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クリニックのコンセプトで得られるメリットとは?具体的な手順を詳しく解説
クリニックにおけるコンセプトとは何か
コンセプトとは「どのような特徴・強みがあるクリニックなのか」ということです。クリニックを開業時や経営時に、自院がどのようなクリニックを目指すのかという「コンセプト」の明確化が重要です。また、コンセプトは患者のニーズや地域の特性も踏まえて検討する必要があります。コンセプトを明確にすることで集患施策や採用戦略を立てやすくなります。
クリニックのコンセプトはいつ決めるか
コンセプトは、クリニックの開業前に明確になっている状態が理想的です。ただし、開業してからでもコンセプトを決めて得られるメリットは多くあります。コンセプトがまだ定まっていないクリニックは、患者のターゲット層やニーズ・自院の強みにあわせてつくりましょう。
クリニックがコンセプトを決めることによって得られるメリット
クリニックがコンセプトを決めることで得られるメリットは、次のとおりです。それぞれ詳しく紹介します。
経営の意思決定の軸になる
クリニックのコンセプトは、経営の方針を明確かつ一貫して示すための基礎になります。コンセプトが明確であればあるほど、日々の業務や新しいプロジェクトの方向性を正しく定められます。コンセプトの決定により、経営の意思決定がスムーズに行えるようになり、クリニック全体の業務効率も向上しやすくなるでしょう。
スタッフが共通認識を持って仕事ができる
クリニックのコンセプトは、スタッフが共通の理念や価値観を共有し、一致団結して仕事に取り組むための大切な要素です。共通のコンセプトによって、スタッフ間のコミュニケーションが円滑になり、協力し合って業務を遂行できるようになります。クリニック内のチームワークが強化され、クリニック全体のサービス品質の向上にもつながります。
スタッフの採用がしやすくなる
明確なコンセプトを持つクリニックは、採用プロセスにおいてもメリットがあります。スタッフを探す際に、クリニックのコンセプトを理解し、共感できるかどうかを判断基準として用いることが可能です。コンセプトが明示されている場合、同じ価値観を共有する人材が集まりやすくなります。また、新しいスタッフが組織に溶け込みやすくなり、研修期間の短縮や生産性の向上もスピーディです。
クリニックでコンセプトを設定した事例
クリニックのコンセプト設定において事例を紹介します。重要なのは、必要なキーワードを盛り込みながら、患者にとって具体的でイメージしやすいコンセプトを構築することです。例えば以下のようなコンセプトが挙げられます。
【例】
「患者一人ひとりに寄り添ったクリニック」
「患者が安心して過ごせる快適なクリニック」
「待ち時間が少ないクリニック」
しっかりと自院の特徴がわかるよう短く・わかりやすいコンセプトを作成していきましょう。
クリニックのコンセプトを決める3つの方法
具体的にクリニックのコンセプトを決める際の3つの方法は、次のとおりです。それぞれ詳しく紹介します。
1)院長が提供したい医療・診療内容から考える
まず、院長がどのような医療・診療内容を提供したいかから考える方法です。この方法では、クリニックを開業する際や実際に経営している際に、院長がどのような医療や診療を提供したいのかをコンセプトに活用していきます。例えば、ファミリー向けに医療を提供するのであれば、「地域の子どもたちの成長を見守る〇〇クリニック」のようなコンセプトにするとそれに共感してくれた方の来院につながります。このように院長がどのような医療や診療を提供したいのかを言語化し、それをコンセプトにするという方法が1つ目の方法です。
2)患者のニーズ・ターゲット層から考える
次に患者のニーズ・ターゲット層から考える方法です。この方法では、実際にクリニックがある、またはこれから開院する場所がどのような人が多く住んでいるのかを調査してコンセプトに活用していきます。例えば、サラリーマンや学生が多いエリアであれば「待ち時間の少ない気軽に寄れるクリニック」など、アクセスのよさをコンセプトにすれば通勤や通学の途中で来院してくれる可能性があります。このように地域性を理解したうえで患者のニーズを言語化し、それをコンセプトにするという方法が2つ目の方法です。
