CLINICSカルテの料金・価格・費用

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【最新版】電子カルテのシェアを徹底解説|トレンドもわかりやすく紹介します



国が医療DXの実現を目指すなか、病院やクリニックにおいて電子カルテの普及が進んでいます。電子カルテを導入すれば業務の効率化が図れますが、電子カルテの種類や特徴、価格帯は多様であり、電子カルテの選定は容易ではありません。

そこで、本記事では電子カルテのシェアについて解説します。人気ランキングや、各電子カルテの特徴についてもご紹介します。トレンドや、選び方のポイントについても解説しますので、ぜひ、自院の環境に合ったカルテ選定の参考にしてみてください。


目次[非表示]

  1. 1.電子カルテ普及率の実態
    1. 1.1.病院
      1. 1.1.1.大病院
      2. 1.1.2.中小病院
    2. 1.2.クリニック
  2. 2.クリニックの電子カルテ導入シェアランキング TOP10〜日経メディカル Online参照〜
  3. 3.クリニックが導入している電子カルテ購入シェアTOP10〜m3.com参照〜
  4. 4.ランキングで紹介した14カルテの特徴
    1. 4.1.CLINICS(株式会社メドレー)
    2. 4.2.Dynamics(株式会社ダイナミクス)
    3. 4.3.Medicom-HRシリーズ(ウィーメックス株式会社/旧PHC)
    4. 4.4.Brain Box/Brain Box Cloud(株式会社ユヤマ)
    5. 4.5.Qualis/Qualis Cloud(株式会社ビー・エム・エル)
    6. 4.6.SUPER CLINIC IV(株式会社ラボテック)
    7. 4.7.M3 Digikar(エムスリーデジカル株式会社)
    8. 4.8.Hi-SEEDシリーズ/Hi-SEED Cloud(富士フイルムヘルスケアシステムズ株式会社)
    9. 4.9.CLIUS(株式会社DONUTS)
    10. 4.10.Dopanet Doctors(株式会社エムアイユー)
    11. 4.11.Doctor’s Desktopシリーズ(エムスリーソリューションズ株式会社)
    12. 4.12.HOPEシリーズ(富士通Japan)
    13. 4.13.MRNシリーズ/MAPs for CLINIC(株式会社EMシステムズ)
    14. 4.14.SimCLINICシリーズ(島津メディカルシステムズ株式会社)
  5. 5.電子カルテ導入で必要なステップ
  6. 6.電子カルテのトレンド
  7. 7.電子カルテを比較する際のポイント
    1. 7.1.オンプレミス型かクラウド型か
    2. 7.2.レセコン連動型か一体型(内包型)か
    3. 7.3.費用は予算内か
    4. 7.4.他システムとの連携がスムーズか
    5. 7.5.診療科によって必要な機能があるか
    6. 7.6.操作性に優れているかどうか
    7. 7.7.サポート体制が充実しているかどうか
  8. 8.まとめ


電子カルテ普及率の実態

電子カルテ普及率の実態について、厚生労働省による「電子カルテ等の普及状況の推移」資料をもとに解説していきます。

出典:厚生労働省「電子カルテシステム等の普及状況の推移」

https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000938782.pdf)(20231025)

病院

病床規模別に400床以上の大病院、400床未満の中小病院の2つに分類し、普及率を見てみましょう。

大病院

400床以上の大病院では、平成20年時点で38.8%に留まっていた普及率が、約10年後の令和2年には91.2%にまで上昇しています。

中小病院

400床未満の中小病院では、平成20年時点で平均15.8%の普及率に留まっています。令和2年の普及率は平均61.8%となっており、大病院と比較すると普及率は限定的です。

クリニック

クリニックの電子カルテの普及率は、平成20年時点で14.7%となっており、令和2年には49.9%にまで上昇しています。増加傾向にはありますが、全体でみると約半数のクリニックはまだ電子カルテを導入していない結果が見てとれます。


