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【最新版】遠隔画像診断システム12選を徹底比較!|選び方のポイントもわかりやすく紹介します

少子高齢化や医師不足によって、医療の地域格差が問題となっています。医療の地域格差をなくし、医療の質を維持する目的として期待されているのが「遠隔読影システム」です。

遠隔読影システムを使用すれば、遠隔地にいながら画像診断できるため、患者に最適な治療を提供できます。当記事では、おすすめの遠隔読影システムやシステムを選ぶポイントを紹介します。

CLINICS編集部


遠隔読影とは

遠隔読影とは、CTやMRIといった画像をインターネットで送信し、院外の放射線科専門医が読影してレポートを作成・返却することです。遠隔画像診断や遠隔医療、遠隔診断ともいわれています。

遠隔読影の目的

遠隔読影の目的は、遠隔地にいながらでも放射線科専門医が患者の画像診断を行うことで、よりよい医療を提供することです。

放射線科専門医が画像を見て的確に診断することで、病気の早期発見や早期治療に役立ちます。そのため、患者にとっても安心で有効な診断方法です。

遠隔読影の導入を検討すべき施設

遠隔読影の導入を検討すべき施設は、MRIやCTといった画像診断設備がある医療機関で、なおかつ放射線科の医師がいない施設や非常勤医が週に1回程度勤務している施設です。

緊急時の画像診断の際に放射線科専門医がいない場合、診断が遅れてしまいます。遠隔読影システムを導入することで、常に放射線科専門医に読影依頼でき、早期治療に役立てることができるため、医療機関にとっても患者にとっても安心かつ有意義なシステムです。


遠隔画像診断を選ぶ4つのポイント

遠隔画像診断を選ぶ際のポイントは、以下の4つです。

  • システムの種類
  • 二次読影といったダブルチェック対応の有無
  • 読影件数と月々のコスト
  • オプションの料金設定

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.システムの種類

遠隔画像診断システムは、2種類あります。1つは専用機器レンタルタイプで、プロバイダとインターネット回線が必要です。

専用機器をレンタルして導入できます。しかし、工事と専用のスペースが必要であるため、導入に時間がかかる場合があります。

もう1つは、オンラインタイプです。配線工事や専用のスペースも必要ありません。3日あれば導入可能なサービスであるため、導入しやすいメリットがあります。

ただし、インターネット回線が必要かつ、システムによってはOSやスペックの指定があるため、導入前にしっかりと確認しておくことが大切です。

どちらのタイプも、それぞれメリットとデメリットがあるため、それらを踏まえながら、自院にあったシステムを選ぶようにしましょう。

2.二次読影といったダブルチェック対応の有無

遠隔読影では、他の医療機関の放射線科専門医にチェックしてもらうため、診断の信ぴょう性に不安が残る場合もあります。

そのため、2人以上の放射線科専門医で診断するダブルチェック機能があるか確認しましょう。また、レポートについての質問を受け付けているかといった確認も必要です。

3.読影件数と月々のコスト

遠隔読影システムは、月々の読影件数によって費用が変わってきます。

基本料金として換算される項目には、以下のようなものがあります。

  • 導入費用
  • 読影1件当たりの費用
  • 月額基本料金
  • オプション利用料金

サービスによっては依頼件数が換算される場合もあります。

そのため、自院ではどれくらい依頼件数があるのか、ひと月の読影件数を把握し、月々のコストがどれくらいになるのかしっかりとシミュレーションしておくことが大切です。

4.オプションの料金設定

緊急時対応など求める内容によっては、オプション料金が発生する可能性があります。

したがって、自院がどのようなサービスを求めているのか洗い出したうえで、オプション設定の有無やオプションの料金設定について確認しておくことが必要です。

おすすめの遠隔画像診断システム12選

おすすめの遠隔画像診断システムとして、次の12つを紹介します。


システム名
提供企業
1
Tale-RAD
株式会社ドクターネット
2
パラドックス
株式会社パラドックス
3
ワイズレポート
株式会社ワイズ・リーディング
4
京都ProMed CL
京都プロメド株式会社
5
エスフィル遠隔画像診断サービス
株式会社エスフィル
6
健診遠隔画像読影サービス
株式会社イリモトメディカル
7
遠隔画像診断サービス
インテリジェントヘルスケア株式会社
8
遠隔読影サービス
株式会社イー・メディカルソリューションズ
9
Remote Doctor
株式会社アイソル
10
radioplat
株式会社radioplat
11
SEM
株式会社SEM medical solution
12
ネットホスピタル
株式会社ネットホスピタル

