【最新版】Web問診システム13選を紹介!メリットから選び方まで詳しく解説
「Web問診を導入するメリットを知りたい」
「具体的にどんな問診システムがあるのか知りたい」
クリニック経営者のなかには、上記のような疑問を抱えている方も少なくありません。
Web問診の導入により、クリニックスタッフの業務負担を軽減できます。しかし、どのような基準で選べばよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
当記事では、Web問診の概要や導入するメリットのほか、導入する際の注意点などを詳しく解説します。
Web問診とは
Web問診とは、スマートフォンやタブレットなどを利用して入力できる問診システムです。Web問診は病院やクリニックに来院する前でも、インターネットがあれば場所を問わず入力できます。
それでは、紙問診とAI問診との違いについて詳しく紹介します。
紙問診との違い
紙問診とは、みなさんがご存知の紙の問診表です。紙問診は患者が病院やクリニックに来院してから記入するのが一般的です。患者が来院してから記入するため時間がかかりやすく、カルテへの転記やスキャン、廃棄作業が手間になる場合もあります。
一方で、Web問診は場所を問わず入力できたり、カルテと連携している場合、そのままカルテに自動で転記されます。
AI問診との違い
AI問診は、患者の入力内容に合わせて疑われる症状や病気を推測できるのが特徴です。症状や病気を推測できる質問が細かいため、患者の症状を見落とすリスクを軽減できます。
一方、Web問診は事前に設定した設問に対して患者が入力する流れのため、入力内容をもとに医師が病気や症状を考えるのが一般的です。AI問診のほうが、患者の症状や病気を見落とさず、適切に診断できる可能性があります。
Web問診システムを導入する3つのメリット
Web問診システムを導入するメリットは、以下の3つです。
- 受付スタッフの負担が軽減する
- 患者の来院前に問診表を確認できる
- 患者の待ち時間が減少する
それぞれ詳しく紹介します。
1.受付スタッフの負担が軽減する
Web問診システムを導入すると、受付スタッフの業務負担を軽減できるのがメリットです。受付スタッフは、患者の問診票の受け渡しだけでなく、電話対応やデータ入力など、多くの業務を担当しています。
Web問診システムを導入すると、患者が自宅や出先から直接自分の情報や症状をオンラインで入力します。さらに、電子カルテと連携している場合、電子カルテに自動で転記されます。その結果、スタッフの紙問診の受け渡し、スキャン、電子カルテへの転記、廃棄等の作業を削減できます。
2.患者の来院前に問診表を確認できる
患者の来院前に問診表を確認できるのが、Web問診システムを導入するメリットです。患者が来院する前に、オンラインでの問診が完了していると、医師や看護師は患者の問診内容を事前に確認できます。
その結果、診療の効率が向上し、より詳細なカウンセリングや治療計画の策定が可能になります。また、発熱外来のトリアージや急を要する患者への迅速な対応が可能な点もメリットです。
3.患者の待ち時間が減少する
Web問診システムを導入すると、患者の待ち時間が減少するのは大きなメリットです。従来の問診方法では、患者は病院に到着してから問診票を記入する必要がありました。
しかし、Web問診システムを導入すると、患者は自宅や移動中など事前に問診の入力が完結できるようになります。病院に到着した際の待ち時間が大幅に短縮され、患者のストレスも減らせる効果が期待できます。
Web問診システムを導入する際の3つの注意点
Web問診システムを導入する際の注意点は、以下の3つです。
- スタッフと運用方法を相談する
- 費用を確認する
- サイトの改修が必要か確認する
それぞれ詳しく紹介します。
1.スタッフと運用方法を相談する
Web問診システムを導入する際は、どのような運用をするのかをスタッフと相談して詰めておく必要があります。特に受付スタッフとは、どのような流れだと業務が進めやすいのかをシミュレーションしながら進めると、導入後の対応がスムーズです。
2.費用を確認する
Web問診システムの導入には、初期費用だけでなく月額費用もかかるケースがほとんどです。
具体的な費用を明確にし、予算を超えない程度に機能や利用範囲を抑える配慮が必要です。システムによって費用はさまざまなため、予算を超えないシステムの選定と、運用後の費用を把握し、検討を進めるようにしてください。
3.サイトの改修が必要か確認する
Web問診システムを導入する際は、サイトの改修が必要かどうか確認しましょう。Web問診システムの導入によって、既存のWebサイトにボタンを設けたり、ページの変遷を変えたりと影響が出る可能性もあります。
