整形外科が抱える課題におすすめの電子カルテとは?導入メリットや選定ポイントを紹介
「整形外科を受診する患者の待ち時間を短縮したい」
「レントゲンやMRIなどの画像管理の手間を軽減したい」
整形外科で働く医療従事者の中には、上記のような悩みを抱えている方は少なくありません。整形外科は患者のレントゲンを撮る機会も多く、患者の院内滞在時間も長くなりやすい傾向です。
患者満足度を向上させるためにも、電子カルテの導入を検討しているクリニックも多いでしょう。ここでは、整形外科が抱える課題や整形外科が電子カルテを導入するメリット・デメリットなどを紹介します。
当記事を読むと整形外科が電子カルテを導入するメリットや、クリニックに適した電子カルテの選び方が明確になるでしょう。
目次[非表示]
- 1.整形外科が抱える課題
- 1.1.患者の待ち時間が長い
- 1.2.類似する疾患が多くカルテ記載に時間がかかる
- 1.3.画像管理の手間が発生する
- 1.4.カルテの共有に時間がかかる
- 2.整形外科が電子カルテを導入する3つのメリット
- 2.1.メリット1.簡単にカルテ記載ができる
- 2.2.メリット2.文書作成の時間が短縮できる
- 2.3.メリット3.他サービスと連携できる
- 3.整形外科が電子カルテを導入するデメリット
- 4.整形外科で電子カルテを活用する3つの選定ポイント
- 4.1.ポイント1.コストは適切か
- 4.2.ポイント2.必要な機能面は備わっているか
- 4.3.ポイント3.自由診療に対応しているか
- 5.整形外科電子カルテに関するよくある質問
- 6.まとめ
整形外科が抱える課題
整形外科が抱える課題は、以下の通りです。
- 患者の待ち時間が長い
- 類似する疾患が多くカルテ記載に時間がかかる
- 画像管理の手間が発生する
- カルテの共有に時間がかかる
それぞれ詳しく紹介します。
患者の待ち時間が長い
整形外科の課題として、患者の待ち時間の長さがあげられます。
整形外科には、リハビリを受けに来る患者が多い傾向です。リハビリを受けるにあたって、いつも同じ先生に担当してもらいたいと思う患者も少なくありません。
そのため患者の来院時間が重なり、混雑するわけです。
来院時間が重なると、診察やリハビリを受けるまでに時間がかかります。なかなか自分の時間が回ってこないと患者の負担も大きくなり、不満やクレームにつながることもあるでしょう。
類似する疾患が多くカルテ記載に時間がかかる
整形外科は筋肉や神経系の疾患を治療する診療科です。整形外科は類似する疾患が多いため、カルテの記載に時間がかかります。
整形外科では一人の患者に対して医師や理学療法士など、複数の専門職が担当するケースも多いでしょう。専門職ごとの視点からカルテを記載しなくてはならないため、時間がかかりやすいのです。
画像管理の手間が発生する
整形外科は他の診療科目と比較して、画像を扱うケースが多く管理に手間がかかります。患者の骨や神経、筋肉を見るにあたってレントゲンを撮影する機会が多いでしょう。
また、レントゲン写真は患者ごとに管理しなくてはなりません。電子カルテを導入していないと、カルテと画像をそれぞれ管理する必要があるため、より手間がかかるでしょう。
カルテの共有に時間がかかる
整形外科は医師のほかに、理学療法士などのリハビリ職員や看護師などの専門職が在籍しているため、カルテの共有に時間がかかります。紙カルテを利用しているクリニックだと、データを共有できないため一人ひとりカルテを確認する必要があります。
その場合、看護師がカルテを使っている時間は他の専門職に共有できないため、業務がスムーズに進まない場合もあるでしょう。カルテの共有に時間がかかるため、業務の効率にも影響します。
整形外科が電子カルテを導入する3つのメリット
整形外科が電子カルテを導入するメリットは、以下の3つです。
- 簡単にカルテ記載ができる
- 文書作成の時間が短縮できる
- 他サービスと連携できる
それぞれ詳しく紹介します。
メリット1.簡単にカルテ記載ができる
整形外科が電子カルテを導入すると、簡単にカルテ記載ができるようになります。電子カルテの機能は多彩です。効率よくデータを記載できる機能も搭載されています。
また、簡単操作でカルテを記載できる機能もあるため、スタッフの業務負担を軽減できます。効率よくカルテを記載できるようになると、患者の待ち時間も短縮され満足度向上につながるでしょう。
