
クリニックの開業スケジュールを徹底解説|クリニック開業を進める際のポイントもご紹介
クリニックを予定通りに開業するために、余裕のあるスケジュールを組みましょう。
クリニック開業にあたり取り組むべきタスクは多いのですが、スケジュールは大体決まっています。スケジュールに沿って準備を進めると、問題なくクリニックを開業できるでしょう。
当記事ではクリニック開業のスケジュールや、スケジュール通りにクリニックを開業するためのポイントを紹介します。
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クリニックの開業スケジュール
クリニック開業は事前にスケジュールを組んでおく必要があります。
クリニックの開業スケジュールは以下の通りです。
- 12~18ヶ月前
- 7~12ヶ月前
- 4~6ヶ月前
- 1~3か月前
それぞれの時期でやっておくべきことを紹介します。
12~18ヶ月前
12~18ヶ月前にやるべきことは以下の通りです。
- 開業時期の決定
- 事業計画の立案
詳しく紹介します。
開業時期の決定
最初に開業時期を具体的に決めましょう。
クリニック開業にあたり「いつ開業するか」を迷ってしまう方は少なくありません。開業時期が決まっていないと、物件や土地の選定が進みません。
戸建てやテナント開業は1年〜1年半の時間を要するため、早めに開業時期を決めるとスケジュールがスムーズに進むでしょう。
事業計画の立案
開業時期が決まったら、事業計画を立案しましょう。
事業計画は細かく具体的に決める必要があります。銀行から融資を受ける際に「融資額を返済できるクリニックを作る」と判断されなくてはいけません。
資金繰りやキャッシュフロー、クリニックの特徴や経営理念など具体的な事業計画を立案すると銀行からの信頼を得られるようになるでしょう。
7~12ヶ月前
7~12ヶ月前にやるべきことは以下の通りです。
- 開業地の決定
- 開業物件の選定
- 資金の調達
それぞれ詳しく紹介します。
開業地の決定
7〜12ヶ月の間に開業地を正式に決めましょう。
開業地を探す際はどのような人が暮らしているのかなど、診療圏調査が必要です。診療圏調査を行うことで、地域の特性がわかり患者の特徴や来院数の予想をたてられます。
以下のポイントに絞って診療圏を調査しましょう。
- 立地
- 発展性
- 人口
- 競合数
- 競合確認
開業物件の選定
開業地を決めた後は、開業物件を選定します。
クリニックの物件は以下のように分けられるでしょう。
- テナント物件(商業施設)
- テナント物件(一般)
- 建て貸し物件
- クリニックモール
- 居抜き物件
- 継承物件
- その他
開業地によって最適な物件は異なるため、特性に合わせた物件を選ぶと患者が来院しやすくなります。
資金の調達
開業物件が決まったら、次は資金の調達です。
クリニックの開業では自己資金に加えて、銀行から融資を受けて開業する場合が多いです。
資金調達は以下の流れで行われます。
- 事業計画書の作成
- 資金計画
- 金融機関との交渉
- 銀行借入契約
銀行から信頼を得られると、必要な資金を調達しやすくなるでしょう。
4~6ヶ月前
4〜6ヶ月前にやることは以下の通りです。
- 内装工事
- 導入機器の選定
それぞれ詳しく紹介します。
内装工事
資金調達が完了し開業4〜6ヶ月前に入ったら、クリニックの内装工事を開始しましょう。
クリニックの内装は導入予定の医療機器や診療科目などによって、特徴が異なります。精神科であれば、患者が落ち着けるデザインの内装にする必要があるでしょう。
患者の導線なども考慮した内装工事が必要です。
導入機器の選定
医療スタッフの業務負担の軽減や、患者の導線を快適にするためにも適した導入機器を選定しましょう。
導入機器ごとの連携を考えて選定すると、医療スタッフが効率良く働けるようになり負担も軽減されます。
導入機器はサービスの質や、患者の満足度にも直結するため慎重に選びましょう。
1~3か月前
1〜3ヶ月前にやることは以下の通りです。
- スタッフの採用
- 集患・PR
- クリニック開業の各種手続き
それぞれ詳しく紹介します。
スタッフの採用
1〜3ヶ月前の段階で、スタッフを採用しましょう。
オープニングスタッフでは、看護師と診療報酬に詳しい事務を2名程度採用するのが一般的です。しかし、開業するクリニックの規模に応じて必要なスタッフの数は変わります。
オープニング時は慌ただしくなることが想定できるため、即戦力になるスタッフを採用しましょう。
集患・PR
患者を集めるために、クリニックの特徴や強みがわかるホームページを作成しましょう。
インターネットが普及した現代、多くの患者はインターネットの情報を頼りに病院を決めていることが多い傾向です。
患者にクリニックの情報が伝わりやすいホームページを作ると、集患・PRにつながります。
クリニック開業の各種手続き
クリニック開業に必要な手続きは以下の通りです。
- 保健所・消防署事前相談
- 医師会への挨拶
- 保健所届出
- 社会保険医療機関指定
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スケジュール通りにクリニックを開業するための4つのポイント
スケジュール通りにクリニックを開業するためのポイントは次の4つです。
- 退職意識は半年前に伝えておく
- 資料は自宅に送付してもらう
- 予算を超えた見積もりには気を付ける
- 開業コンサルタントが対応できる範囲を確認しておく
それぞれ詳しく紹介します。
1.退職意識は半年前に伝えておく
クリニックを開業する半年前には、職場に退職の意思を伝えましょう。
労働基準法では2週間前に届出すれば退職可能ですが、仕事の引き継ぎが十分できない可能性があります。ギリギリだと、上司や同僚と関係が悪くなるかもしれません。
円満に会社を辞めるためにも、半年前には退職の意思を伝え仕事の引き継ぎも確実に行いましょう。
2.資料は自宅に送付してもらう
クリニック開業に関する資料は、自宅に送付してもらいましょう。
退職の意思を伝える前に、クリニック開業の資料が職場の人に見つかると関係が悪くなることもあり得ます。
開業コンサルタントや医療機器メーカーなど、資料を送付してもらう際は住所を自宅に設定しましょう。
3.予算を超えた見積もりには気を付ける
予算を超えた見積もりにならないように注意しましょう。
内装や導入機器を決める際、つい不要な機器を導入してしまうことは少なくありません。予算を超えないためにも、信頼できる開業コンサルタントへの依頼をおすすめします。
業者の発言を鵜呑みにせず、不要な導入機器を選んでいないか冷静に判断しましょう。
4.開業コンサルタントが対応できる範囲を確認しておく
開業コンサルタントの対応範囲は事前に確認しておきましょう。
開業コンサルタントでも、業者によって対応範囲は異なります。開業支援だけを行う場合や、開業後のフォローも行う業者もあるでしょう。
経営に不安を抱えている方は、開業後のフォローを受けられる開業コンサルタントを選ぶなどニーズにあったサービスを提供している開業コンサルタントを選ぶのがおすすめです。
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まとめ
ここまで、クリニック開業のスケジュールやスケジュール通りにクリニックを開業するためのポイントを紹介しました。
スムーズにクリニックを開業するには、スケジュール決めが重要です。12〜18ヶ月前や7〜12ヶ月前など、時期によってタスクは大体決まっています。
スケジュールに沿って準備を進めると、余裕を持ってクリニックを開業できるでしょう。
クリニック開業予定の方は、当記事を参考に開業スケジュールを組んでみてください。