CLINICSカルテの料金・価格・費用

catch-img

クリニック経営について徹底解説|失敗する原因や成功させるためのポイントについてご紹介

「クリニック経営が初めてで不安」
「クリニック経営の注意点を知りたい」

クリニックを開業して経営したいと思いながらも、上記のような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。クリニックを経営するにあたり、失敗する原因や成功させるポイントを理解していると安定した経営を実現できるでしょう。

当記事では、クリニックの経営に失敗してしまう4つの原因やクリニックの経営を成功させる8つのポイントを紹介します。


CLINICS編集部


目次[非表示]

  1. 1.クリニック経営に必要な主な業務
  2. 2.クリニック経営を失敗してしまう主な4つの原因
    1. 2.1.1.院長が業務に追われている
    2. 2.2.2.患者を上手く集患できない
    3. 2.3.3.患者の再診率が高くない
    4. 2.4.4.スタッフの離職率が高い
  3. 3.クリニック経営を成功させるための8つのポイント
    1. 3.1.1.クリニックの経営理念を策定する
    2. 3.2.2.患者に対して独自の方向性を明確にする
    3. 3.3.3.コンサルタントへ相談する
    4. 3.4.4.患者ファーストで行動する
    5. 3.5.5.地域連携を拡充させる
    6. 3.6.6.定期的に情報を発信する
    7. 3.7.7.経費の削減を図る
    8. 3.8.8.院内の労働生産性を向上させる
  4. 4.クリニックの経営でよくある4つの質問
    1. 4.1.質問①クリニックの経営に「理念」が必要な理由とは?
    2. 4.2.質問②医療法人化に踏み切るタイミングとは?
    3. 4.3.質問③クリニック開業のおおまかな流れとは?
    4. 4.4.質問④クリニック開業の失敗を防ぐための心構えとは?
  5. 5.まとめ


▼動画確認したい方はこちらの動画をご確認ください!


クリニック経営に必要な主な業務

クリニック経営に必要な主な業務は、一般的な経営と同様に、ヒト・モノ・カネの3種類で考えることができます。ヒトはスタッフの採用や教育、モノは医療機器やシステムの購入の管理、カネは銀行からの融資や売上に関わる集患などを指します。

これらの業務を理解・把握した上で、後述するクリニック経営を失敗してしまう主な4つの原因を避けることで、安定したクリニック経営を実現することができるでしょう。


クリニック経営を失敗してしまう主な4つの原因

クリニック経営を失敗してしまう主な原因は以下の通りです。

  • 院長が業務に追われている
  • 患者を上手く集患できない
  • 患者の再診率が高くない
  • スタッフの離職率が高い

それぞれ詳しく解説します。

1.院長が業務に追われている

院長が業務に追われてしまうと、クリニック経営は失敗する可能性が高くなります。

院長は診療業務だけでも大変な上に事務作業なども担当すると、さらに忙しくなり余裕がなくなります。診療業務に注力できないと、患者への対応が雑になり満足度の低下につながります。

院長が患者の診療にリソースを割けるように、事務やスタッフなど必要な人員を採用しましょう。

また、院長が忙しいことで、後述する問題が放置されてしまい、悪循環に陥ってしまう可能性が高まります。反対に、スタッフを教育し院長の手が空くことで、緊急ではないが重要な課題に取り組むことができるため、クリニック経営に好循環が生まれやすくなります。

2.患者を上手く集患できない

当たり前のことですが、上手く集患できないと、クリニック経営は失敗してしまいやすくなります。

患者数はクリニックの売上に直結します。売上を上げるには、クリニックの認知を広めて多くの患者に来院してもらわなければいけません。

地域に競合のクリニックが多いと患者から選ばれることが比較的難しくなります。上手く集患するために、競合が少ない地域を選び効果的な宣伝を打ちましょう。

3.患者の再診率が高くない

経営が失敗するクリニックは、患者の再診率が高くない傾向にあります。

患者の再診率を高めるには、ニーズに適した診療を提供しなくてはいけません。患者と誠実に向き合っているつもりでも、診察時間が短かったり待ち時間が長かったりすると満足度低下につながります。

「滞在時間を短くしたい」など患者のニーズを把握した上で、質の高い診療を提供しましょう。

4.スタッフの離職率が高い

看護師や事務など、スタッフの離職率が高いと、クリニック経営はうまくいきません。

スタッフがすぐにやめてしまうと、業務が回らなくなります。また、採用に必要なリソースを確保しなければいけません。離職率を下げるには、スタッフがクリニックを退職してしまう原因を把握することが重要です。

