【最新版】クリニック・病院におすすめのキャッシュレス決済サービス11選
現在、医療機関での支払いは現金払いが多く、キャッシュレス決済はあまり普及していないのが現状です。
しかし、会計時の混雑や接触回数の低減などを目的に、キャッシュレス決済サービス導入を検討している医療機関も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、医療機関でのキャッシュレス決済について、以下の項目を解説します。
- キャッシュレス決済の種類
- キャッシュレス決済導入のメリット
- おすすめキャッシュレス決済サービス11選
利便性の向上や感染症対策のため、自院でキャッシュレス決済サービス導入を検討する際は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
キャッシュレス決済の種類
代表的なキャッシュレス決済は、以下の4種類です。
- クレジットカード決済
- QRコード決済
- 電子マネー決済
- デビットカード決済
それぞれどのような決済方法なのか、1つずつ解説します。
1.クレジットカード決済
クレジットカード決済は、キャッシュレス決済として最も利用されている支払い方法で、以下のような場面で決済ができます。
- 店頭での支払い
- インターネットでの買い物
- 税金の支払い など
クレジットカード会社が代金を立替えて支払ったあと、カード会社ごとに指定された日付で支払い請求をされるという仕組みです。クレジットカードを作成するためには、与信審査が必要です。
2.QRコード決済
QRコード決済は、スマートフォンで支払いができる決済方法です。スマートフォンにインストールしたアプリのQRコードを、店頭の機器にかざして支払いをします。
代金は、アプリに登録した銀行口座やクレジットカードから引き落としされます。
代表的なQRコード決済は、以下の通りです。
- PayPay
- 楽天ペイ
- d払い
- LINE Pay
3.電子マネー決済
電子マネー決済とは、カードやスマートフォンのアプリに現金をチャージしておき、チャージした金額分だけ支払いができるプリペイド式の決済方法です。代表的な電子マネー決済には、以下のようなものがあります。
- Suica
- PASMO
- WAON
- nanaco
4.デビットカード決済
デビットカード決済とは、代金を支払うとカードに登録した銀行口座から即座に引き落とされる決済方法です。クレジットカードのような立替払いの決済方法ではないので、口座の残高以上の買い物をすることはできません。
キャッシュレス決済の普及率が低い3つの理由
医療機関では、キャッシュレス決済が普及していないのが現状です。日本医師会の調査によると、キャッシュレス決済を導入している医療機関は、2019年時点でわずか13%でした。
医療機関でキャッシュレス決済が普及していない理由は、以下の3つがあります。
- 手数料が高め
- 患者からの需要が低い
- 入金サイクルが遅い
上記の理由について、以下より1つずつ解説します。
1.手数料が高め
1つ目の理由は、キャッシュレス決済の手数料が高めなので、医療機関側の負担が大きいという点です。
手数料は、利用会社にもよりますが支払い金額の2〜3%ほどであることが多いです。現金払いでは必要のない手数料を医療機関が負担することになるので、医療機関にとってメリットを感じないというのが大きな理由です。
2.患者からの需要が低い
2つ目は、患者からの需要が低いという理由です。高齢の患者は、クレジットカードやQRコード決済を利用していない人も多く、医療機関がキャッシュレス決済に対応していなくても不便を感じない場合があります。
また、キャッシュレス決済を希望する意見があったとしても、優先順位が低くなりがちです。しかし、キャッシュレス決済を導入すれば利便性が向上し、全体の満足度が上がる可能性があります。
3.入金サイクルが遅い
3つ目の理由は、キャッシュレス決済会社からの入金サイクルが遅いという理由です。現金払いは支払いと入金のタイミングが同じですが、キャッシュレス決済では月々の決まった日にまとめて入金されます。
支払いと入金のタイミングにずれがあるため、場合によっては資金繰りに影響が出ることもあります。
キャッシュレス決済のメリット
医療機関でのキャッシュレス決済導入はなかなか進んでいないのが現状ですが、導入により以下のようなメリットを得られます。
- 支払いの時間が短縮されるので、患者の待ち時間が減る
- 会計業務やレジ締めなどのスタッフの業務負荷が軽減される
- 非接触での支払いが可能
キャッシュレス決済により上記のようなメリットが得られ、患者やスタッフの負荷軽減や利便性、満足度が向上する可能性があります。
非接触で支払いが完結するキャッシュレス決済を導入することで、院内感染を予防することにもつながります。
キャッシュレス決済サービスを選ぶ際の2つのポイント
キャッシュレス決済サービスを選ぶ際の、2つのポイントを解説します。
- どの決済方法に対応しているのかを確かめる
- 導入機器を把握する
1.どの決済方法に対応しているのか
1つ目は、決済方法の選び方です。キャッシュレス決済には、クレジットカードやデビットカード、QRコード決済など、さまざまな種類があります。
患者のニーズとのズレが起きないよう、どの支払い方法に需要があるか調べてから、決済方法の種類を選ぶのがおすすめです。
2.導入機器を把握する
2つ目のポイントは、導入機器についてです。キャッシュレス決済の機器には、以下の2種類があります。
- キャッシュレス決済端末
- キャッシュレス決済+POS端末
それぞれの特徴を把握して、自院の運用に合うものを選ぶのがおすすめです。
クリニック・病院におすすめのキャッシュレス決済サービス11選