メリット2.文書作成の時間が短縮できる
文書作成の時間を短縮できる点が、電子カルテ導入のメリットです。
整形外科では、他院への紹介状などさまざまな書類を作成する機会があります。手書きで作成すると、患者の個人情報から治療内容まで記載する事項が多く時間がかかってしまいます。
電子カルテだと患者の個人情報をコピーできるため、文書作成の時間が短縮されます。入力ミスなどヒューマンエラーも防げるため、業務効率を向上させることができるでしょう。
メリット3.他サービスと連携できる
電子カルテは、他のサービスと連携できるため業務を効率化することが可能です。電子カルテは、診療予約サービスや自動精算機などさまざまなシステムと連携できます。
患者の予約状況の確認や、予約時間を設定できるため院内の混雑を事前に避けられるでしょう。自動精算機も導入すると、受付スタッフの会計業務の負担も軽減可能です。
整形外科が電子カルテを導入するデメリット
整形外科が電子カルテを導入するデメリットは、以下の通りです。
- 導入費用と運用費用がかかる
- 紙カルテからの移行に時間がかかる
- 電子カルテの操作に慣れるまで時間がかかる
- クリニックの停電やシステムにトラブルが起きると利用できない場合がある
整形外科で電子カルテを活用する3つの選定ポイント
整形外科で電子カルテを活用する選定ポイントは、以下の3つです。
- コストは適切か
- 必要な機能面は備わっているか
- 自由診療に対応しているか
それぞれ詳しく紹介します。
ポイント1.コストは適切か
電子カルテを選ぶ際は、コストが適切か判断しましょう。
電子カルテのコストは、システムや種類によって異なります。例えばオンプレミス型の電子カルテは、セキュリティが強固であるなど、メリットが多いものです。
一方、クリニック内にサーバーを設置する必要があるため、コストがかかるでしょう。クラウド型の電子カルテは、サーバーを設置する必要はないためコストを抑えやすいのが特徴です。
高機能で使いやすくてもコストが高いと、運営の負担になります。適切なコストで導入できる電子カルテを選びましょう。
ポイント2.必要な機能面は備わっているか
必要な機能面が備わっているかチェックした上で、電子カルテを選びましょう。電子カルテには「自動チェック機能」など、多彩な機能が搭載されています。
ただし、不要な機能が搭載されているケースも少なくありません。整形外科で電子カルテを導入する際は、業務効率をアップさせる機能が備わっているものを選びましょう。
ポイント3.自由診療に対応しているか
自由診療に対応しているかが、電子カルテ選びで重要です。
近年自由診療を導入している整形外科が増えています。保険診療にしか対応していない電子カルテだと、自由診療は紙カルテを使用することになるかもしれません。
カルテを使い分けることがないよう、自由診療にも対応している電子カルテを選びましょう。
整形外科電子カルテに関するよくある質問
整形外科電子カルテに関するよくある質問は、以下の通りです。
- 電子カルテはクラウド型とオンプレミス型どちらが良いですか?
- 電子カルテの導入に補助金は利用できますか?
それぞれ詳しく紹介します。
質問1.電子カルテはクラウド型とオンプレミス型どちらが良いですか?
整形外科では、クラウド型の電子カルテの方が使いやすいでしょう。クラウド型の電子カルテは、サーバーの設置が不要でコストを抑えられる上に、自動的にデータをバックアップしてくれます。
ただし、オンプレミス型よりもセキュリティが弱いのがデメリットです。「可能な限り導入コストを抑えたい」という方は、クラウド型の電子カルテを導入しましょう。
質問2.電子カルテ導入に補助金は利用できますか?
電子カルテの導入に補助金は利用できます。利用できる補助金は、以下の通りです。
- IT導入補助金
- 東京都病院診療デジタル事業
- オンライン資格関係補助金
- 医療情報化支援基金(電子カルテ標準化に関する補助金)
まとめ
ここまで、整形外科が抱える課題や整形外科が電子カルテを導入するメリット・デメリットなどを紹介しました。整形外科に電子カルテを導入すると、画像管理やカルテ記載の手間を軽減できます。
また、文書作成の時間も短縮できるなどスタッフの業務効率化が実現可能です。電子カルテを導入する際は、コストや機能を確認しクリニックに適したシステムを選びましょう。