システムによっては、サイトの構造やデザインの変更を要する場合があるため、前もって改修の必要性をチェックしておくとスムーズに導入できます。
Web問診システムの選び方
Web問診システムの選び方は、以下のとおりです。
- カルテとスムーズな連携ができるか
- 自院の雰囲気にマッチしたUIか
- 求めている問診の運用を満たすかどうか
カルテ・予約システムとスムーズな連携ができるか
Web問診システムを選ぶ際には、カルテと予約システムとスムーズな連携ができるかが重要です。まず、電子カルテについては、Web問診のデータが患者のカルテに迅速に反映されることが理想です。そのため、クリニックで使用している電子カルテとスムーズに連携できるかが、比較・検討の肝になります。
次に、予約システムについては、Web予約が完了したあとにWeb問診の回答に誘導できる連携が理想的な運用です。患者がWeb予約後にWeb問診に回答することで、漏れなくWeb問診に回答いただくことができます。
システム選びの際には、データ連携の方法やカルテとの情報の同期頻度など、技術的な側面についても詳しく確認してください。同じカルテを使っている、他施設にヒアリングするのも有効な手段です。
自院の雰囲気にマッチしたUIか
Web問診システムを選ぶ際は、自院の雰囲気にマッチしたUIかを確認してください。UIとは「ユーザーインターフェース」の略称で、Webサービスやアプリケーションなどにおいてユーザーの目にふれるすべてのものを指します。
UIは、患者やスタッフが感じる使いやすさや操作性に大きく影響します。そのため、クリニックの雰囲気や患者層に合った、シンプルで分かりやすいUIが求められます。
導入する前にデモ版を実際に操作して、初めてでも迷わずに操作ができるか、デザインが自院のイメージに適しているかなどを確認してください。
求めている問診の運用を満たすかどうか
求めている問診の運用を満たすかどうかで、Web問診システムを選ばなければなりません。医療機関ごとに、求める問診の内容や運用方法は異なります。たとえば、初診時の詳細な問診から再診時の簡易な問診まで、多岐にわたるニーズが考えられます。
導入するシステムが上記の要件を満たしているかの確認が、導入後の満足度に影響を与えるため、非常に大切です。
おすすめのWeb問診システム13選
おすすめのWeb問診システムは、以下の13選です。
- CLINICS問診
- メルプweb問診
- SymView
- AI問診UBie
- imon
- Ace
- Dr.TAP
- 問診票入力システム
- Mac24-Tab
- Myclinic問診票
- MedicalTQ
- Confy
- wellnessMonsin
それぞれ詳しく紹介します。
1.CLINICS問診(株式会社メドレー)
参考:CLINICS問診
CLINICS問診は、CLINICSカルテとの連携により、転記作業を軽減でき受付スタッフの業務負担を軽減できます。
患者は、自分の都合のよい時間にWeb問診を受けたうえで来院できるため、来院後の混雑解消に効果を発揮します。
2.メルプweb問診(株式会社HERO innovation)
参考:メルプweb問診
メルプweb問診は、カスタマイズ性の高さやチャット形式の画面デザインなどが特徴です。医師と対話形式で問診回答するデザインにより、初診患者でも迷わずに入力ができます。
また、クリニックの特徴や雰囲気に合わせて、使いやすいシステムにカスタマイズが可能です。医師好みに柔軟にカスタマイズできるので、医療現場におすすめのWeb問診システムです。
3.SymView(株式会社レイヤード)
参考:SymView
SymViewの導入により、かかりつけ医と患者の関係を良好にできます。電子カルテや予約システム、オンライン診療システムなど周辺システムとのスムーズな連携が可能です。
来院前に詳細な症状を確認できるため、適切な医療を提供できるようになります。受付スタッフの業務負担の軽減だけでなく、患者や他施設との関係を良好にしたいクリニックにおすすめです。
4.AI問診UBie(Ubie(ユビー)株式会社)
参考:AI問診UBie
AI問診UBieの導入により、クリニック内の業務効率を軽減できます。ユビーAI問診やユビーリンクなど充実した機能が導入されており、診療の効率化や充実化を同時に実現可能です。
症状をチェックした患者とクリニックとのマッチングも支援しており、適切な受診を実現しています。患者の診療の質を向上させたいクリニックにおすすめのサービスです。
5.imon(アイ・ティ・エス株式会社)
参考:imon