それぞれ詳しくみていきましょう。

1. Tele-RAD

Tele-RADは、国内最大級の放射線診断専門医プラットフォームによって、専門性や精度の高い診断が可能です。

夜間や祝日にも対応しており、1時間以内に返信するシステムを導入しています。各分野に精通した専門医が数多く在籍しているため、専門性の高い診断が可能です。

サポート体制や品質管理も徹底されているため、安心してサービスを利用できます。

参考:遠隔画像診断支援サービス – Tele-RAD

2.パラドックス

パラドックスは以下のような品質の高いサービスを提供しています。

  • 専門性が高い
  • 的確に診断してくれる
  • レスポンスが安定している

最先端のIT技術も導入しているため、放射線科専門医がいるかのように画像を診断してくれます。低価格で導入でき、サポート体制も整備されているため、安心して依頼できるでしょう。

参考:医療関連サービス|遠隔読影サービス|株式会社パラドックス

3.ワイズレポート

ワイズレポートは、ベテランの放射線科専門医による二次読影を導入しており、品質の高い診断ができる遠隔読影です。返信後の質問や再読影にも対応しており、信頼性の高い診断を提供しています。

サポート体制も充実しており、システム障害の際は、24時間体制でサポートしてくれるため、夜間病棟がある医療機関でも安心して使用できるでしょう。

参考:遠隔画像診断サービス Y'sReport(ワイズレポート) - 株式会社ワイズ・リーディング

4.京都ProMed CL

京都ProMed CLは、初期費用・導入費用がかからず、少ない件数から依頼できます。オンライン上でやり取りするシステムで、検査が少ない病院に最適なサービスです。

参考:小規模医療機関向けサービス - 京都プロメド株式会社

5.エスフィル遠隔画像診断サービス

エスフィル遠隔画像診断サービスは、お試しができる点が特徴的です。本格導入の前に使用感や動作確認ができます。

読影の専門医が開発に携わっているため、現場に寄り添ったシステムの提供が見込めます。業務をスムーズに進めることが強みであり、現場に寄り添ったシステムです。

参考:株式会社エスフィル

6.健診遠隔画像読影サービス

健診遠隔画像読影サービスは、健診の読影に強みがあり、高齢者や学校の健診に対応している遠隔読影サービスです。

診断としては、胸部単純撮影から、マンモグラフィー、脳ドックといったさまざまな健診に対応しており、緊急時は迅速にサービスを提供してくれます。

参考:株式会社イリモトメディカル

7.遠隔画像診断サービス

遠隔画像診断サービスは、初期費用と初年度の月額費用が無料で受けられます。コスト面で導入しやすいシステムです。

実績としては年間10万件の読影実績があります。読影レポートの返信は翌日に行われるため、素早いレスポンスも期待できます。

参考:インテリジェントヘルスケア株式会社

8.スマートキュア

スマートキュアは、オンライン診療に特化したサービスです。サービス内容の中には遠隔読影診断もあり、遠隔地にいながら画像診断を受けることができます。

リアリティのある画像を使用し、より診断しやすい環境を提供しています。

参考:株式会社スマートゲート - 人にやさしいICTで明るい社会を!

9.遠隔読影サービス

遠隔読影サービスは、愛知県の名古屋を中心とした中部地方に強みのあるシステムです。医療機関を見たうえでサービスを提供してもらえるため、医療機関に合わせた遠隔読影システムの導入が可能です。

きめ細かなサービスと相談体制を展開しており、サポートも充実しています。

参考:遠隔読影サービスとは|株式会社イー・メディカルソリューションズ

10.radioplat

radioplatは、料金体系の分かりやすさが特徴的です。検査数、検査の種類、画像枚数により料金を設定しています。

放射線科専門医との電話やメールによる連絡も可能です。診断について不明点があれば直接連絡を取って意見交換ができます。

参考:遠隔読影プラットフォームradioplat on Strikingly

11.SEM

SEMは、専用のクラウドを使用します。また、遠隔読影診断センターが全国に3箇所あるため、全国どこからでも依頼が可能です。

直感的に操作可能なシステムで分かりやすい点も特徴です。診断結果は日本語に訳すことができます。

参考:SEMが提供する遠隔画像診断・遠隔読影サービスはPACSや電子カルテ・RISとの連携を可能にするトータルソリューション

12.ネットホスピタル

ネットホスピタルは、医療機関の画像診断件数に合わせたサービス提供が可能です。診断件数が多い医療機関は月額でのサービス、診断件数が少ない医療機関は1件から使用できるサービスを提供しています。

サポート体制も充実しており、オペレーターも完備されているため、安心して利用できるでしょう。

参考:株式会社ネットホスピタル


まとめ

遠隔読影システムの中で、おすすめのシステム紹介や遠隔読影システムの選び方のポイントについて解説してきました。

遠隔読影システムは、遠隔地にいながら画像診断が受けることができるサービスです。より的確な診断のために画像診断は必要です。

医療機関に合わせた遠隔読影システムを導入することで、より専門性の高い治療が提供できます。医療機関の特性に合った遠隔読影システムを検討し、早期に導入できるようにしましょう。


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