関連記事:電子カルテが普及しない理由とは?国内の普及率や最新の動向を紹介電子カルテの歴史とは?普及率や将来の見通しを詳しく解説


クリニックの電子カルテ導入シェアランキング TOP10〜日経メディカル Online参照〜

続いては、電子カルテの導入シェア上位12機種を紹介します。日経メディカルでは、会員登録をしている医師を対象にした「電子カルテ・ICT導入に関するアンケート」を定期的に実施し、ランキングとして発表しています。

医師の生の声が反映されたランキングとして、開業検討中の医師や動向を確認したい医師から評判です。今回は通算で6回目となる2023年の集計が反映された「電子カルテ導入シェアランキング2023」を参照し、現在の導入状況をみていきます。

なお、下記アンケート調査は、導入した方のうちのシェアであり、稼働数のシェアではない点にご注意ください。

出典:日経メディカル「第22回 【医師976人に聞いた】電子カルテ導入シェアランキング2023速報 」https://nm-kaigyo.nikkeihr.co.jp/career_labo/karte_enquete/022/ (20241021)

順位
製品名
社名
導入シェア率
クラウド/オンプレ
レセコン
1位

Medicom‐HRシリーズ

ウィーメックス株式会社(PCHグループ)

21.1%

オンプレ型(クラウド利用可能)

レセコン一体型

2位 
Dynamics
株式会社ダイナミクス
14.9%
オンプレ型
レセコン一体型

3位

M3 Digikar

エムスリーデジカル株式会社

14.3%

クラウド型

レセコン一体型/連動型

4位

Brain Box Cloud/Brain Box

株式会社湯山製作所

11.2%

クラウド型/オンプレ型

レセコン一体型

5位

Qualis Cloud/Qualis

株式会社ビー・エム・エル

8.7%

クラウド型/オンプレ型

レセコン一体型

6位

Hi-SEED Cloudなど

ウィーメックス ヘルスケアシステムズ株式会社(旧富士フイルムヘルスケアシステムズ株式会社

5.6%

クラウド型/オンプレ型


レセコン一体型/連動型


同率7位

CLINICS

株式会社メドレー

2.5%

クラウド型

レセコン一体型

同率7位

MAPs for CLINIC/MRN

株式会社EMシステムズ

2.5%

クラウド型/オンプレ型

レセコン一体型

同率7位

Doctor’s Desktop

エムスリーソリューションズ株式会社(旧株式会社シィ・エム・エス)

2.5%

オンプレ型

レセコン連動型

同率10位

 HOPE Cloud Chart/HOPE LifeMark-MX

富士通Japan株式会社

1.9%

クラウド型/オンプレ型

レセコン一体型

同率10位

SlimCLINIC

島津メディカルシステムズ株式会社

1.9%

クラウド型

レセコン一体型

同率10位

Dopanet Doctors

株式会社エムアイユー

1.9%

オンプレ型

レセコン一体型/

連動型

クリニックが導入している電子カルテ購入シェアTOP10〜m3.com参照〜

続いては、電子カルテの購入シェア上位12機種を紹介します。医療に関する情報を発信しているm3.comでは、毎年「クリニック向け電子カルテ実態調査」を行っています。

参考にしたのは、直近4年間の間に電子カルテを購入した開業医の声をもとに、購入シェアとしてランキング形式でまとめられ発表されたものです。

最新のランキングはもちろん、過去の動向からトレンドをみていくと、長く使えるカルテかどうかの判断軸にも使えるでしょう。

出典:m3.com「【2024年版】クリニック向け電子カルテ購入シェアランキング」https://clinic.m3.com/showSpecialSlot.htm?slotId=30321 (20241021)

