医療事務にとって電子カルテが難しい理由とは?電子カルテを導入するメリットも解説
当記事では、医療事務の代表的な業務や電子カルテを導入するメリット、医療事務にとって電子カルテが難しい理由を紹介します。電子カルテの導入に踏み切れない方は、この記事を参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.医療事務の代表的な3つの業務
- 2.電子カルテを導入する4つのメリット
- 2.1.1.業務の効率化を図れる
- 2.2.2.情報をすぐに共有できる
- 2.3.3.ヒューマンエラーを削減できる
- 2.4.4.カルテを出し入れする手間をなくせる
- 3.医療事務にとって電子カルテが難しい4つの理由
- 3.1.1.紙カルテからの移行が困難
- 3.2.2.操作に慣れるまで時間がかかる
- 3.3.3.トラブル時の対応が大変
- 3.4.4.診療報酬セットコードを作る必要がある
- 4.医療事務電子カルテ難しいでよくある質問
- 4.1.1.電子カルテと医療事務の関係性とは?
- 4.2.2.医療事務の資格取得って大変?
- 4.3.3.メディカルクラークとは?
- 5.まとめ
医療事務の代表的な3つの業務
医療事務の代表的な業務は以下の3つです。
- 会計
- 受付
- レセプト
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.会計
医療事務の代表的な業務は、会計です。会計業務では、医師が入力したカルテの内容やレセプトを確認したり、患者の医療保険情報から患者の医療費を計算したりします。
2.受付
病院やクリニックの受付業務は、医療事務スタッフが担当します。患者が来院した際に保険証や診察券を受け取って内容を確認し、カルテに入力したり患者を呼び出したりするのが主な業務内容です。
受付業務を円滑に進めるためには、医療保険制度に関する知識が必要です。曜日や時間帯によって混雑する場合もあるため、正確かつスムーズな対応が求められます。
3.レセプト
レセプトとは、診療報酬明細書のことであり、医療事務は診療報酬明細書を作成したりチェックしたりするなどの業務をこなしています。
レセプト作成は、クリニックや病院の収益に直結するため、正しい知識と処理能力が必要です。患者の自己負担額の確認に加えて、健康保険組合などに診療費用を請求します。
正しい知識を備えていると、患者の自己負担額や診療費用をスムーズに確認できるでしょう。
電子カルテを導入する4つのメリット
電子カルテを導入するメリットは以下の4つです。
- 業務の効率化を図れる
- 情報をすぐに共有できる
- ヒューマンエラーを削減できる
- カルテを出し入れする手間をなくせる
1つずつ解説します。
1.業務の効率化を図れる
電子カルテの導入により、医療事務の業務を効率化できます。
紙カルテだと文書作成やデータ管理に手間がかかるため、医療事務の業務負担が増える一方です。一方電子カルテの場合、さまざまなテンプレートがあるため、短時間で文書を作成できます。
その結果、患者の受付や予約などの手間を軽減することができるでしょう。操作性が高い電子カルテもあるため、自院に適したものを選んでみてください。
2.情報をすぐに共有できる
患者情報をすぐに共有できる点が、電子カルテ導入のメリットです。患者により良い診察や治療を提供するには、他職種でデータを共有する必要があります。
電子カルテは入力した内容がすぐに反映されるため、他職種をはじめスタッフ全員が情報を閲覧することができるのです。電子カルテの導入によりリアルタイムで情報を共有できるため、待ち時間が少なくなり、診察や治療に対して患者の満足度も向上するでしょう。
3.ヒューマンエラーを削減できる
電子カルテを導入すると、ヒューマンエラーを削減できます。
紙カルテは手書きで記載する必要があります。医師が記載した文字が見えにくい場合も少なくありません。文字が見えにくいと、カルテの内容を間違って認識する可能性もあります。
電子カルテの導入で文字の読み解きやデータの確認が簡単になるため、ヒューマエラーを未然に防げるでしょう。
4.カルテを出し入れする手間をなくせる
