クリニックの印象を決める外観はどんなデザインが良い?基本的な考え方や設計ポイントをわかりやすく解説
クリニック開業にあたって、外観デザインをどうするか悩む方は少なくありません。
クリニックの外観デザインは、集患などに影響します。しかし、どのような外観デザインにすればいいかわからない方もいるでしょう。
当記事では、クリニックの外観デザインの基本的な考え方やクリニックの外観デザインにおける6つの設計ポイントを紹介します。
目次[非表示]
- 1.クリニックの外観デザインの基本的な考え方
- 1.1.外観がクリニックの印象を決める
- 1.2.内装との親和性を大切にする
- 1.3.診療科によって適したデザインが異なる
- 2.クリニックの外観デザインにおける6つの設計ポイント
- 2.1.1.患者に安心感を与える
- 2.2.2.視認性の良さを意識する
- 2.3.3.バリアフリーなど法規制を確認する
- 2.4.4.広い入り口にする
- 2.5.5.近隣施設との差別化を図る
- 2.6.6.立地との相性も考慮する
- 3.各診療科に最適な外観・内装のイメージ
- 4.クリニック外観に関するよくある質問
- 5.まとめ
クリニックの外観デザインの基本的な考え方
クリニックの外観デザインの基本的な考え方は、以下の通りです。
- 外観がクリニックの印象を決める
- 内装との親和性を大切にする
- 診療科によって適したデザインが異なる
それぞれ詳しく紹介します。
外観がクリニックの印象を決める
外観によって、クリニックの印象は決まります。
クリニックを開業すると地域住民が「新しいクリニックができている」と気づくでしょう。クリニックに気づいた患者に「行ってみたい」と思わせるには、外観のデザインが重要です。
黒をメインに使っている、無機質で暗い感じの外観だと不安に感じる方もいます。地域住民に安心して来院してもらうためにも、クリニックのイメージに近い素敵な外観にしましょう。
内装との親和性を大切にする
クリニックを開業する際は、内装との親和性を大切にしましょう。
クリニックに来院する患者は、怪我や病気で落ち込んでいる方が多いはずです。内装に色を使いすぎている場合、患者はなかなか落ち着いて過ごせません。
クリニックの内装には、患者が安心して過ごせる落ち着いた色を使う必要があります。
また、内装と外観のデザインや雰囲気が違いすぎると患者は困惑してしまうかもしれません。クリニックを建てる際は、外観との親和性が重要です。
診療科によって適したデザインが異なる
クリニックの外観は、診療科によって適したデザインが異なるのが特徴です。
クリニックに来院する患者の特徴は、診療科によって異なります。内科であれば高齢者が多く、小児科だと子どもが多く来院するでしょう。
高齢者の来院数が多い内科は、一目で内科だとわかるテナントや看板が必要です。開業予定の診療科にあわせて、外観デザインを決めましょう。
クリニックの外観デザインにおける6つの設計ポイント
クリニックの外観デザインにおける設計ポイントは、以下の6つです。
- 患者に安心感を与える
- 視認性の良さを意識する
- バリアフリーなど法規制を確認する
- 広い入り口にする
- 近隣施設との差別化を図る
- 立地との相性も考慮する
それぞれ詳しく紹介します。
1.患者に安心感を与える
クリニックを開業する際は、患者に安心感を与えられる外観デザインにしましょう。
クリニックの外観デザインにより、患者が感じるイメージは異なります。無機質な外観であれば、暗い印象を持つ方もいるでしょう。
一方、木材を多く使いカフェのようなデザインの外観にすると来院するハードルも下がり、患者に安心感を与えられます。
クリニックの外観はデザイン性の高さも重要ですが、来院数を増やすには患者に安心してもらわなければなりません。安心感を与えられる外観デザインにしましょう。
2.視認性の良さを意識する
一目でクリニックと認知されるためにも、視認性の良さを意識しましょう。
クリニックを開業しても、地域住民に認知してもらわなければ患者数は増えません。クリニックと認知してもらうには、一目でわかる看板やテナントが必要です。