順位
製品名
社名
購入シェア率
クラウド/オンプレ
レセコン

1位

M3 Digikar

エムスリーデジカル株式会社

34.0%

クラウド型

レセコン一体型/連動型

2位

Medicom-HRシリーズ

ウィーメックス株式会社(PCHグループ)​​​​​​​

12.0%

オンプレ型

レセコン一体型

3位

HOPE Cloud

Chart/HOPE LifeMark-MX

富士通Japan株式会社

5.0%

クラウド型/オンプレ型

レセコン一体型

同率4位

CLIUS

株式会社DONUTS

4.0%

クラウド型

レセコン一体型

同率4位

CLINICS

株式会社メドレー

4.0%

クラウド型

レセコン一体型

6位

QualisCloud/Qualis

株式会社ビー・エム・エル

3.5%

クラウド型/オンプレ型

レセコン一体型

同率7位

Brain Box Cloud/Brain Box

株式会社湯山製作所

3.0%

クラウド型/オンプレ型

レセコン一体型

同率7位

MAPs for CLINIC/MRN

株式会社EMシステムズ

3.0%

オンプレ型

レセコン一体型

同率9位

SUPER CLINIC

株式会社ラボテック

2.0%

オンプレ型

レセコン一体型

同率9位

セコム・ユビキタス電子カルテ

セコム医療システム株式会社

2.0%

クラウド型

レセコン一体型

同率9位

MedicalStation CLINIC

株式会社ビー・エム・エル

2.0%

オンプレ型

レセコン一体型

同率9位

モバカルネット

NTTプレシジョンメディシン株式会社

2.0%

クラウド型

レセコン連動型

ランキングで紹介した14カルテの特徴

日経メディカルonlineとm3.comのランキングで登場したカルテの特徴を順不同で紹介します。具体的なイメージをつかむための一助として、お役立てください。


関連記事:【最新版】電子カルテメーカーのおすすめ23選!カルテの選定ポイントも解説!


CLINICS(株式会社メドレー)


参考:クラウド診療支援システムCLINICS(クリニクス) (clinics-cloud.com)

特徴

予約・問診・レセプト・分析機能が一体となったクラウド電子カルテ


主な機能

  • 受付管理
  • スケジュール
  • メモ・ラベル機能
  • テンプレート・セット登録
  • ファイル管理
  • 文書作成
  • 診察メニュー管理
  • 適応症・投与量チェック
  • 薬剤情報検索
  • 決済履歴表示

初期費用

記載なし

月額費用

記載なし

運営会社

株式会社メドレー

ホームページURL

日本最大級のオンライン診療システムである「CLINICS オンライン診療」を展開する株式会社メドレーの電子カルテになります。

「CLINICSカルテ」は、予約・問診・オンライン診療に加え、経営分析機能も一体となったクラウド電子カルテです。診療業務だけでなく、診療所経営の効率向上を実現するサービス提供を行っております。

Dynamics(株式会社ダイナミクス)

参考:ダイナミクス

特徴

医師の視点で作られた電子カルテ

主な機能

  • 処方の確認機能
  • 薬剤歴の表示
  • 受付手続き機能
  • 血圧や検尿、血液検査の履歴を時系列でグラフ化
  • 診療履歴など患者のデータの記録
  • 患者情報の検索機能
  • 画像のファイリング機能
  • メモやサマリーの作成

初期費用

220,000円(税込)

月額費用

13,200円(税込)

運営会社

株式会社ダイナミクス

ホームページURL

https://dyna.superdyn.jp


ダイナミクスは院内設置型かつ低コスト、医院外でも利用可能です。診療データも制限なく活用でき、軽快・安定動作を提供しております。全国のユーザーと情報交換もできます。

さらに、操作性が優れており、直感的かつ使いやすいインターフェースが特徴です。これにより、効率的な業務遂行が可能となります。


関連記事:dynamics(ダイナミクス)とは?評判・口コミ・料金を解説!


