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診察券発行機のおすすめ8選!種類や選び方まで徹底解説!
診察券発行機とは?

診察券発行機とは、診察券を作成・発行できる機械です。診察券発行機によっては電子カルテと連携させて、簡単に患者情報を取得できるものもあります。システム連携が可能な診察券発行機であれば、シームレスに情報共有できるため、あらかじめ診察券を発行しておくことも可能です。
診察券発行機のメリット
診察券発行機は、受付業務の効率化やミスの防止に役立つ機器です。電子カルテや予約システムと連携できるタイプであれば、来院前に診察券を発行することも可能で、患者の待ち時間短縮にもつながります。また、書き換え可能なリライトカードを活用すれば、次回の予約情報などを繰り返し印字でき、資材コストの削減にも有効です。ここでは、診察券発行機の導入によって得られる具体的なメリットについて紹介します。
患者さんの待ち時間短縮
診察券発行機導入により、来院時にその場で診察券を発行できるようになり、受付対応の時間が短縮できます。事前に予約情報と紐づけて発行する機器であれば、患者が受付に並ぶことなくスムーズに診療に進めるケースもあります。また、診察券に次回の予約日時が自動で印字されるタイプを利用すれば、患者が別途予約票を受け取る必要もありません。再来時の受付もスムーズになるほか、受付の混雑緩和や、待合室での滞在時間の短縮にもつながります。
ミスの防止
診察券発行機を活用すれば、患者の名前や診察日、予約情報などの記載内容を自動で印字できるため、手書きによる記載ミスや読み間違いを防げます。特に、患者が多い時間帯でも一貫した対応ができ、受付の正確性を高めることが可能です。顔写真付きの診察券を発行できる機器を選べば、視認性が高まり、取り間違いや誤交付の防止にもつながります。耳の不自由な患者への対応や、スタッフの引き継ぎ時にも有効です。
受付業務の負担軽減
手書きや手入力による診察券発行は、手間がかかるうえ、対応するスタッフによって対応に差が出やすい業務です。診察券発行機を導入すれば、シンプルなボタン操作のみで済むため、スタッフの作業負担やミスを大幅に軽減できます。さらに、リライトカードのような繰り返し使用できる診察券であれば、発行頻度が減り、カードの管理業務も効率化されます。空いた時間は患者対応に注力できるため、接遇の質向上にもつながります。
診察券の種類と特徴
診察券は、使用する材質や印字方法によって機能や耐久性が異なります。コストや印字内容、運用のしやすさなど、診療科や施設規模に応じて最適な診察券の仕様を選ぶことが重要です。ここでは、診察券に使われる主な材質と印字方式について紹介します。
診察券に使われる主な材質
診察券の素材にはいくつかの種類があり、代表的なものに「紙」「PVC(塩化ビニル)」「PET(ポリエステル)」があります。それぞれの素材には特徴があり、運用方法や印字方式との相性にも影響します。
材質 | 特徴 | 向いている用途 |
紙 | ・コストが安く使い捨てに向いている ・水濡れや破損に弱い | 一時利用や仮発行、予約票の代替など |
PVC | ・耐久性が高く、印字も鮮明 | 長期運用を想定した診察券 |
PET | ・PVCよりも環境負荷が少ない | 繰り返し使用する診察券 |
診察券の印字方法
印字方式にはさまざまな種類があり、対応できる素材や印字の耐久性にも違いがあります。導入する診察券発行機の対応方式によって、使える素材や運用の幅も変わるため、あわせて確認しておきましょう。
印字方式 | 特徴 | 対応するカード材質 |
サーマル印字 | ・熱で感熱紙に文字を印字する | 紙、感熱タイプのPETなど |
熱転写印字 | ・カーボンリボンを使ってカードに文字を転写 | PVC、PET |
リライト印字 | ・特殊なカードを使用して、印字内容の書き換えが可能 | リライト対応のPETカードなど |
エンボス印字 | ・文字を浮き上がらせるように刻印 | PVC など(硬質カード向け) |
診察券発行機を選ぶ際の4つのポイント
診察券発行機を選ぶ際のポイントとして、以下の4つが挙げられます。それぞれ詳しくみていきましょう。
⒈診察券の発行形式
診察券発行機には、紙製・プラスチック製・リライトカード対応など、さまざまな発行形式があります。使用頻度や施設の運用方針に応じて、発行方式を選ぶことが重要です。たとえば、繰り返し情報を更新するリライトカードであれば、再発行の手間を減らすことができ、ランニングコストの削減にもつながります。診察券に顔写真を印字できるタイプもあり、患者さんの本人確認や受付業務のミス防止に役立ちます。
⒉既存システムとの連携の可否
