【最新版】医療機器はリースか購入か!それぞれのメリット・デメリットを解説
医療機器の導入にあたり、上記の悩みを抱えている医療機関の方は少なくありません。
医療機器を導入すると多額の費用がかかるため、踏み切れない場合もあるでしょう。そこでおすすめなのが医療機器の「リース」です。
当記事ではリースの概要や医療機器リースの特徴、医療機器をリースするメリット・デメリットを紹介します。
目次[非表示]
- 1.リースとは?
- 2.医療機器リースの特徴
- 3.医療機器をリースするメリット・デメリット
- 4.医療機器を購入するメリット・デメリット
- 5.医療機器をリースするか購入するかを判断するポイント
- 6.医療機器をリースしているメーカー5選
- 6.1.1.JA三井リース株式会社
- 6.2.2.株式会社日医リース
- 6.3.3.シャープファイナンス株式会社
- 6.4.4.三井住友ファイナンス&リース株式会社
- 6.5.5.シップヘルスケアホールディングス株式会社
- 7.医療機器リースについてよくある質問
- 7.1.1.リースとレンタルとの違い
- 7.2.2.医療機器リースの対象とは?
- 7.3.3.リースの契約が終了したらどうなるのか?
- 8.まとめ
リースとは?
医療機関がリース会社から使ってみたい医療機器を借りることです。リースは医療機器をはじめ、物件や重機など長期的に利用できるものが対象となります。
医療機器リースの特徴
医療機器をリースする特徴は以下の通りです。
- 設備導入時の多額の資金が不要
- 事務管理の省略化
- コストの把握が容易
- 物件の陳腐化に対応
- 金利上昇リスクヘッジ
医療機器は高額なものも多く、多額な資金が必要です。
特に開業時は資金面で不安な場合も多く、少しでも費用を抑えたい方は多いでしょう。リースを利用すると医療機器の購入が不要であるため、設備導入時の多額の資金もかかりません。
費用も月々のリース料だけなので、コスト管理も簡略化されます。医療機器導入の費用を少しでも抑えたい方には、リースの利用がおすすめです。
医療機器をリースするメリット・デメリット
医療機器をリースするメリットは以下の通りです。
- 初期費用を抑えられる
- 事務管理の手間を省ける
- 新機種への乗り換えが簡単
- 借り入れよりも手続きが簡単
一方、医療機器のリースにもデメリットは存在します。デメリットは以下の通りです。
- 途中で解約できない
- 借り入れよりも高額
- 仕様変更できない場合が多い
医療機器を購入するメリット・デメリット
医療機器を購入するメリットは以下の通りです。
- 購入費用だけで済む
- 減価償却により経費として計上できる
- 税務上の特典を受けられる
一方、医療機器を購入するデメリットは以下の通りです。
- 初期費用が高くなる
- 機器の変更に費用・手間がかかる
- 会計処理が複雑である
医療機器をリースするか購入するかを判断するポイント
医療機器をリースするか購入するかを判断するポイントは、以下の通りです。
- アップデートが頻繁に行われる機器かどうか
- 機器の耐用年数はどれくらいか?
それぞれ詳しく紹介します。
1.アップデートが頻繁に行われる機器かどうか
アップデートが頻繁に行われる医療機器である場合は、リースがおすすめです。
例えば、美容クリニックの脱毛器は定期的にアップデートされます。また、最新機器の開発も進んでいます。高額で医療機器を購入しても、すぐに最新機器が発売される可能性も高い傾向です。
アップデートが頻繁に行われる医療機器はリースがおすすめです。
2.機器の耐用年数はどれくらいか?