Medicom-HRシリーズ(ウィーメックス株式会社/旧PHC)

Medicom-HRシリーズ(ウィーメックス株式会社/旧PHC)

参考:Medicom-HRf Hybrid Cloud | メディコム | ウィーメックス株式会社(旧PHC株式会社)

特徴

40年以上にわたる信頼と実績を持つ業界トップのカルテ

主な機能

  • リアルタイムチェック
  • 病名の予測と自動的な置換・照合
  • 算定アシストの搭載
  • 時系列表示・情報の分割表示
  • 複数条件での検索
  • テキストでの検索

初期費用

記載なし

月額費用

記載なし

運営会社

PHCホールディングス株式会社

ホームページURL

「Medicom-HRシリーズ」は、迅速なフォローアップと優れたアフターサービスが提供されます。利用者の不安や問題に素早く対応してもらえるため、安心して利用が可能です。

直感的な操作が可能で、効率的な業務遂行が期待できます。また、受付システムとの連携が簡単で、クリニック運営を効率化します。スタッフやクリニックの事情に柔軟に対応できるため、運用の最適化が可能です。


関連記事:Medicom-HRfとは?評判・口コミ・料金を解説!


Brain Box/Brain Box Cloud(株式会社ユヤマ)

Brain Box/Brain Box Cloud(株式会社ユヤマ)

参考:クラウド型電子カルテ BrainBox Cloud | 製品紹介 | 株式会社湯山製作所 (yuyama.co.jp)

特徴

処方内容をリアルタイムで確認できる

主な機能

  • 豊富な医薬品データベース
  • 文書作成サポート
  • AIによる提案と予測機能
  • クロルプロマジン換算機能
  • 過去カルテ・SOAPソート表示
  • 複数カルテの切替表示

初期費用

記載なし

月額費用

記載なし

運営会社

株式会社湯山製作所

ホームページURL

ユヤマ(Brain Box/Brain Box Cloud)は、利用者のニーズや要件に柔軟に対応し、システムを最適化できます。さらに、営業担当者が技術に強いのが特徴です。利用者は専門的なサポートを受けながらシステムを導入できます。

また、デュアルディスプレイを採用しており、画面がシンプルで使いやすいのもポイントです。情報の整理がしやすく、効率的な操作が可能です。これらの特長によって、ユヤマ(Brain Box/Brain Box Cloud)は幅広いニーズに対応し、利用者の業務効率を向上させます。


関連記事:ユヤマ 電子カルテ「BrainBoxシリーズ」とは?評判・口コミ・料金を解説!


Qualis/Qualis Cloud(株式会社ビー・エム・エル)

Qualis/Qualis Cloud(株式会社ビー・エム・エル)

参考:医療情報システム事業 | BML

特徴

多機能ながら使い勝手抜群

主な機能

  • 付箋機能
  • 診療アラーム
  • 受付一覧
  • 会計
  • 音声入力
  • 処方チェック機能
  • 予約機能

初期費用

記載なし

月額費用

記載なし

運営会社

株式会社ビー・エム・エル

ホームページURL

ビー・エム・エル(Qualis/Medical Station Clinic)の最大の特徴として、検査結果との連動性が挙げられます。検査結果とのスムーズな連携により、医療スタッフは効率的に情報を取得し、診療への活用が可能です。

また、サポートの充実性を図っており、システム導入後も、万が一のトラブルや疑問に対して迅速かつ丁寧なサポートが受けられるため、安心して利用できます。さらに、未来カルテや自由診療カルテなど、操作性に優れている点も魅力です。


関連記事:「Qualis Cloud 」とは?評判・口コミ・料金を解説!


SUPER CLINIC IV(株式会社ラボテック)

SUPER CLINIC IV(株式会社ラボテック)

参考:Ver.2.0 Hybrid Cloud | 株式会社ラボテック(LABOTECH)

特徴

直観的でシンプルな構造と操作性

主な機能

  • オンライン診療システム
  • テンプレート設定
  • 過去受付患者一覧表示
  • 表示切替・ソート機能
  • 家族一覧の検索条件
  • 統計機能
  • 会計チェック機能
  • Do入力
  • お薬事典
  • 病名ナビ(チェック)
  • 処方の体重換算機能
  • 保険・自費カルテ切替
  • 診療アラート
  • 文書管理システム

