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レセコンメーカーの選び方を解説!シェアや注意点まで詳しく紹介します

クリニック開業準備の一環として、レセコンの選定は医業収益に直結する重要なステップです。しかし「どのレセコンメーカーを選べばよいかわからない」「注意点があれば知りたい」と頭を悩ませている院長もいるのではないでしょうか。

本記事では、レセコンの選び方から普及率、導入前の注意点まで詳しく解説しています。レセコンの導入を検討しているクリニック院長は、ぜひ参考にしてください。

また、弊社が提供するレセコン内包型のCLINICSカルテ概要資料は、
​​​​​​​以下よりダウンロード可能です。ぜひ、この機会にダウンロードください。

目次[非表示]

  1. 1.レセコンとは
    1. 1.1.レセコンの機能
    2. 1.2.普及状況
  2. 2.レセコンの種類
  3. 3.レセコンメーカーの選び方
    1. 3.1.電子カルテ連動型か一体型か
    2. 3.2.迅速なサポートが受けられるか
    3. 3.3.スタッフが使いやすいと感じるか
  4. 4.レセコンメーカーのおすすめシステム
    1. 4.1.ORCA
    2. 4.2.Medicom-HRf core
    3. 4.3.HOPE SX-S
    4. 4.4.Hi-SEED W3R Smile
    5. 4.5.TOSMEC Aventy IV
  5. 5.まとめ

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レセコンとは

レセコンは、「レセプトコンピュータ」の略であり、診療報酬明細書を作成するためのコンピュータを指します。他にも、「医療事務コンピュータ」や「医事コン」などとも呼ばれています。

主に受付や窓口などで医療事務スタッフが、診療報酬を請求する際の明細書である「レセプト」を作成する目的で使用されるコンピュータです。

なお「レセプト」とは、ドイツ語で「領収書」を意味し、日本では診療報酬請求明細書の通称として使われています。

レセコンの機能

レセコンの主な機能は「診療報酬請求業務」のサポートです。具体的には、診療内容の入力や保険点数の自動計算、記入データの点検などが挙げられます。

また、一部のシステムには、請求に関連する情報を分析し、医療機関の経営状況に関するレポートを作成する機能も備わっています。自院の診療内容をデータソースとして用い、経営分析や診療単価分析、患者数分析などに利用可能です。

普及状況

社会保険診療報酬支払基金のデータによると、令和5年7月時点で、診療所におけるレセコンの普及率は99.2%に達しています。つまり、ほぼすべてのクリニックがレセコンを導入している状況です。

参考:社会保険診療報酬支払基金「請求状況

レセコンの種類

レセコンは、大きく分けてORCA(オルカ)とORCA以外の2種類に分類できます。​ORCAは日本医師会が医療のIT化と情報の標準化を目指して開発したレセコンです。マスタが標準化されているため、最新情報の更新が簡単な点がメリットであり特徴です。

なお、ベンダーは日本医師会ではなく民間のソフトウェア企業が担当しています。サポート体制は企業に依存するため、同じORCAを使用していても対応が異なる点には注意が必要です。

もう1種類がORCA以外のレセコンです。数十社のメーカーが自社開発しており、電子カルテとセットで提供しているメーカーもあります。

レセコンメーカーの選び方



レセコンメーカーの選び方について、注意すべき3つのポイントを解説します。

電子カルテ連動型か一体型か

現在、レセコン単体ではなく、電子カルテとレセコンを同時に導入する方がほとんどだと思います。その際は、まずは電子カルテを選定し、その電子カルテが連携するレセコンを導入するという流れが一般的です。

電子カルテとレセコンを選定する際に、注意すべき点はそれらの連携方法です。レセコンと電子カルテの連携方法には「電子カルテ・レセコン連動型」と「電子カルテ・レセコン一体型」の2つのスタイルが存在します。

  • 「電子カルテ・レセコン連動型」は、電子カルテとレセコンのシステムが別々
  • 「電子カルテ・レセコン一体型」は、電子カルテとレセコンのシステムが一つに統合

双方とも電子カルテとの連携は可能ですが、操作方法が異なります。「電子カルテ・レセコン連動型」では電子カルテとレセコンを別々の画面で立ち上げて操作が必要です。一方で、「電子カルテ・レセコン一体型」では1つの画面で同時に操作可能です。

迅速なサポートが受けられるか

レセコンの操作には慣れが必要であり、導入直後には操作に時間がかかる場合があります。トラブルが発生した際に備えて、適切なサポートが受けられるのかが重要です。以下のチェックポイントを確認しましょう。

  • 困った時の対応方法と受付時間
  • 故障した時の対応方法と受付時間
  • 停電・災害時の対応

特に重要なのが、受付時間です。土日・祝日に診療しているクリニックでは、万が一トラブルが起きた場合、迅速に対応してもらえるかが未収金防止の観点でも重要です。また、電話や対面だけでなく、遠隔サポートがあるかどうかも確認しておきましょう。