カルテを出し入れする手間がなくなる点も、電子カルテ導入のメリットです。電子カルテのデータはサーバー上で管理できるため、カルテを出し入れする手間がかかりません。
紙カルテのように、広いスペースを確保する必要もないため院内が狭いクリニックや病院でも導入できます。紙カルテの保管場所として使っていたスペースを、別の用途でも利用できるでしょう。
医療事務にとって電子カルテが難しい4つの理由
医療事務にとって電子カルテが難しい理由は、以下の4つです。
- 紙カルテからの移行が困難
- 操作に慣れるまで時間がかかる
- トラブル時の対応が大変
- 診療報酬セットコードを作る必要がある
それぞれ詳しく紹介します。
1.紙カルテからの移行が困難
紙カルテから電子カルテへの移行が困難な場合があります。
何年も紙カルテで業務をこなしていた場合、いきなり電子カルテに移行するのは困難です。電子カルテに移行できたとしても、紙カルテを併用する場合もあります。
電子カルテと紙カルテの併用で、医療事務が負担を感じることもあるでしょう。
2.操作に慣れるまで時間がかかる
操作に慣れるまで時間がかかるため、電子カルテへの移行が難しい場合があります。電子カルテの場合、パソコンに慣れている方でも操作方法を覚えたり、入力する量が多かったりするため時間を要するものです。
データ入力した時間が電子カルテ上に残るため、慎重な操作も求められます。医療事務の知識を習得すると、電子カルテを操作しやすくなるでしょう。
3.トラブル時の対応が大変
電子カルテは、故障などトラブルが起きた場合の対応が大変です。
というのも、何らかのトラブルが起きて電子カルテが使えなくなった場合、手作業で診療代や診療内容を入力しなくてはいけないからです。電子カルテを取り扱う会社へ連絡する必要があるため、医療事務の負担が大きくなるでしょう。
4.診療報酬セットコードを作る必要がある
業務を効率化させるためには、診療報酬セットコードを作る必要があります。
診療報酬セットコードを作ると電子カルテの入力が楽になり、医師や受付スタッフの業務負担が軽減されるでしょう。しかし診療報酬セットコードの作成は難しく慣れるまでに時間がかかるため、すぐに作成できない場合もあります。
医療事務電子カルテ難しいでよくある質問
医療事務電子カルテ難しいに関するよくある質問は、以下の通りです。
- 電子カルテと医療事務の関係性とは?
- 医療事務の資格取得って大変?
- メディカルクラークとは?
ここでは、よくある質問に対して回答します。
1.電子カルテと医療事務の関係性とは?
電子カルテと医療事務は深い関わりがあります。電子カルテを導入している医療機関は増えているため、医療事務には電子カルテに関する知識が求められます。
電子カルテの操作方法を理解していると、実際の業務でもスムーズに対応できるでしょう。医療事務を目指している方は、電子カルテに関する知識と操作方法も身につける必要があります。
2.医療事務の資格取得って大変?
医療事務の資格取得は難しくありません。
医療事務に関する知識は専門学校や短大、通信講座などで身につけることができます。また、独学での勉強も可能です。
医療事務の試験は教材持ち込み可なので、内容を全て覚えていなくても安心して受験できるでしょう。
3.メディカルクラークとは?
メディカルクラークとは、医療事務のスペシャリストのことです。
メディカルクラークは医事事務や診療報酬管理業務など、クリニック・病院の全般的な医療事務業務を担当します。「医療事務技能審査試験」に受かるとメディカルクラークになれるため、医療事務を目指す方は受験してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ここまで、医療事務の代表的な業務や電子カルテを導入するメリット、医療事務にとって電子カルテが難しい理由を紹介しました。電子カルテを導入すると、会計や受付など受付スタッフの業務を効率化できます。
しかし、電子カルテの操作に慣れるまでには時間がかかることもあり、紙カルテから移行できない場合もあるでしょう。電子カルテの難しいポイントやメリットを理解した上で、クリニック・病院に最適な電子カルテの導入を検討してみてください。