初期費用

記載なし

月額費用

記載なし

運営会社

株式会社ラボテック

ホームページURL

「SUPER CLINIC IV」は、医療機関の受付から診療・会計・レセプトまで、総合的にサポートできるシステムです。シンプルなデザインと直感的な操作性が特長で、過去カルテと当日カルテを左右に表示し、クリックやドラッグ&ドロップなどで手軽にカルテを作成できます。

受付時は問診データを効率的に収集し、待ち時間の短縮や受付業務の効率化が可能です。医師はテンプレートセットやカルテセットを利用し、効率的に診療情報を入力できるほか、検査オーダーや処方箋の作成、次回予約も簡便です。

また、薬剤情報の検索や処方内容のチェック、病名の自動提示など、医師の診療を多彩な機能でサポートします。

M3 Digikar(エムスリーデジカル株式会社)

M3 Digikar(エムスリーデジカル株式会社)

参考:開業医の手間を削減するクラウド電子カルテ / エムスリーデジカル株式会社 (digikar.co.jp)

特徴

6年連続でクラウド電子カルテのシェア1位

主な機能

  • 検査結果ビューアー
  • M3 DigiKar モバイル
  • iPad手書きカルテアプリ
  • 適応症の自動学習(AI)
  • 処置行為自動学習(AI)
  • 処方監査オプション

初期費用

無料

月額費用

9,800円〜(税抜)

運営会社

エムスリーデジカル株式会社

ホームページURL

「エムスリーデジカル」は、医療現場向けに特化した電子カルテシステムです。AIによる自動学習機能を備えており、頻繁に使用される処置行為を自動で記録し、カルテの作成やオーダー入力を効率化します。その結果、入力にかかる時間を80%も削減できます。

また、iPadの手書きアプリを活用すれば、手書きでの記録をそのまま電子化できるため、パソコン操作に慣れていない医師でも利用しやすい特徴もあります。


関連記事:【電子カルテ】m3デジカルとは?評判・口コミ・料金を解説!


Hi-SEEDシリーズ/Hi-SEED Cloud(富士フイルムヘルスケアシステムズ株式会社)

参考:Hi-SEED Cloud|ウィーメックス ヘルスケアシステムズ株式会社

特徴

MediSaaS認定マークを取得

主な機能

  • 在宅医療等対応のカルテ入力機能
  • 処方や検体、画像などのオーダエントリ
  • 認証による複数デバイスとの接続可能
  • 文書作成サポート
  • 医用辞書など多目的検索機能
  • 経営分析システム
  • レセプトチェック

初期費用

記載なし

月額費用

記載なし

運営会社

ウィーメックス ヘルスケアシステムズ株式会社


ホームページURL

https://dx.hs.wemex.com/emr/hi-seed_cloud


Hi-SEED Cloudは、ウィーメックス ヘルスケアシステムズ株式会社が提供するクリニック向けのクラウド型電子カルテシステムです。長年培ってきた医療現場での経験とノウハウが注ぎ込まれています。

使いやすく、見栄えも優れており、多彩な機能を手軽に活用できます。電子カルテを中心にPACSや画像診断装置、検査システムなどのウィーメックスヘルスケアシステムズ製品をはじめ、多様なソリューションとの連携をワンストップで提供します。


関連記事:「Hi-SEED Cloud」とは?評判・口コミ・料金を解説


CLIUS(株式会社DONUTS)

CLIUS(株式会社DONUTS)

参考:CLIUSクリアス|クリニック向けクラウド型電子カルテ

特徴

MacとWindowsの両OSに対応

主な機能

  • 薬用量機能
  • バックアップ
  • WEB問診
  • オーダーチェック
  • 在宅機能
  • 経営分析ツール
  • 予約機能
  • 院内機器連携
  • オーダー自動学習機能

初期費用

200,000円~

月額費用

12,000円(5ユーザーまで使用可能)