スタッフがクリニックを退職してしまう原因を把握するためには、1on1と呼ばれるような、スタッフ1名1名と面談の時間を月に1回は作ることが有効です。話し合う時間を作ることで、「残業時間が長い」「スタッフ間の関係性が悪化している」など、クリニックによってさまざまな課題が見つかるでしょう。

スタッフが退職してしまう原因を解決して、スタッフが快適に働ける環境を作ることが大切です。


クリニック経営を成功させるための8つのポイント

クリニック経営を成功させる8つのポイントは以下の通りです。

  1. クリニックの経営理念を策定する
  2. 患者に対して独自の方向性を明確にする
  3. コンサルタントへ相談する
  4. 患者ファーストで行動する
  5. 地域連携を拡充させる
  6. 定期的に情報を発信する
  7. 経費の削減を図る
  8. 院内の労働生産性を向上させる

それぞれ詳しく紹介します。

1.クリニックの経営理念を策定する

クリニック経営を成功させるには、経営理念を具体的に策定しましょう。

経営理念を策定する際は「どんな思いで開業したのか」「クリニックが目指す目標」など、さまざまな院長の思いを元に作成することがおすすめです。

経営理念は院長がクリニックを運営する使命や目的、信念であり、院長が経営理念を確実に把握しスタッフにも共有する必要があります。経営理念はクリニックで働くスタッフの行動指針でもあります。

経営理念を院長からスタッフまで共有できていると、業務で壁にぶつかった時も同じ意識で対応できるでしょう。患者の満足度を向上させ、理想のクリニックを目指すためにも経営理念は時間をかけて策定してください。

2.患者に対して独自の方向性を明確にする

クリニックの経営理念を策定した上で、次は、患者に対して、自院の独自の方向性を明確にしましょう。

患者を獲得するには、他のクリニックにはない魅力を作り差別化する必要があります。例えば、「特定の疾患に専門的な治療を提供するクリニック」「待ち時間が短いクリニック」「地域で最も接遇が良いクリニック」など、さまざまなポイントで差別化できるでしょう。

独自の方向性を実現するために、Web予約システムやWeb問診システム、電子カルテを導入することも検討すると良いでしょう。患者のニーズに沿ったポイントで、独自の方向性を示せると競合に負けないクリニックになります。

3.コンサルタントへ相談する

クリニック経営を成功させるためには、コンサルタントへの相談もおすすめです。

初めてクリニックを開業する場合、医療の知識はあっても経営に関する知識を持ち合わせている方は少ないでしょう。クリニックを経営するにあたって、何から手をつけていいかわからない方も多いはずです。

経営に不安がある方は、コンサルタントへ相談してみましょう。

コンサルタントは物件の選定や問題が起きた時の対応など、クリニック経営に関するサポートを提供しています。経営に関するプロの意見を参考にして、クリニックを経営できるため失敗のリスクが下がるでしょう。

初回無料相談を掲げているコンサルタント会社もあるため、不安を感じている方は一度相談してみましょう。

4.患者ファーストで行動する

患者ファーストの行動が、クリニック経営を成功に導きます。

クリニック経営は、患者がいなければ成り立ちません。丁寧な声かけやあいさつなど、患者を喜ばせる行動は何かを考える必要があります。

常に相手の目線に立ち、患者ファーストで行動すると満足度向上につながり継続的に来院してもらえるでしょう。

5.地域連携を拡充させる

何かあった際にバックアップしてくれる病院や、薬局など、地域連携を拡充させましょう。

すべての業務を1つのクリニックで行うのは不可能です。地域にある介護施設や病院と、診療を連携して行うと自クリニックの役割に注力できるようになります。

地域の中で求められている役割を把握すると、周りの施設と連携しやすくなるでしょう。

6.定期的に情報を発信する

クリニックの認知度を高めるためにも、定期的に情報を発信しましょう。

昔と違い、患者はスマホやパソコンを使って病院を検索して来院します。インターネットやSNS上で定期的に情報発信すれば、患者の目に止まりやすくなり来院につながるでしょう。

クリニックの特徴がわかるホームページや、院内広報の作成も有効です。

7.経費の削減を図る

クリニックを黒字化させるためにも、経費を削減しましょう。

クリニック経営に必要な軽費は、人件費やランニングコスト、戦略経費がメインです。経費を削減するには、採用方法や医療機器の見直し、集患にかかる費用の費用対効果の確認などが必要でしょう。