imonは、クラウド対応のタブレット問診入力システムです。imonには問診票入力機能や問診票確認機能など、充実した機能が搭載されています。
また、患者の院内滞在時間の短縮を目的とした設計されたシステムでもあります。医事会計システムとの連携や、転記作業の負担が軽減される工夫が施されており、スタッフの負担軽減にも役立つでしょう。
6.Ace(株式会社ARS(アルス))
参考:Ace
Aceは、患者に適したさまざまなテンプレートを選択できるのが特徴です。外来受診の初診問診に利用でき、診療に必要な複数のプロセスを一気にシステム化できます。
また、紹介病院からの簡易的な患者紹介として、安全にWeb情報の送信も可能です。患者に合わせた質問設定や、問診テンプレート登録など充実した機能を利用できます。
7.Dr.TAP(株式会社福島情報処理センター)
参考:Dr.TAP
Dr.TAPは、予防注射の管理やさまざまなシステム連携に対応しているWeb問診システムです。
たとえば、Dr.TAPの予防接種管理システムは、接種予定アシスト機能がついており、予防接種のスケジュール管理の手間が省けます。そのほか、独自の問診票や予約受付機能などの機能も搭載されており、業務の効率化に役立つシステムといえます。
8.問診票入力システム(トップオフィスシステム株式会社)
参考:問診票入力システム
問診票入力システムは、患者の診察前にiPadで簡単に入力できるシステムです。事前に患者に問診表を入力してもらうことにより、症状に合わせた適切な治療を提供できるようになります。
ほかにも、問診対応者の署名機能や患者情報の取り込みなど、充実した機能が搭載されています。レセコンやカルテとも連携できるため、業務の効率化を実現可能です。なお、電子カルテとの連携については、ベンダーに確認が必要な点は忘れないようにしましょう。
9.Mac24-Tab(株式会社マクロスジャパン)
参考:Mac24-Tab
Mac24-Tabは、外部の医療機関から送られてきたレントゲンフィルムや検査結果など、患者の情報を一元的に管理が可能です。また、Mac24-Tabに登録されている用語などは、厚生労働省が提供する基本マスターをダウンロードして管理するため、今後の標準化の流れにも対応しています。
豊富なオプションが用意されており、ニーズにあわせて利用可能です。自院に合っているオプションを利用して、業務を効率化したいクリニックに向いたシステムといえます。
10.Myclinic問診票(エンパワーヘルスケア株式会社)
参考:Myclinic問診票
Myclinic問診票は、クリニックの業務効率の向上と患者の問診負担を軽減できるサービスです。導入すると、ホームページにリンクボタンを設置し、患者に対してスムーズな入力を促せます。
患者は問診表のボタンを選択するだけで入力できるため、迷わずに手続きを進められるのが特徴です。なお、入力はパソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットからも利用できます。
11.MedicalTQ(株式会社ユー・アイ・エス)
参考:MedicalTQ
MedicalTQは、iPadで利用できるタッチパネル式の問診票アプリケーションです。オリジナルの問診票作成や電子カルテとの連携に対応しています。
数字入力や名前入力、人体シェーマなど1問1答形式で文字が大きく見やすく、患者に優しいWeb問診システムです。
12.Confy(アイテック阪急阪神株式会社)
参考:Confy
Confyは、予約や問診、結果参照をWebで利用できるサービスです。TOHMAS-iをはじめ、さまざまなサービスと連携できるため、診療業務を効率化できます。
そのほか、会員管理やコース検索、料金表示など業務に必要な機能が搭載されているのが特徴です。予約や問診、結果参照の1つから利用できるため、スポットで使いたい機能がある場合も検討してみてください。
13.wellnessMonsin(株式会社アドバンスブレイン)
wellnessMonsinは、健診業務の問診を効率化できるWeb問診サービスです。問診票の受け取りや提出の手間が不要になり、スタッフの業務負担を軽減できます。
シンプルな画面で設計されており、Web問診自体が初めての方でも簡単に操作可能です。また、準備作業の軽減や書類を探す手間なども軽減できます。
まとめ
Web問診の導入により、受付スタッフの負担を軽減できるほか、来院前に患者の状態を確認できるなど、多くのメリットがあります。カルテとの連携や、他施設との情報共有など、豊富な機能を備えているシステムもあるため、自院の目的に合ったサービスの選定が重要です。
当記事を参考に、自院に適したWeb問診システムを選んでみてください。