導入予定の診察券発行機が、電子カルテや予約管理システムなど、既存の院内システムと連携できるかどうかは、選定時に確認すべき重要なポイントです。スムーズな連携が可能であれば、受付業務の効率化や事前印刷、患者データの即時反映が可能になり、スタッフの負担を大幅に軽減できます。導入時には、ベンダーにシステム連携の可否や実績、対応方法についても確認しておくと安心です。
⒊自動精算機との連携の可否
近年では、自動精算機との連携を視野に入れて診察券発行機を導入する医療機関も増えています。精算機でのスムーズな会計処理が可能になることで、待ち時間の短縮や会計窓口の混雑緩和に繋がります。とくに外来患者が多いクリニックでは、診察券の発行から会計までを一連の流れで自動化できるシステム構築が効果的です。
⒋初期コストや運営費用
診察券発行機の価格帯は、機能や対応カードの種類によって異なります。導入時の初期費用だけでなく、ランニングコストも含めてトータルで比較・検討することが大切です。紙タイプはカード単価が安く、導入コストも抑えやすい一方、プラスチックカードやリライトカード対応の機種は、耐久性や印字性能に優れる反面、コストは高めになる傾向があります。施設の規模や診療スタイルに応じて、必要な機能とのバランスを見極めましょう。
おすすめの診察券発行機8選
おすすめの診察券発行機は以下8つです。それぞれ詳しくみていきましょう。
1.MS CARD-SHOT(PHCメディコム株式会社)
MS CARD-SHOTは、PHCメディコム株式会社の機械です。患者の名前を綺麗に印字でき、薄くて持ち歩きの邪魔にもなりません。クリニックの情報や患者の情報を印字しているため、宣伝効果も期待できます。また、QRコードも印字しているため、クリニックの情報がひと目でわかります。診察券に次回の予約日が印字されるため、予約票は不要です。書き換えも可能であるため、繰り返し使用できます。
印字方式 | リライト印字 |
対応カード | PVC製リライトカード |
連携可能なシステム | Medicom‑HRシリーズ(電子カルテ・医事システム) |
価格 | 要問い合わせ |
参考:診察券発行機 | クリニック開業支援の PHCメディコム株式会社
2.新型さっちゃん(中島紙工株式会社)
新型さっちゃんは中島紙工株式会社の機械です。操作が簡単であるため、事務スタッフの業務を軽減できるでしょう。コンパクトな設計で場所を取りません。磁気カードに対応しており、画像ファイリングシステムも使用できます。
印字方式 | 感熱印字方 |
対応カード | 磁気カード |
連携可能なシステム | Mediom‑HRシリーズ、HRiシリーズ、HSシリーズなどの |
価格 | 要問い合わせ |
3.Apteo(カーデックス株式会社)
Apteoはカーデックス株式会社の機械です。印字がスピーディに行え、仕上がりが綺麗です。
受付においても場所を取らないコンパクト設計となっており、他の事務作業の邪魔になりません。
印字方式 | 熱転写方式 |
対応カード | PVCカード |
連携可能なシステム | Card PAS ユーティリティを通してWindows 上の 電子カルテや医事会計システムと連携可能 |
価格 | 要問い合わせ |
4.以心伝診くん(東京メディコムホールディングス株式会社)
以心伝診くんは、東京メディコムホールディングス株式会社の機械です。書き換え可能なタイプで、患者の情報や次回予約日の印字もしてくれます。カードを使用し電子カルテの呼び出しができるため、入力ミスを防ぐことができるでしょう。
印字方式 | 熱転写方式 |
対応カード | PVCカード |
連携可能なシステム | Medicom‑HRシリーズやMC/XNシリーズなどの 電子カルテ・レセコンと連携が可 |
価格 | 要問い合わせ |
参考:電子カルテ・レセコン・電子薬歴等でICT・システム化をサポート
5.DP-3000M(株式会社ドッドウエル ビー・エム・エス)
DP-3000Mは株式会社ドッドウエル ビー・エム・エスの機械です。特殊熱転写方式で印字します。ハイスピードで印字が可能なため、待ち時間を短縮することができます。また、コンパクト設計となっているため、受付の場所を取らず、作業に支障をきたしません。
印字方式 | 特殊熱転写方式(300 dpi |
対応カード | リライトカー |
連携可能なシステム | Windows対応で、各種医事コンピュータ・電子カルテとの 接続実績あり |
価格 | 要問い合わせ |
6.AR-100R1-ORCA64(株式会社ムーブ)
R1-ORCA64は株式会社ムーブの機械です。リライトカードの利用で予約情報の書き換え可能な点がメリットです。診察券の発行ができるソフトウェアとハードウェアがセットになっています。
印字方式 | 診察券の表面:テキストとバーコードをリライト印字 |