経費の実態に目を向けると、削減できるポイントが見つかるでしょう。

8.院内の労働生産性を向上させる

クリニック内の労働生産性の向上を目指しましょう。

クリニック内で紙媒体のカルテや、手作業でのお釣りの受け渡しなどはスタッフに負担がかかります。労働生産性を向上させるために、ITツールの導入を検討しましょう。

電子カルテやWeb問診システムなどを導入すると、業務を効率化できて負担も減り、労働生産性が向上します。ITを導入し、スタッフと患者のどちらも満足できるクリニックを目指しましょう。


クリニックの経営でよくある4つの質問

クリニックの経営でよくある質問は、以下の通りです。

  • 質問①クリニックの経営に「理念」が必要な理由とは?
  • 質問②医療法人化に踏み切るタイミングとは?
  • 質問③クリニック開業のおおまかな流れとは?
  • 質問④クリニック開業の失敗を防ぐための心構えとは?

疑問を解消できるように、それぞれ詳しく紹介します。

質問①クリニックの経営に「理念」が必要な理由とは?

院長とスタッフの認識を統一するために、クリニックの経営理念が必要です。

クリニックに経営理念がないと、スタッフが患者にどのように対応すればいいのかわからなくなったり、様々な意思決定について院長とスタッフの間で齟齬が起きる可能性が高まります。経営理念が定まっていれば、トラブルに直面したとしてもスタッフが理念に沿って適切に対応できる可能性が高まるなどの効果があるはずです。

院長とスタッフ間の認識を統一させるために、経営理念は時間をかけて定めましょう。

質問②医療法人化に踏み切るタイミングとは?

医療法人化に踏み切るタイミングは以下の5つが挙げられます。

【年間の所得が1,800万円を超える】

個人事業主としての年間所得が1,800万円を超えた場合、累進課税により税率が40%に上昇します。しかし、医療法人の法人税率は15%〜23.2%であるため、節税を目的とし、医療法人化を検討する一つのタイミングです。

【社会保険診療報酬が5,000万円以上(または自由診療報酬も含めた報酬が7,000万円以上)】

年間の社会保険診療報酬が5,000万円以上または、自由診療報酬を含めた報酬が7,000万円以上になった場合、医療法人化を考えるべきタイミングです。社会保険診療報酬が5,000万円以上になると概算経費が使えなくなり、税金額が大幅に増える可能性があるためです。

【複数医院の事業拡大を検討している】

複数医院の展開を考えている場合、医療法人化を検討する必要があります。なぜなら、 個人クリニックでは、開設者と管理者が基本的に同一人物である必要がありますが、管理者は同時に2つ以上の施設を管理することができないためです。

【事業継承を検討している】

事業の継承を考えている場合も、医療法人化が適している場合があります。医療法人化することで、相続税の問題を避けつつ、事業の継承を有利に進められます。

【医療機器の償却期間が終わる開業7年目】

医療機器の償却期間は開業から6年目までであり、7年目以降は減価償却費がなくなります。このタイミングで経費が減少し、利益が増加するため、医療法人化がおすすめです。

質問③クリニック開業のおおまかな流れとは?

クリニックを開業する際は、まず事業計画の策定が重要です。

クリニックの経営理念などを詳しく決めたあと、クリニックの立地を選ばなければなりません。クリニックの立地は集患において必要不可欠な要素であるため、慎重に選ぶ必要があります。

クリニックの立地が決まったあとは、金融機関からの資金調達です。資金を調達できた場合は、クリニックの内装や必要な医療機器を導入しましょう。

クリニックの施設が整った段階で、スタッフの採用や集患に移ります。

以上が、クリニック開業の大まかな流れです。

質問④クリニック開業の失敗を防ぐための心構えとは?

クリニック開業の失敗を防ぐためには、開業医・経営者としてのマインドを持つ必要があります。

開業医は、医療機関の勤務医とは異なり、経営に関する責任が伴うのが特徴です。経営に関するトラブルに対して、主体的に取り組むようなマインドを持っているとクリニックの失敗を未然に防げます。

クリニック開業の失敗を防ぐためには、開業医・経営者マインドを身につけてください。


まとめ

ここまで、クリニック経営に失敗してしまう4つの原因やクリニック経営を成功させる8つのポイントを紹介しました。

クリニック経営を成功させるには、コンサルタントへの相談や地域とのつながりが必要不可欠です。自分のクリニックだけでは上手くいかないことも多いため、周りの病院や介護施設、行政とも協力してクリニック運営を成功させましょう。

​​​​​​​

​​​​​​​

CLINICSカルテのお問い合わせ

CLINICS専任スタッフが、電子カルテ導入や活用方法などのご相談に丁寧にお答えいたします。
医院経営に役立つ情報配信中!友だち追加でお役立ち情報を受け取る

CLINICSカルテ
資料ダウンロード