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クリニックの内装をおしゃれにする7つのポイント!設計の基本や工事費用相場についても徹底解説

患者に居心地の良いクリニックだと感じてもらうためにも、内装は重要です。初めてクリニックを開業する場合、構造や注意点を知らない方もいるでしょう。

当記事ではクリニック内装設計の基本やクリニックの構造、クリニック内装のポイントなどを紹介します。

CLINICS編集部


目次[非表示]

  1. 1.クリニック内装設計の基本
  2. 2.クリニックの構造
  3. 3.クリニック内装をおしゃれにする7つのポイント
    1. 3.1.1.再来院を促せるデザインにする 
    2. 3.2.2.患者の導線を意識する
    3. 3.3.3.電気・水道・空調の設備
    4. 3.4.4.建築士や設計士と密にコミュニケーションをとる
    5. 3.5.5.待合室を広く設計する
    6. 3.6.6.曲線のインテリアなどを導入する
    7. 3.7.7.清潔感や安全性に配慮する
  4. 4.クリニック内装をおしゃれにする際の注意点
  5. 5.診療科ごとの内装のポイント
    1. 5.1.内科
    2. 5.2.整形外科
    3. 5.3.歯科
    4. 5.4.耳鼻科
    5. 5.5.皮膚科
    6. 5.6.小児科
    7. 5.7.美容外科
    8. 5.8.循環器内科
  6. 6.クリニックの内装をおしゃれにするメリット
  7. 7.クリニック内装の工事費用相場
    1. 7.1.クリニック内装設計の費用
    2. 7.2.クリニック内装工事における坪単価
    3. 7.3.内装費用の主な項目
  8. 8.クリニック内装でよくある質問
    1. 8.1.1.カウンターのアクリルパネルを安全に設置する方法とは?
    2. 8.2.2.スペースの都合上厳しいがベビーシートを患者用トイレに設置したい
    3. 8.3.3.診察室にあるモニターが邪魔にならない方法とは?
    4. 8.4.4.待合室のスペースはなるべく広くしたい
  9. 9.まとめ

クリニック内装設計の基本

クリニックは「患者が過ごす場所」という前提で内装を設計する必要があります。どのような空間だと患者が過ごしやすいかを、患者目線で考えなくてはなりません。

例えば、待合室が狭いと待機できる人数も少なく、患者間の距離も近いため居心地が悪いと感じる方もいるでしょう。圧迫感を感じない内装設計を心がける必要があります。

また多職種が連携して患者を治療するため、患者と医療職が気軽にコミュニケーションを取れる内装設計が必要です。

クリニックの内装は法令による制限がある

クリニックの内装は「構造設備等の基準」によって制限されています。

構造設備基準に引っ掛かるとクリニックは開業できません。手順として、クリニックの図面が完成したら保健所への事前相談が必要です。

保健所が図面に問題ないと判断した後に、工事をスタートできます。事前相談で図面に問題がある場合や、名称が似ているクリニックが近くにある場合は変更しなければならないので注意しましょう。

クリニックの構造

クリニックの構造は他の施設と物理的、機能的に分かれていなければなりません。

開業医の中には、自宅兼クリニックとして開業する方もいます。

自宅兼クリニックの場合は、廊下が共有せずに出入り口も分かれていることが必須であるため、自宅とクリニックを完全に区画しましょう。

またクリニックの各部屋の用途が明記されていなければなりません。待合室であれば、患者のプライバシーを保護するための扉を設置することが求められます。

クリニック内装をおしゃれにする7つのポイント

クリニック内装をおしゃれにするポイントは、以下の7つです。

  • 再来院を促せるデザインにする
  • 患者の導線を意識する
  • 電気・水道・空調の設備
  • 建築士や設計士と密にコミュニケーションをとる
  • 待合室を広く設計する
  • 曲線のインテリアなどを導入する
  • 清潔感や安全性に配慮する

それぞれ詳しく紹介します。

1.再来院を促せるデザインにする 

クリニックの内装は、患者の再来院を促せるデザインにする必要があります。医師の診察や治療の質が高くても、クリニックの内装デザインが好きでなければ、患者は再来院しないでしょう。

例えば、清潔感がなく暗いクリニックだと居心地が悪く早く帰りたいと患者は思うはずです。クリニックの内装は、清潔感があり落ち着ける空間を意識して作ると再来院を促せます。

またライトにこだわることで、居心地が良いと感じる患者は多いはずです。暖色で優しい明るさのライトを導入して、患者が「また来たい」と思われるクリニックを作りましょう。

