Column

NECの電子カルテ「MegaOakシリーズ」とは?製品一覧や導入医療機関の評判・口コミを解説

NECの電子カルテ「MegaOakシリーズ」とは?製品一覧や導入医療機関の評判・口コミを解説

執筆:CLINICS事務局

監修:勝屋 孝昭 (株式会社メドレー 医科診療所事業部 事業戦略室)

電子カルテ・レセコン

この記事は医療経営の専門家が監修しています

  • 改定率・点数・施設基準など数値と精度内容の正確性
  • 「義務化」「規制対象」など法的表現の妥当性
  • 開業・経営の現場感と乖離のない実務的な内容

NECの電子カルテ「MegaOakシリーズ」は病院向けの製品で、2026年10月時点の現行製品は、大規模・中規模病院向けの「MegaOak/iS」と、一般病院・小規模病院向けの「MegaOak-MI・RA・Is V」の2系統です。NECは診療所(クリニック)向けの電子カルテを提供していません。

電子カルテは種類が多く、自院に適したものを選ぶのが難しいと感じる方もいます。当記事ではNEC電子カルテシステム「MegaOakシリーズ」の製品一覧、NEC公式サイトで紹介されている導入事例を紹介します。この記事を読むことで、NEC電子カルテシステム「MegaOakシリーズ」について理解を深められるでしょう。

そもそも電子カルテとは?

患者のデータや検査結果、診療記録を電子化したものが電子カルテです。

紙カルテは、保管場所が必要であったりデータの共有に手間がかかったりするなど、少なからずデメリットがありました。

電子カルテであればネットワーク上でデータを管理できるうえ、保管場所も必要ありません。スタッフ間で患者のデータを手軽に共有できるため、業務効率もアップしやすいのです。

NEC電子カルテシステム「MegaOakシリーズ」製品一覧

NEC電子カルテシステム「MegaOakシリーズ」製品は、以下の通りです。販売を終了した製品もあるため、現在の状況もあわせてまとめました。

製品名

対象

状況(2026年10月時点)

MegaOak/iS

大規模・中規模病院

販売中

MegaOak-MI・RA・Is V(V/V Mix/V Lite)

一般病院、療養病棟・精神病棟を有する病院、小規模病院

販売中(MI・RA・Is/AZの後継)

MegaOakHR

—

販売終了

MegaOak-MI・RA・Is/AZ

—

販売終了

※2026年10月時点、NEC公式サイトおよび株式会社シーエスアイ公式サイトより

1.MegaOak/iS

MegaOak/iSは、導入後もアップデートし続ける電子カルテです。大規模・中規模病院向けの製品です。

医療現場では、時代によって求められるニーズが異なります。MegaOak/iSは、現場のニーズに合わせてアップデートし続けるため、使いやすい状態を維持できるわけです。クリニカルパスや文書作成など、病院の業務を支える機能が搭載されています。

2024年3月には、生成AIで医療文書の作成を支援する「AIメディカルアシスト」を搭載したモデルの販売が始まりました。公開されている価格は、パッケージ標準価格が7,200万円〜(税抜)、AIメディカルアシストのオプション利用料が月額5万円〜(税抜)です(2024年3月発表時点)。現在は「医療文書作成支援AIサービス MegaOakMedicalAssist」として提供されています。

2.MegaOak-MI・RA・Is Vシリーズ

MegaOak-MI・RA・Is Vシリーズは、販売を終了した「MegaOak-MI・RA・Is/AZ」の後継製品で、以下の3つに分けられています。

【一般病院向け】MegaOak-MI・RA・Is V

【療養病棟・精神病棟を有する病院向け】MegaOak-MI・RA・Is V Mix

【小規模病院向け】MegaOak-MI・RA・Is V Lite

V Liteは、カスタマイズをせずに導入する低価格のパッケージです。価格はNECの営業または販売店への問い合わせとなっています。

「MegaOakシリーズ」の連携オプション

「MegaOakシリーズ」の主な連携オプションは、以下の通りです。それぞれ詳しく紹介します。

1.MegaOak/iS らくらく看護師さん

MegaOak/iS らくらく看護師さんと連携すれば、携帯端末を活用して看護師業務をサポートできます。ベッドサイドでの記録や画像の記録、患者・オーダー・実施者の照合など、看護業務に必要な機能を簡単な操作で利用することも可能です。

2.MegaOak 地域連携室

MegaOak 地域連携室は、かかりつけ医との連携で病院経営の改善をサポートすることが可能です。報告書などの文書を効率よく作成でき、医療スタッフ間でデータを共有しやすくなります。

NEC電子カルテを導入している医療機関の評判・口コミ

NEC公式サイトでは、以下の医療機関の導入事例が紹介されています。

国立国際医療研究センター(現:国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター)

