安オンライン写真プリントサービス「しまうまプリント」が、「医療のプラットフォーマーを目指す」という新たな夢に向けて開発したクラウド型電子カルテシステムが「きりんカルテ」です。
最大の特徴は、初期費用・月額利用料が無料であること。
カルテ作成機能以外にも、外来受付や予約機能、更に訪問スケジュール作成機能や在宅医療文書作成機能など、在宅医療に特化した機能も備えています。
エムスリーデジカル | エムスリーデジカル株式会社
「エムスリーデジカル」は、医療現場のニーズに合わせて開発された電子カルテです。
カルテ作成・オーダー入力を効率化する「AI自動学習機能」や、紙カルテを超える書き心地でシェーマもハンコ感覚で使える「iPad アプリ」など、便利な機能を備えています。
レセコン一体型、ORCA連動型から選択可能なので、自院に合わせた運用方法が選べるのも利点の一つです。
HOPE Cloud Chart | 富士通株式会社
「HOPE Cloud Chart」は、中堅病院に向けて開発されたレセプト・オーダーリングシステム一体型のクラウド電子カルテシステムです。
中堅病院でも運用しやすいようコスト負担を抑えただけでなく、シンプルなデザインが特徴です。カルテ、各種専用オーダ、看護支援、各部門との連携など豊富なパッケージ機能が用意されているので、専門の知識がなくても操作が可能です。
ヘルプデスクもあり、システムの検討から導入後までのサポートがあります。
セコム・ユビキタス電子カルテ | セコム医療システム株式会社
セコム医療システム株式会社が提供する「セコム・ユビキタス電子カルテ」はセコムのセキュアな専用回線を使用できるクラウド型電子カルテです。
訪問スケジュール作成機能や体温表機能を搭載しているため、クリニックでの診療以外に在宅診療にも使えるのが最大の特徴です。患者一人ひとりに共通IDを付与できるため、病院の他、診療所・老人保健施設・訪問看護ステーションなどからも患者情報の共有がセキュアに行えます。
データはセコムが運営する自社のデータセンターに保管されるため、セキュリティ面も安心です。
blanc(ブラン) | JBCC株式会社
「blanc」は、JBCC株式会社が提供する中小病院向けのクラウドカルテです。
カルテ内のデータをもとに文書を自動作成でき、テンプレートや履歴を使えばワンクリックで操作が可能です。それに加えて、導入前の段階からサポートもあるので、IT機器に苦手意識がある方でも導入しやすいです。
HAYATE/NEO(ハヤテネオ) | 株式会社ファルコバイオシステムズ
「HAYATE/NEO」は、情報の検索・整理機能に優れているのが特徴の電子カルテです。他社の大きな違いは、「タグ(札)機能」でしょう。
タグ(札)機能とは、患者一人一人の診察・看護情報にタグを付与することで、一つの画面上で必要な情報の取得が可能になる機能です。これにより、薬、診療科、検査日などの多様な要件に対して素早く検索ができます。
また、カルテサマリーを一覧表示する「タイムライン機能」、カルテ記載時期をバーグラフ化した「カルテナビ機能」など視覚性に優れた情報検索機能も備えています。
QUALIS(クリオス)| 株式会社ビー・エム・エル
「QUALIS」は、電子カルテの画面レイアウトを3パターン登録でき、好みの画面レイアウトができます。
カルテに記載された検査の内容をそのまま検査の依頼内容としてオンラインで送信するため、検査依頼内容の入力ミスや入力漏れを防げるなどの業務効率を図れるところもメリットとして挙げられます。
Dr.Simpty for ORCA | 三栄メディシス株式会社
「Dr.Simpty for ORCA」は、日医標準レセプトソフトウェア ORCAと連動した電子カルテシステムです。画面展開やボタンなどを可能な限り少なくしたことで、最小限の操作で入力できる点が特徴です。
Medicom-HRf | PHC株式会社
「Medicom-HRf」は、PHC株式会社が提供するハイブリッド型の電子カルテです。メディコムの販売代理店などが全国的に複数あるため、サポート面でも安心です。カスタマイズ機能が豊富である点もメリットの一つでしょう。
BrainBoxCloud | 株式会社ユヤマ
「BrainBoxCloud」は、株式会社ユヤマが提供する無床診療所向けのクラウド型電子カルテです。大きな特徴として、AIを用いた診察の待ち時間や再来院率などの予測・分析機能があります。患者の状態が一覧で把握できる診察パネルを搭載している点や、医薬品データベースの医薬品MDbankVⅢ搭載している点もメリットとして挙げられます。
CLIPLA | 株式会社クリプラ
「CLIPLA」は株式会社クリプラが提供する電子カルテです。複数人で同時に編集が可能という特徴があります。
クラウド型電子カルテ導入で業務効率化!
電子カルテシステムには多くの種類が存在し、特徴や操作性もさまざまです。
クラウド型電子カルテは導入費用が低く、システム・サーバーの保守なども必要ないため非常に導入しやすくなってきています。
選定する際には無料期間などを使い、比較検討するとよいでしょう。