運営会社

株式会社DONUTS

ホームページURL

CLIUS(クリアス)は、株式会社DONUTSが提供する、無床診療所向けのクラウド型電子カルテサービスです。

MacとWindowsの両プラットフォームでの利用が可能であり、さらにiPadでも操作できます。外来や在宅を含む、多様な診療スタイルに対応しています。

Dopanet Doctors(株式会社エムアイユー)

参考:株式会社 エムアイユー Mac専用電子カルテ Dopanet Doctors (miu-net.com)

特徴

Mac専用電子カルテ

主な機能

  • FileMakerと連携可能
  • 診療支援ソフトRS_baseと連携可能
  • OsiriXと連携可能

  • レセプトサポート

初期費用

記載なし

月額費用

記載なし

運営会社

株式会社 エムアイユー

ホームページURL

https://www.miu-net.com​​​​​​​

「Dopanet Doctors」は、使わない機能を排除し、必要な機能をシンプルかつ低価格に提供する電子カルテシステムです。Mac専用設計で、使いやすいユーザインターフェースとシンプルなデザインが特徴です。受付画面は院内のレイアウトに合わせて分けられるため、状況が一目で把握できます。

2号用紙の表示は紙カルテ風で分かりやすく、過去カルテも簡単に参照できます。また、データベースサーバーには無料の「PostgreSQL」を使用し、低価格を実現しています。

さらに、FileMakerやRS_base、OsiriXなど、外部ソフトとの連携もスムーズです。iPad対応で、問診の入力やカルテの持ち運びも簡便。

Doctor’s Desktopシリーズ(エムスリーソリューションズ株式会社)

参考:Doctor's Desktop

特徴

操作性を追求したORCA連動型オンプレ電子カル


主な機能

  • Do入力
  • 複数患者のカルテを同時編集
  • よく使うパネルをボタン一つで優先表示
  • パネルの移動・検索
  • 薬剤処方チェック機能
  • 受付・チェックイン機能
  • 問診入力機能
  • 主訴所見入力機能
  • 検査結果表示機能
  • 処置行為入力機能
  • 病名入力機能
  • 予約機能
  • 会計機能
初期費用
記載なし
月額費用
記載なし
運営会社

エムスリーソリューションズ株式会社

ホームページURL


Doctor’s DesktopはORCAと併用される電子カルテでトップクラスのシェアを誇る、オンプレ型の電子カルテです。

患者の導線に沿ったチェックイン画面、患者ごとに表示を変更できるパネルなど、見やすさを追求しています。カルテ記載についても、Do機能はもとより、複数カルテへの同時書き込みも可能です。薬剤の処方チェックや候補病名などのサポート機能も充実しており、ストレスなく操作できます。

HOPEシリーズ(富士通Japan)

HOPEシリーズ(富士通Japan)

参考:診療所様向けクラウド型電子カルテシステム HOPE LifeMark-SX Cloudエントリーモデル : 富士通 (fujitsu.com)

特徴

無床診療所向けクラウド型電子カルテ

主な機能

プロファイル&オーダー
診療画像・レポート参照
カルテ
看護
DO/コピー機能
付箋機能
検査結果時系列表示
検査依頼情報作成
アクセスログ記録機能

初期費用

記載なし

月額費用

記載なし

運営会社

富士通Japan

ホームページURL     

富士通Japan(HOPE シリーズ)は、無床診療所向けのクラウド型電子カルテシステムです。

シンプルで直感的な操作性を持ち、医師のニーズに合わせて入力を支援し、スピーディな診察をサポートします。

さらに、電子カルテを軸にスマートフォンを使った患者サービスや地域連携など、多様な機能を提供し、診療所の業務を効率化します。


関連記事:「HOPEEGMAIN-GX」とは?評判・口コミ・料金を解説!