クリニックや病院におすすめの、キャッシュレス決済サービスを紹介します。
- チョキペイ
- オンライン診療Pay
- EZキャッシュレスサービス
- PayPay
- Uペイ/UペイQR
- Airペイ
- LINE Pay
- Square
- STORES決済
- 日本医師会員向けキャッシュレスサービス
- stera pack for クリニック
1.チョキペイ
引用:チョキペイOnline | 医療機関専用オンライン決済サービス
チョキペイは、医療機関専用のキャッシュレス決済サービスです。クレジットカードやタッチ決済、バーコード決済などさまざまな決済方法を、1台の機器で対応できます。
Wi-Fi接続があればどこでも持ち運び可能で操作も簡単なので、スタッフの負荷軽減にもおすすめです。
2.オンライン診療Pay
オンライン診療Payは、オンライン診療や遠隔医療向けの決済サービスです。SkypeやZoomで診療をしたあと、患者が専用URLからクレジットカード払いができるので、スムーズな決済が可能です。
専用の管理画面で、診療内容・売上・入金明細の確認ができるので、管理業務の負荷軽減にも役立ちます。機器の導入が不要なので、最短2営業日で導入できるという点もメリットです。
3.EZキャッシュレスサービス
引用:EZキャッシュレスサービス | キャッシュレス決済もレジスターシェアNo.1のカシオ
EZキャッシュレスサービスは、レジスターのシェア率が高いカシオが提供しているキャッシュレス決済サービスです。
レジとキャッシュレス端末が連動しているので、レジの金額を端末に再度打ち込む必要がありません。決済の時間が短縮されるので、会計の混雑予防にも役立ちます。
4.PayPay
PayPayは、シェア率が高く、集客アップが期待できるキャッシュレス決済サービスです。機器の導入が不要で、店頭にQRコードを置いておくだけで利用できます。
審査後に送付されるスタートガイドに沿って初期登録をすれば導入が完了するので、導入のためのコストや準備が少なく済むのが特徴です。
5.USEN PAY
引用:USEN PAY|USEN PAYでカンタンキャッシュレス決済
USEN PAYは、クレジットカード決済や電子マネー決済に対応しているキャッシュレス決済サービスです。QRコード決済を導入したい場合は、USEN PAY QR(旧UペイQR)が利用できます。
USEN PAY QRは、iOS端末にアプリをダウンロードするだけでさまざまなQRコード決済が可能になるサービスです。USEN PAY QRでは、主に以下の決済方法に対応しています。
- PayPay
- LINE Pay
- d払い
- 楽天ペイ
6.Airペイ
引用:Airペイ|カード・電マネ・QR・ポイントも使えるお店の決済サービス
Airペイは、55種類(2022年12月時点)の決済方法に対応しているキャッシュレス決済サービスです。主な決済方法は次のとおりです。
- クレジットカード(VISA、JCB、アメリカン・エキスプレスなど)
- 電子マネー決済(Suica、 PASMO、ICOCAなど)
- QRコード決済(d払い、PayPay、楽天ペイなど)
iPadまたはiPhoneをカードリーダーと連携でき、キャッシュレス決済に対応できます。
7.LINE Pay
LINE Payは、PayPayに加入することで利用できるようになるQRコード決済サービスです。LINEは、月間9,300万人に利用されているコミュニケーションアプリです。(参照:LINE キャンパス)
多くの人が使っているLINEのQRコード決済サービスを導入することで、自院の利用者にとって会計時の利便性向上が期待できます。
8.Square
Squareは、クレジットカードやPayPayのQRコード決済、電子マネーに対応しているキャッシュレス決済サービスです。
決済代金は最短で翌営業日に入金されるので、入金が遅く資金繰りに影響する心配を減らせます。決済端末は無線で使えて持ち運びができるので、往診など院外診療にも利用できる点がメリットです。
9.STORES決済
引用:STORES 決済|STORES 決済 医療向け特別プラン
STORES 決済は、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済に対応できるキャッシュレス決済サービスです。医療機関向けの特別プランがあり、以下のような業種の医療機関で利用できます。
- 単科病院(内科)
- 単科病院(外科・形成外科)
- 単科病院(皮膚科)
- 単科病院(眼科)
- 単科病院(歯科)
- 単科病院(その他)
(引用:STORES 決済|医療向け特別プランの対象外となる業種)
10.日本医師会員向けキャッシュレスサービス
引用:日本医師会ORCA管理機構|日本医師会員向けキャッシュレスサービス
日本医師会員向けキャッシュレスサービスは、日本医師会の会員向けに特別手数料で提供されているキャッシュレス決済サービスです。クレジットカードや電子マネー決済のほか、JPQRのQRコード決済にも対応しています。
11.stera pack for クリニック
引用:stera pack|stera pack for クリニック
stera pack for クリニックは、30種類以上の決済方法に対応できるキャッシュレス決済サービスです。医療機関限定の決済手数料で利用できます。5日に1回のサイクルで入金されるので、支払い日と入金日の大きなずれを防げます。
まとめ
医療機関でキャッシュレス決済を導入するメリットと、おすすめキャッシュレス決済サービス11選をご紹介しました。
会計時の負荷軽減や利便性向上のため、この記事を参考に、キャッシュレス決済導入を検討してみてはいかがでしょうか。