対応カード | 薄手のPETリライトカード・厚手のPVCリライトカー |
連携可能なシステム | ORCA(電子レセプトシステム)とLAN接続で連携可 |
価格 | 価格は非公開。導入時には型番(PET/PVC別)ごとの見積りが必要 |
参考:Windows常駐型診察券発行システムprintAR | 株式会社ムーブ
7.Sigma DS4H (日本データカード株式会社)
診察券発行システムは日本データカード株式会社の機械です。医療機関のニーズに合わせ、顔写真からバーコードまで、さまざまな診察券に対応しています。既存のシステムと連携することもできるため、わざわざ機械を買い替える必要はありません。診察券の患者情報や予約情報の書き換えも容易にできます。
印字方式 | ダイサブリメーション/レジン熱転写方式 |
対応カード | PVCカード・PETカード(要受像層加工) 磁気ストライプ(ISO 7811トラック1〜3)および Felica・MIFARE®・DESFire®などのコンタクト/非接触スマートカードに対応 |
連携可能なシステム | オンプレミスおよびクラウド環境のソリューションと連携可能 |
価格 | 要問合せ |
参考:診察券発行システム
8.Na-001(株式会社ナテック)
Na-001は株式会社ナテックの機械です。既存の電子カルテやレセコンと連携し、診察券を発行できます。患者は診察券をカードリーダーに通すだけで来院受付が可能です。小型設計で場所を取らず、省スペースでも設置可能です。リライトカード利用で次回の予約日を印字することができ、繰り返し使用できます。
印字方式 | 感熱式リライト印字方式 |
対応カード | リライトカード |
連携可能なシステム | ORCA、WEB ORCA、EMシステムズ、BMLなど 主要な電子カルテやレセコンと豊富に連携 |
価格 | 要問合せ |
参考:診察券発行ソフト - Na-001 -株式会社ナテック
診察券発行機導入の注意点
診察券発行機は、業務効率の向上やミスの防止に寄与する一方で、運用にあたっていくつかの注意点が存在します。患者さんやスタッフにとって使いやすい環境を整えるために、導入前後のサポート体制をしっかりと準備しておくことが重要です。
患者さんに操作方法を教える手間が発生する
診察券発行機の操作に不慣れな患者さんには、初期段階での操作説明が必要になることが考えられます。特に高齢者や機械操作に不慣れな方に対しては、丁寧な案内やサポートが求められます。ただし、視認性や操作性に優れたモデルを選ぶことで、負担を軽減することも可能です。
スタッフへの十分な周知と研修を行う
診察券発行機を円滑に運用するには、スタッフへの操作説明やシステムトラブル時の対応方法など、基本的な研修の実施が必要です。導入前には説明会の開催やマニュアルの整備を行い、スムーズな定着を図りましょう。
使用中に不具合が起こる可能性がある
診察券発行機は、精密機器です。定期的なメンテナンスや突発的な不具合への備えも欠かせません。導入の際には、販売会社による保守サポート体制や問い合わせ対応の有無についても確認しておきましょう。
診察券発行機の導入に関してよくある質問
診察券発行機の導入にあたっては、医療機関からさまざまな質問が寄せられます。具体的な質問と回答について紹介します。
紙の診察券を活用しながらシステム連携できますか?
紙の診察券を使用している場合でも、システム連携自体は可能です。たとえば、診察券に患者番号を印字し、ラベルライター(テプラなど)を活用することで、暫定的な対応ができるでしょう。ただし、こうした運用はミスや業務の煩雑化の原因となりやすく、業務効率や精度の面からは、診察券発行機を導入するのがおすすめです。
デジタル診察券とは?
デジタル診察券とは、スマートフォンのアプリや予約システムなどを通じて、診察券情報を電子的に管理する仕組みです。紙の診察券を持ち歩く必要がなくなり、紛失リスクや再発行の手間を軽減できます。また、患者自身が診療予約を行う際に、同じシステム上で診察券情報を確認できるため、来院時の手続きもスムーズになります。予約システムを導入することで、デジタル診察券を活用したペーパーレスでの運用も可能です。
なお、クリニック予約システムについては、以下の記事をご参照ください。
まとめ
診察券発行機の概要やメリット、おすすめの診察券発行機について解説してきました。診察券発行機を導入することで、事務スタッフの作業効率化につながり、患者の待ち時間を短縮できるメリットがあります。医療機関のスペースや既存のシステムに合わせた診察券発行機を選択し、よりよい環境づくりができるよう検討していきましょう。

執筆監修者
CLINICS事務局
株式会社メドレー
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