MRNシリーズ/MAPs for CLINIC(株式会社EMシステムズ)

MRNシリーズ/MAPs for CLINIC(株式会社EMシステムズ)

参考:MAPs for CLINIC | 株式会社EMシステムズ (emsystems.co.jp)

特徴

優れたUIによる圧倒的な使いやすさ

主な機能

  • Do機能
  • 同一患者の診察記録/診療行為の同時入力
  • 各種テンプレート
  • バイタル値・リハビリの表示専用領域
  • 小児用量入力
  • 定期処方入力
  • 検査依頼シート
  • 候補病名機能
  • 連続傷病名入力
  • 小児成長曲線/バイタルグラフ
  • 検査結果・薬薬歴の表示

初期費用

無料(初期ライセンス費用)

月額費用

20,000円 / 1接続につき

運営会社

株式会社EMシステムズ

ホームページURL 

MRNシリーズの中でも、MAPs for CLINICはクラウド上での電子カルテを提供し、“ストレス・フリー”な医療現場を実現します。優れたユーザーインターフェースによって、圧倒的な使いやすさを実現し、日々の診療業務をスムーズに行えます。

さらに、初期ライセンス費用が0円と安価な導入費用が特徴で、市販のハードウェアを利用するため、コストを抑えながら電子カルテの導入が可能です。安定したクラウドシステムにより、トラブル発生時でも院内での操作に対応しており、万が一の際でも安心して利用できます。

SimCLINICシリーズ(島津メディカルシステムズ株式会社)

参考:無床診療所向け統合型電子カルテシステム SimCLINIC T4 Cloud


特徴

PACSと一体化したクラウド型電子カルテ

主な機能

  • レイアウトのアレンジ可
  • DICOM MWM対応
  • 簡易ビューアソフト付きDICOM 画像CD作成機能
  • 処方内容チェック機能
  • 候補病名表示
  • レセプトチェック機能

初期費用
記載なし
月額費用

記載なし

運営会社

島津メディカルシステムズ株式会社


ホームページURL


SimCLINICシリーズの現行モデルであるSimCLINIC T4 Cloudは、従来のオンプレ型からクラウド型に変更されました。

クラウド型でありながらも画面のレイアウトは柔軟にできます。周辺機器との連携も良く、何よりPACS 機能が一体化されている点が特徴です。電子カルテからワンクリックで診断画像を表示するだけでなく、カルテへの貼り付けも可能で便利です


電子カルテ導入で必要なステップ

電子カルテ導入時に必要となるステップは以下の通りです。

  1. 電子カルテの選定
  2. 要件定義
  3. システム設定
  4. デモ運用
  5. 実運用開始

電子カルテ選定時は、複数のサービスを比較したうえで検討を進めることが重要です。ベンダーに具体的な要望を伝えられると、デモンストレーション段階での機能確認がスムーズになります。

綿密な打ち合わせを経て、導入する機材やソフトを確認しながらテスト運用を進めましょう。なお、詳細は以下の記事で紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

  電子カルテ導入のポイント | 失敗しないための手順と注意点 クリニックの業務効率化に欠かせないのが電子カルテです。しかし「何を基準に選定し導入すればよいのか」「運用にあたって注意点すべき点は?」など、さまざまな悩みや疑問が生じるかもしれません。 本記事では、電子カルテを選ぶ際のポイントや、導入時に留意すべき事項、そして効果的な運用の注意点について詳しく解説しています。電子カルテの導入を検討している方は、ぜひ一読ください。 CLINICS(クリニクス)

電子カルテのトレンド

新型コロナの流行に伴い、近年では対面診療への対応だけではなく、問診や予約、オンライン診療などにも対応している電子カルテシステムが注目されています。

ほかにも、眼科のように検査機器を多く導入する必要がある場合には、周辺システムとの連携が可能であるかどうかも重要視すべきポイントです。

また、小児科で導入する場合には、子どもの体重に応じて薬の量を計算する体重換算機能が備わっているかなど、導入する診療科によっても重要視する機能は異なります。

自院にとって必要な機能について、選定前にしっかりと見極めましょう。

電子カルテを比較する際のポイント

電子カルテには多くの機種があるため、選定に迷ってしまうかもしれませんが、自院の業務効率向上を図るためには、どのような機能が必要なのかを具体的に検討する必要があります。

