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レセコンとは?電子カルテとレセコンの違い・連携のメリットを解説

レセコンとは、レセプトコンピュータの略で、レセプトを作成するソフトウェアのことです。レセコンは診療報酬の請求や会計に使用するイメージが強いと思いますが、実はクリニックの業務全体を効率化してくれる便利な存在でもあります。この記事では、レセコンとは何かから、今まさに普及拡大中の電子カルテとレセコンの違いまで解説します。

この記事を読むと以下のことがわかります。

  • レセコンとは
  • 電子カルテとレセコンの違い
  • 電子カルテとレセコンの連携メリット

関連記事:レセコン選びの基礎知識|レセコンの機能とレセコンメーカー選びのポイントを紹介


目次[非表示]

  1. 1.レセコンとは
    1. 1.1.レセコンの導入によりできること
  2. 2.電子カルテとレセコンの違い
    1. 2.1.電子カルテとは
    2. 2.2.電子カルテとレセコンの違いとは
  3. 3.電子カルテとレセコンの連携メリット
    1. 3.1.受付から診療・会計まで一元管理できる
    2. 3.2.レセプト作成の効率化
    3. 3.3.業務の負担軽減・入力ミスの防止
  4. 4.まとめ


レセコンとは

レセコンとは、レセプト(診療報酬明細書)を作成するためのコンピュータのことをさします。他に「医療事務コンピュータ」「医療コンピュータ」とも呼ばれています。

主に医療機関の窓口等で医療事務スタッフが使うことが多く、主に健康保険組合などの機関に対して、診療報酬を請求する「レセプト(診療報酬明細書)」の作成を行います。病院、診療所、調剤薬局でのレセプトコンピューターの普及率は96%ともいわれており(厚生労働省「レセプト請求状況」平成31年3月診療分より)、ほとんどの医療機関で広く利用されています。

レセコンの導入によりできること

レセコンを導入すると以下のようなことが可能となります。

  • 診療内容の入力、保険点数の自動計算
  • 記入データの点検
  • レセコンと電子カルテの連携 など

ほかにも、請求関連情報を分析して経営状況に関するレポートを作成する機能付きのものもあり、医療機関の経営分析に活かすこともできます。


電子カルテとレセコンの違い

では、電子カルテとレセコンでは、どんな違いがあるのでしょうか。ここでは、電子カルテとレセコンの違いについて言及します。

電子カルテとは

電子カルテが世に出てから約20年。電子カルテは医療機関の中枢となるシステムになりました。弊社メドレーが提供している「CLINICS電子カルテ」は、使いやすいデザインで、医師の方々から高い満足度を得ています。

電子カルテは、紙のカルテと比較して、記入する速度も上がり記入漏れも失くしやすくなります。その結果、診療に関わる信頼性や正確性が上がり、診察にかかる時間を短縮できる効果が期待できます。また、記入された情報は電子情報として保管できるため、カルテの整理がしやすくなるのです。

加えて、電子カルテを利用すると、患者のデータをオンラインで検査センターとスムーズに共有できるようになることも特徴と言えます。。検査結果や、既往症、アレルギー、他の医療機関で処方されている薬などの情報を紐づけられるので、情報の精度が向上し、医療事故防止にも役立つとされています。

電子カルテとレセコンの違いとは

 電子カルテとレセコンは、双方とも医療機関の経営にとって非常に大切なシステムです。そんな電子カルテとレセコンの大きな違いは「使用目的」です。上記で説明したように、電子カルテは「医療情報をコンピューターに入力して、電子データとして管理、保存する」ために存在しています。それに対してレセコンの目的は「診療報酬の請求業務を行うこと」にあります。

加えて、電子カルテとレセコンは「使用者」も違います。



電子カルテ

レセコン
目的
診療内容を記載するためのもの
診療報酬の請求業務を行うこと
使用者
医師・看護師・検査技師、薬剤師など実際に医療を行う人が中心
会計情報を管理する医療事務担当者や会計士

このように、電子カルテとレセコンでは、使用する目が異なることで、必然的に扱う人が異なるのです。

電子カルテとレセコンの連携メリット

レセコンと電子カルテを同時に使用するにあたって、「電子カルテ・レセコン連動型」と「電子カルテ・レセコン一体型」という2つのスタイルがあることを覚えておきましょう。



電子カルテ・レセコン連動型
電子カルテ・レセコン一体型
特徴

電子カルテとレセコンのシステムが別々

電子カルテとレセコンのシステムがひとつ

メリット
どちらかのみを導入しているクリニックの場合、後付けで新たなシステムを導入しやすい
別々に入力する手間をはぶくことができ、受付・診察・会計までが一元で管理できる

どちらの場合も電子カルテとレセコンの連動は可能です。ここでは、電子カルテとレセコンを連携させることによるメリットを紹介します。

受付から診療・会計まで一元管理できる

電子カルテは診療記録を管理し、レセコンは診療内容に応じた診療報酬情報を管理します。これを連携させることで、受付から診療・会計まで一元管理できるようになるのです。複数のシステムを横断する必要がなくなったり、紙情報を転記したりしなくて済むため、業務効率のスムーズ化にもつながるでしょう。

レセプト作成の効率化

レセプトを作成する際、医師が作成したカルテをもとに、さまざまな情報を入力する必要があるため、事務作業の工数がかかります。しかし、電子カルテとレセプトが連携していれば、この入力作業が不要になります。

毎月の請求書作成までの手間と時間を短縮することができるのは、電子カルテとレセコン連動の大きなメリットと言えるでしょう。

業務の負担軽減・入力ミスの防止

クリニックには毎日多数の患者が訪れます。紙のカルテや手書きの診療報酬明細書では作業量が多く、結果的に人為的なミスを引き起こす可能性があります。しかし、電子カルテとレセコンが連動することで作業量が減り、人為的ミスが減ることが想定されます。、結果として、日々の窓口業務の円滑化につながるのです。

作業時間が短縮されたことによる業務の円滑化は、ミスによって引き起こされる人間関係のトラブルも減らせます。それによって働く環境が良くなることにつながり、実際に作業を担当する人以外のクリニックで働く人にとっても、結果的にメリットとなると言えます。


まとめ

厚生労働省も医療等分野におけるICT化を推進しており、今後、レセコンと連動した電子カルテも必要不可欠のシステムになるでしょう。レセコン連動の電子カルテを導入するだけですぐに業務効率化ができるわけではありませんが、よりよい医院運営の一助となることは間違いありません。

中小クリニックであっても、多くの選択肢の中からレセコン・電子カルテの導入がしやすくなっています。ぜひ今回の記事を参考にして、レセコンのバージョンアップを検討してみてはいかがでしょうか。

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執筆監修者:CLINICS編集部
執筆監修者:CLINICS編集部
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