耐用年数が長い医療機器は、購入した方がお得に利用できます。
リースを利用すると月々の利用料がかかるため、トータル的に考えると耐用年数が長い医療機器を購入した方が安く利用できる場合が多いのです。
耐用年数が短く、購入すると費用が高くなる医療機器はリースしましょう。
医療機器をリースしているメーカー5選
医療機器をリースしているメーカーは次の5つです。
- JA三井リース株式会社
- 株式会社日医リース
- シャープファイナンス株式会社
- 三井住友ファイナンス&リース株式会社
- シップヘルスケアホールディングス株式会社
それぞれ詳しく紹介します。
1.JA三井リース株式会社
JA三井リース株式会社は、利用量に応じて費用が発生する「従量課金型」のリースです。高額である医療機器の導入費を抑えられる上に、利用量分の支払いだけで済むため損することもありません。
初回リース料の支払いも納品後3ヵ月後からであるため、開業当初の費用を抑えられます。導入費用を抑えたい方は、JA三井リース株式会社がおすすめです。
2.株式会社日医リース
株式会社日医リースは、医療機器のリースとクリニックの開業を支援しています。
電子カルテやMRI、電子内視鏡などさまざまな医療機器をリースでき、補償制度も充実しているため、安心して利用可能です。クリニックの開業を支援してくれるため、医療機器の導入と並行して開業準備も進められます。
3.シャープファイナンス株式会社
シャープファイナンス株式会社は、プラン内容の豊富さが魅力です。リースを検討している方のニーズはさまざまで「オプションをつけて利用したい」という方もいるでしょう。シャープファイナンス株式会社のリースは、ニーズに合わせたプランを提案できます。
プラン内容は以下の通りです。
- 据え置きリース
- 不均等払リース
- 団体信用生命保険付リース
- 保守込みリース
- 端数リース
- 譲渡条件付リース
- 残価付リース
- プログラム・プロダクトリース
4.三井住友ファイナンス&リース株式会社
三井住友ファイナンス&リース株式会社は、幅広い契約形態と医療機器の種類が豊富な点が特徴です。MRIやCT、超音波診断装置などさまざまな医療機器を扱っているため導入の負担を軽減できます。また契約形態が幅広く、以下の4つから選択可能です。
- ファイナンスリース
- 購入選択権付リース
- 残価付リース
- 割賦
ただし、医療機器によっては選択できない契約形態もあります。目的にあった契約形態を選択できるため、利用しやすいメーカーです。
5.シップヘルスケアホールディングス株式会社
シップヘルスケアホールディングス株式会社は、リースに加えて運営コンサルティングも行っています。
医療機器の導入やクリニック運営のコンサルティングを依頼できるのが魅力です。クリニックの運営に不安を感じている方は、シップヘルスケアホールディングス株式会社のサービスを利用してみてはいかがでしょうか。
医療機器リースについてよくある質問
医療機器リースについてよくある質問は次の通りです。
- リースとレンタルとの違い
- 医療機器リースの対象とは?
- リースの契約が終了したらどうなるのか?
疑問を解消できるように、ここで詳しく紹介します。
1.リースとレンタルとの違い
リースとレンタルは契約期間に違いがあります。
リースは中長期的に医療機器を借りることができます。短くて半年、長くて約10年借りる場合もあるでしょう。リースする機器は医療機器やパソコンなど、耐久性が高いものが対象です。
レンタルは短期的に物を借りるサービスです。短くて数時間、長くて1ヵ月という期間で借りる場合が多いでしょう。医療機関では高額な医療機器や耐久性の高い物を扱うため、リースした方が費用を抑えられます。
2.医療機器リースの対象とは?
医療機器リースの対象は以下の通りです。
- MRI
- CT
- 超音波診断装置
- 内視鏡
- 電子カルテ
- X線TV装置・一般撮影装置
3.リースの契約が終了したらどうなるのか?
リースの契約が終了した場合は「再度契約を締結して利用する」もしくは「契約を終了して返却する」のいずれかです。
しかし、三井住友ファイナンス&リース株式会社のサービスのように「購入選択権付リース」というものも存在します。このプランがあると、リースしていた医療機器が気に入った場合に購入も可能です。
万が一リースしている医療機器の購入を検討している場合は、購入できる権利が付与されたリースを利用しましょう。
まとめ
ここまで、リースの概要や医療機器リースの特徴、医療機器をリースするメリット・デメリットを紹介しました。
医療機器をリースすると、高額な費用を支払わなくていいため導入費用を抑えられます。開業当初は費用がかかるため、少しでも導入費用を抑えたい方は、当記事を参考にリースを検討してみてはいかがでしょうか。