オンプレミス型かクラウド型か

オンプレミス型電子カルテは、クリニック内に専用のサーバーを設置して利用するタイプです。長い歴史を持ち、多くの方が利用しており、多機能かつカスタマイズ可能であるケースが多い点が特徴です。

しかし、院内にサーバーを設置する必要があり、導入に高い初期費用がかかるケースが多い傾向です。

一方、クラウド型電子カルテは院内にサーバーを設置せずに利用できるため、低い導入費用に加えて、自宅からも電子カルテを確認できる点がメリットです。

また、近年セキュリティも強化されており、安心して利用いただけるメーカーが増えています。


関連記事:電子カルテの導入費用相場とは?オンプレミス型とクラウド型で徹底比較!


レセコン連動型か一体型(内包型)か

レセコン連動型は、カルテとレセコンを別々に立ち上げる必要があり、それぞれの操作を覚える必要があります。これに対して、一体型(内包型)は1つのシステム画面上でカルテとレセコンの操作が可能です。

特に新規開業する医療機関では、ベテランの医療事務を採用できないケースが多く、比較的操作が容易なクラウド型+一体型が好まれる傾向があります。

それぞれの違いを考慮して、自院のニーズに基づいてシステムを選定しましょう。

費用は予算内か

電子カルテシステムを導入するためには初期費用だけでなく、月額費用と更新費用への考慮も必要です。費用対効果が得られるのか、追加費用は発生しないかなどをじっくり検討し、予算に見合った選択で財政状況を圧迫しない、安定的な運用を確保しましょう。

他システムとの連携がスムーズか

他システムと連携ができるかどうかも事前に確認しておきましょう。たとえば、自動精算機との連携が挙げられます。診察券を自動精算機で読み取り、精算された結果を電子カルテの患者情報に反映が可能です。レジ締めの作業効率アップや、未収金防止の観点など、多くのメリットが考えられます。

すでに導入している、あるいは今後導入予定の周辺機器との連携ができるのかどうかも重要な選定基準の一つといえるでしょう。


関連記事:【最新版】電子カルテと連携できるシステムの種類と連携することのメリットを徹底解説します!


診療科によって必要な機能があるか

内科は基本機能で対応可能な場合が多いですが、眼科や整形外科、小児科などの診療科によって必要な機能が備わっているかも重要なポイントです。

これらの機能がないと、電子カルテ導入のメリットが得られず、使いにくさがストレスになってしまう可能性があります。自身の診療科に特化した機能を踏まえ、適切なシステムを選びましょう。

操作性に優れているかどうか

電子カルテシステムの操作性を確認する際は、医師だけでなく看護師や事務などの多職種間で共有し、話し合いの場を設けることが重要です。

使いやすいインターフェースや直感的な操作が可能なシステムは、スタッフの業務の効率に直結します。全職種がスムーズに利用できるシステム選定ができるかどうかが、円滑な医療業務遂行の鍵です。


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サポート体制が充実しているかどうか

電子カルテの選定において、サポート体制が充実しているかは導入後の運用に重要な影響を与えます。

導入後に発生する操作上の疑問や診療報酬改定への対応など、必要な際に迅速なサポートが受けられるかは円滑な診療を提供するために確認すべきポイントです。安心してシステムを利用するために、適切なサポートが提供されるかを確認しましょう。​​​​​​

まとめ

今回は、電子カルテのシェアランキング、選定時の比較ポイントやトレンドについて解説しました。

電子カルテにはそれぞれ異なる特徴があるため、自院の診療スタイルに合ったものを選定できれば業務の効率化を図れるでしょう。なお、医師だけでは決めずに、多職種の目でチェックして時間をかけながら比較検討することが大切です。


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執筆監修者:CLINICS編集部
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