3)開業する場所から考える
そして最後に開業する場所から考える方法です。この方法はとてもシンプルで、駅に近いクリニックであれば「駅徒歩1分の〇〇クリニック」などと開業する場所の優位性を考えてコンセプトに活用していきます。
クリニックがコンセプトを決める上での注意点
クリニックがコンセプトを決める上で、次の注意点に気をつけましょう。
- 患者のニーズを適切に把握する
- 強みを打ち出せているかを確認する
それぞれ詳しく紹介します。
患者のニーズを適切に把握する
クリニックがコンセプトを決める際、患者のニーズを適切に把握する必要があります。患者のニーズとコンセプトがずれていると、どれだけいいコンセプトでも集患にはつながりません。まず、ターゲットとなる患者層の治療のニーズを調査してください。また、サービスを受けた患者の意見も重要なポイントです。ニーズを正確に理解することにより、クリニックは患者が求める価値を提供し、競合との差別化を図れます。
強みを打ち出せているかを確認する
コンセプトがおおよそ定まったあとは、クリニックの強みを打ち出せているか確認してください。他のクリニックと差別化し、クリニックが選ばれるためには、独自の強みや特徴を打ち出す必要があります。クリニックの専門性や提供するサービス、施設の品質など自院の魅力を強調し、患者に伝えなくてはなりません。強みがクリニックのブランドイメージを形作り、患者の信頼を勝ち取ります。それによって、患者のリピートにもつながります。
クリニックのコンセプトについてよくある質問
クリニックのコンセプトについてよくある質問は、次のとおりです。
- なぜコンセプトを決める必要があるのか
- どのような流れでコンセプトを決めるのか
疑問を解消できるように、それぞれの回答をお伝えします。
なぜコンセプトを決める必要があるのか
クリニックの経営方針やスタッフが共通認識を持つために、コンセプトは重要です。コンセプトはクリニック経営の意思決定の軸になり、物事の判断が必要な場面でも役立ちます。また、スタッフ同士もコンセプトを基に一貫したサービスを患者に提供できるようになります。スタッフ採用においても、クリニックが何を大切にしていてどんな専門を得意とするのか明確なため、共感した上で同じ志をもつ人材を採用しやすいでしょう。なお、明確なコンセプトは、クリニックのブランディングやマーケティングでも効果を発揮するため集患対策としてもおすすめです。
どのような流れでコンセプトを決めるのか
コンセプトを決めるには、まず院長が提供したい医療・診療サービス、ビジョンを明確にする必要があります。提供したいサービスが決まったあとは、患者がどのようなニーズを抱えているのか調査しましょう。患者が抱えているニーズを把握でき、大方のコンセプトが決まったらクリニックの強みを出せているか再度確認します。開業地の立地条件を含め、ターゲット層やニーズ、提供したいサービス内容が一致しているかつ、強みが伝わるものが魅力的なコンセプトづくりに必要不可欠です。
まとめ
ここまで、クリニックにおけるコンセプトの概要や決め方、コンセプトを決めることで得られるメリットについて紹介しました。コンセプトを決めることで、経営の意思決定の軸になりスタッフが共通認識を持って仕事をしやすくなります。コンセプトが明確に定っていない場合は、当記事を参考に決めてみてください。

執筆監修者
CLINICS事務局
株式会社メドレー
医療現場のDXパートナーとして「医療ヘルスケアの未来をつくる」を理念に、開業を目指す先生や開業医の方々に寄り添う情報を発信しています。お届けするのは、オンライン診療や電子カルテ関連、開業準備を成功へ導くノウハウ、最新の医療制度・法令などさまざま。ITの力で人と医療の現場をつなぎながら、日々の診療やクリニック経営に役立つ知見を丁寧かつ分かりやすくまとめています。ぜひ、理想とするクリニックづくりのヒントとしてご活用ください。