クリニックの外観に看板をつけると、高齢者も一目でクリニックと判断できるでしょう。幅広い年齢層の方に認知されるためにも、視認性の良さを意識する必要があります。
3.バリアフリーなど法規制を確認する
クリニックの外観デザインを決める際は、バリアフリーなどの法規制を確認しましょう。
バリアフリー新法の影響により、クリニックにも手すりやスロープなどの設置が義務付けられています。高齢者が多い地域でクリニックを開業する際は、手すりやスロープは必要不可欠です。
患者が安心して来院できるクリニックを建てられるように、開業前にバリアフリーなどの法規制を確認しましょう。
4.広い入り口にする
クリニックを建てる際は、入り口を広くしましょう。入り口が広いと患者は「入りやすい」と感じやすくなる上に、車椅子に乗っている方も通りやすくなります。
患者の来院ハードルを下げるためにも、クリニックの入り口は広くしましょう。
5.近隣施設との差別化を図る
クリニックの外観は近隣施設との差別化を図る必要があります。
近隣施設と外観デザインが似ていると、患者から似たような施設と判断されてしまいがちです。差別化を図れないと、患者数を増やしにくくなります。
ただし差別化を意識するあまり、派手なデザインにするとクリニックのイメージからかけ離れてしまう可能性が高まります。クリニックのイメージからかけ離れすぎず、近隣施設と差別化できるデザインを目指しましょう。
6.立地との相性も考慮する
クリニックを建てる際は、立地との相性も考慮する必要があります。車椅子の方など、多くの患者が来院しやすいのは1階です。
しかし、精神科に通う患者などは他の人にみられたくない傾向にあります。そのため、立地との相性も考えてクリニックを建てましょう。
各診療科に最適な外観・内装のイメージ
クリニックに最適な外観・内装イメージは、診療科によって異なるのが特徴です。
- 内科
- 小児科
- 整形外科
- 美容外科や心療内科
それぞれ詳しく紹介します。
内科
内科は高齢者が多く来院するため、入り口や内装を広くするのがおすすめです。
高齢者の中には、車椅子や杖を使っている方も少なくありません。院内が狭いと、通路を通るのが大変であるうえに快適に過ごしにくくなります。
外観は高齢者が一目でクリニックと判断できるように、大きな看板などを設置すると良いでしょう。内科では内装を広く開放的にし、外観に大きな看板を設置すると高齢者の来院数を増やしやすくなります。
小児科
小児科に「キッズスペース」などが設置されていると、子どもと親どちらも院内で快適に過ごせます。キッズスペースの有無によって院内での過ごしやすさは変わるため、設置すると来院数増加につながるでしょう。
整形外科
整形外科では、身体に怪我をしている方が来院するため1階を選ぶのがおすすめです。松葉杖や車椅子で来院する患者も少なくないため、院内が広いと患者の満足度は向上するでしょう。
美容外科や心療内科
美容外科や心療内科に通う患者は、周りの人に見られたくない方もいるため2階以上でも問題ありません。美容外科や心療内科に通う方は、自身でリサーチして来院する方も多いため大きな看板はなくても良いでしょう。
クリニック外観に関するよくある質問
クリニック外観に関するよくある質問は、以下の通りです。
- 外観工事の費用を安く抑える方法はありますか?
外観工事の費用を安く抑える方法はありますか?
外観工事費用を安く抑えたい方は、複数の業者から見積もりを取り料金を比較しましょう。
業者によって提示する金額は異なります。複数の業者から見積もりを取ると費用相場もわかり、適正な金額で外観工事を依頼できます。
まとめ
ここまで、クリニックの外観デザインの基本的な考え方やクリニックの外観デザインにおける6つの設計ポイントを紹介しました。クリニックの外観デザインは、クリニックのイメージを決めるため慎重に選ぶ必要があります。
外観と内装の親和性が高いクリニックにすると、患者が来院した際にギャップを感じることもないでしょう。クリニックの外観デザインに迷っている方は、当記事を参考にイメージに適したデザインを選んでください。