スタッフが使いやすいと感じるか

レセプト請求業務はクリニックの売上に直結する重要な作業です。元の情報となるデータを入力する事務スタッフが使いやすく感じるかは考慮すべきポイントです。

具体的には、ボタンの配置が直感的で見やすいか、画面の変遷がわかりやすいかなど、操作性について評価し、候補を絞り込むようにしましょう。

レセコンメーカーのおすすめシステム


レセコンにはさまざまな種類があります。自院の課題や状況に合わせて、適切なレセコンを選ぶことが大切です。

ここではおすすめのレセコンを5つ紹介します。また、以下の記事も参考にしてください。

  電子カルテとレセコンの違いとは?メリット・デメリットをわかりやすく紹介 レセコンとは、レセプトコンピュータの略で、レセプトを作成するソフトウェアです。クリニックの業務全体を効率化してくれる便利な存在でもあります。この記事では、レセコンとは何かから、今まさに普及拡大中の電子カルテとレセコンの違いまで解説します。 CLINICS(クリニクス)

ORCA

「日医標準レセプトソフト(ORCA)」は、日本医師会が開発したレセプトコンピューター(レセコン)です。オープンリソース形式で開発されており、全国に約150のORCAサポート事業所が設置・導入・サポートを行っているため、トラブルが発生した際にも迅速な対応が可能です。

50種類以上の電子カルテと連携が可能で、全国各地の地方公費にも対応しています。法改正にも素早く対応し、常に最新のプログラムを提供できる体制が整っているのも大きな特長です。

Medicom-HRf core

「Medicom-HRf core」は、1972年からレセコンを開発し続けている老舗メーカー、ウィーメックス株式会社(旧PHC株式会社)のレセコンです。「病名×診療行為の方向性」「病名×診療行為の部位」「病名×処方日数・容量」などチェック機能が豊富で、返戻の防止に役立ちます。

「オンライン予約」「オンライン資格確認」「オンライン診療」「オンライン決済」といったオプション機能を追加でき、クリニックの状況やニーズに応じて段階的にカスタマイズできる柔軟性も魅力です。「検査結果の取り込み」や「画像の取り込み」など、他社システムと連携して患者情報を一元管理することも可能です。

HOPE SX-S

「HOPE SX-S」は富士通のレセコンで、「Speed(より快適に)」「Simple(より簡単に)」「Support(より安心に)」「Shape(新たなかたちへ)」という4つのSを追求しています。具体的には、「WEB診療予約」「地域包括ケア」「クラウドBCP」といった機能を通じて、クリニックと患者、さらには地域全体をつなぐ医療支援を実現します。

また、レセプト院内審査支援システム「レセプト博士NEO」をレセプトチェックのエンジンとして採用。会計や病名の更新時に自動でレセプトチェックを行うことで、業務の効率化と精度向上につながります。タッチパネル入力にも対応しており、直感的な操作が可能な点も大きな特長です。

Hi-SEED W3R Smile

富士フイルムの「Hi-SEED W3R Smile」は、レセプトチェックシステム「べてらん君 collaboration Plus」とレセコンが一体化したシステムです。通常業務終了後に「スマートチェック」を実施すると、翌日の出勤時には自動でチェックが完了します。出力された内容を確認するだけで済むため、業務効率の向上につながります。

候補病名を的確に提案する機能を備えており、返戻の防止にも役立ちます。さらに、視認性・判読性の高い表示デザインを採用し、直感的に操作できる点も特徴です。

TOSMEC Aventy IV

エムスリーソリューションズ株式会社の「TOSMEC Aventy IV」は、細やかな自動算定や選択式コメントのガイダンス機能など、多彩な機能を備えたレセコンです。レセプトチェックには「Mighty Checker PRO」を採用し、縦覧点検や突合点検にも対応。精度の高いチェックが可能です。

また、従来のスクエア型画面に加え、ワイドモニター対応版も用意されており、好みに応じて選択できます。患者の病名登録や過去の会計内容の修正なども柔軟に行えるため、さまざまな業務に対応可能です。さらに、顔認証付きカードリーダーを活用することで、新患登録がスムーズに行えます。

まとめ

レセコンはクリニック運営に欠かせない重要なシステムです。現場の声を取り入れ、スタッフが使いやすいレセコンの選定が肝要です。

医師が作成したカルテをもとに、正しい請求情報に変換するには使いやすいレセコンの導入がポイントになります。さらに、電子カルテとレセプトが連携していれば、入力作業が不要になり、別の業務に時間を使える可能性が広がります。

毎月の請求書作成までの手間と時間を大幅に短縮できる点が、電子カルテとレセコン連動の最大のメリットです。レセコンメーカー選びの際には、電子カルテとの連携方法を考慮して検討を進めるようにしましょう。

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執筆監修者:村田 卓也
執筆監修者:村田 卓也
(株式会社メドレー 医科診療所事業部 事業戦略室) メドレーでは、フィールドセールスマネージャーを務めチーム育成や営業戦略立案・実行に従事。診療所向けSaaS(診療システムCLINICS)の拡販を牽引し年間数百件の新規導入に関わる。現在は、「戦略推進室」にて、事業部の販売戦略とプロモーションを担うミッション担う。今後も現場と市場をつなぐ推進役として価値提供に努めてまいります。

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