橋本市民病院

それぞれ詳しく紹介します。

導入事例1.国立研究開発法人 国立国際医療研究センター

2017年1月に、長年使用してきたNECの電子カルテ「MegaOakHR」を最新版にバージョンアップして稼働した事例です(2017年3月取材時の内容)。なお、MegaOakHRは現在販売を終了しており、NECの大規模・中規模病院向けの現行製品はMegaOak/iSです。

画面の応答が速くなり、必要な情報をすぐ確認できるようになったことや、患者情報を一覧で表示する「ポータル機能」が業務効率の向上やミスの削減につながっていることが紹介されています(2017年6月掲載)。

出典:NEC公式サイト掲載「国立研究開発法人 国立国際医療研究センター」導入事例

導入事例2.橋本市民病院

2004年から15年以上使ってきた同じNECの「MegaOakHR」から、2022年2月に現行製品の「MegaOak/iS」へ更新した事例です。

プロブレム(問題)を起点にオーダーや指示、文書作成をまとめて行える「クリニカルデスクトップ」機能が評価されているほか、更新を機に、外部のクラウドサービスと安全に接続するための「MegaOak Cloud Gateway」の利用を始めたことが紹介されています。

出典:NEC公式サイト掲載「橋本市民病院」導入事例

NEC電子カルテに関するよくある質問

NEC電子カルテに関するよくある質問は、以下の通りです。

NEC(日本電気株式会社)はどんな企業ですか?

NEC電子カルテは災害時にも対応していますか?

NECの電子カルテはクリニック(診療所)でも使えますか?

それぞれ詳しく紹介します。

質問1. NEC(日本電気株式会社)はどんな企業ですか?

NEC(日本電気株式会社)は、1899年創立の東京都港区に本社を置く電機メーカーで、東証プライム市場に上場しています。

医療機関を支援するサービスに加えて、電子カルテと外部のクラウドサービスなどを安全に接続するための基盤「MegaOak Cloud Gateway」を提供しています。

質問2. NEC電子カルテは災害時にも対応していますか?

MegaOak/iSは、サーバーを二重化(ミラーリング)する構成に対応しており、24時間365日のコールセンターによるサポートも用意されています。災害時の具体的な運用は、NECや販売店に確認するのが確実です。

質問3. NECの電子カルテはクリニック(診療所)でも使えますか?

NECは、診療所向けの電子カルテシステムを提供していません(2026年10月時点、NEC公式サイトより)。MegaOakシリーズは病院向けの製品のため、クリニックで電子カルテを選ぶ場合は、クリニック向けの製品から検討することになります。クリニック向けの電子カルテは、こちらの記事で12社を比較しています。

関連記事:電子カルテのおすすめメーカー12社比較|クラウド型の選び方と費用

まとめ

ここまで、NEC電子カルテシステム「MegaOakシリーズ」製品一覧と、NEC公式サイトで紹介されている導入事例を紹介しました。

NEC電子カルテシステムは、導入後も医療現場のニーズに沿ってアップデートできる病院向けの電子カルテです。

現行製品は、大規模・中規模病院向けのMegaOak/iSと、一般病院・小規模病院向けのMegaOak-MI・RA・Is Vの2系統で、病院の規模や病棟の構成に合わせて選ぶ形となるでしょう。

一方、クリニックの場合は、クリニック向けに作られた電子カルテから選ぶことになります。

CLINICSは、クラウド型・レセコン一体型のクリニック向け電子カルテで、予約や会計などの機能とあわせて使えます。クリニックでの電子カルテ選びに迷われている方は、お気軽にご相談ください。

※本記事の情報は2026年10月時点のものです。製品の内容や価格は変更となる場合があります。最新の情報はNECおよび販売店にご確認ください。

監修・執筆者

監修

勝屋 孝昭

株式会社メドレー 医科診療所事業部 事業戦略室

医療予約システム事業に従事し、これまで150院以上の医療機関で予約システムの導入に携わり、業務効率化と経営改善に貢献してきた。さらに医療法人の経営に参画し、KPIマネジメント・分院開発・医療DX推進など経営の中核実務を担当。電子カルテ・オンライン診療をはじめとする医療DXに精通し、ベンダーと医療機関経営者の双方の視点から医療業界の課題構造を理解している。2026年、株式会社メドレー入社。現在は医療機関のDX推進に関する戦略立案と情報発信を担う。

執筆

CLINICS事務局

株式会社メドレー

医療現場のDXパートナーとして「医療ヘルスケアの未来をつくる」を理念に、開業を目指す先生や開業医の方々に寄り添う情報を発信しています。お届けするのは、オンライン診療や電子カルテ関連、開業準備を成功へ導くノウハウ、最新の医療制度・法令などさまざま。ITの力で人と医療の現場をつなぎながら、日々の診療やクリニック経営に役立つ知見を丁寧かつ分かりやすくまとめています。ぜひ、理想とするクリニックづくりのヒントとしてご活用ください。

導入について、
お気軽にお問い合わせください
お電話でも、お問い合わせいただけます
電話番号
受付:平日 10:00 〜 19:00