2.患者の導線を意識する

クリニック内は、患者と医療スタッフの導線が一緒にならないようにしましょう。患者と医療スタッフの導線が被ると、患者は気を使ってしまい落ち着いて過ごせない可能性があります。

また待合室や検査室は、患者のプライバシーに関わる空間なので、メインの導線に設置しない方が賢明です。初めて来た患者も一目で診察室や受付の場所がわかると、安心して利用できるでしょう。

3.電気・水道・空調の設備

クリニックの内装では電気・水道・空調の設備に気をつけましょう。クリニックは患者の診察や治療で、多くの電気を使用します。

特にCTやMRIは多くの電気が必要なので、分電盤などを増やせるかが重要です。

また車椅子の患者も来院する可能性があるため、バリアフリーのトイレが必要になるかもしれません。バリアフリーのトイレは、クリニックの構造上設置できない可能性もあるため水道設備が対応できるか事前に確認しましょう。

4.建築士や設計士と密にコミュニケーションをとる

クリニックの内装を決める際は、建築士や設計士と密にコミュニケーションをとることが大切です。

建築士や設計士と密にコミュニケーションを取らないと、どのような内装にしたいか伝わらない可能性があります。建築士や設計士には、経営理念やクリニックのコンセプトなども伝えましょう。

また、現場に足を運ぶことで建設の様子も把握できます。理想の内装を設計してもらえるように、密にコミュニケーションをとりましょう。

5.待合室を広く設計する

クリニックの内装をおしゃれにするには、待合室を広く設計しましょう。

待合室は、患者が長時間滞在する場所です。患者が落ち着いて長時間過ごすためには、一定の距離感を保つ必要があります。待合室を広くすると本棚や観葉植物なども設置できるため、より快適な空間になるでしょう。

6.曲線のインテリアなどを導入する

曲線のインテリアを導入するのも、クリニックの内装をおしゃれにするポイントです。

曲線には柔らかく優しいというイメージがあります。これらのイメージがある曲線のインテリアを設置すれば、患者はクリニックで落ち着いて過ごせるはずです。

クリニックに通院する患者は緊張している方も少なくないため、こだわりのあるインテリアを設置して落ち着ける空間にしましょう。

7.清潔感や安全性に配慮する

クリニックの内装を決める際は、清潔感や安全性に配慮しましょう。

クリニック内で患者が落ち着いて過ごすには、清潔感が重要です。清潔感と統一感のあるクリニックだと、患者はリラックスしやすくなります。

居心地のいい空間を作るためにも、清潔感と安全性にも配慮して内装を決めましょう。

クリニック内装をおしゃれにする際の注意点

クリニック内装をおしゃれにする際の注意点は、以下の通りです。

  • 遮音性を高める
  • 色を使いすぎない
  • 一定の距離感を保てるように広くする
  • 導線を意識する


診療科ごとの内装のポイント

クリニックの内装は、診療科ごとで異なります。

  • 内科
  • 整形外科
  • 歯科
  • 耳鼻科
  • 皮膚科
  • 小児科
  • 美容外科
  • 循環器内科

それぞれみていきましょう。

内科

内科の内装は、診療室と処置室が近くなるように設計しましょう。

また、神経内科はリハビリを行う人が多いため平面構成にする、消化器内科ではトイレの数を増やすなどの配慮が必要です。

内科にもさまざまな種類があるため、診療内容に合わせて構成を決めましょう。

整形外科

整形外科の内装を決める際は、患者が移動しやすいように動線を意識しましょう。

整形外科は、リハビリや検査など移動が多いのが特徴です。患者がスムーズに移動できるように、動線を意識することが重要です。

歯科

歯科は、診察室を広く設計しましょう。

歯科では、複数の患者が同じタイミングで診察を受けることも多い傾向です。2〜3人など、複数の患者が快適に施術を受けられるような設計にすることが必要です。

耳鼻科

耳鼻科の内装は、医師が全体を見渡せるような設計にする必要があります。

また、耳鼻科に来院する方の中にはインフルエンザなどの感染症に罹患した方も多い傾向です。感染症が広がらないように、短時間で患者が回りやすい設計にしましょう。

動線を工夫することで、スムーズに患者を案内することができます。

皮膚科

皮膚科の内装は、来院数が多くなりやすいため待合室を広く設計しましょう。

患者が快適に診察を待てるようにするためです。また、皮膚の感染症が移らないようにスリッパをおく必要はありません。

小児科

小児科では、子どもや赤ちゃんが多く来院するため怪我しないような内装や、親の目が届く設計にする必要があります。

子どもや赤ちゃんはクリニック内で走り回る可能性が高く、怪我する可能性も少なくありません。

また、子ども同士で接触して感染症が広がるケースもあります。動線を意識すると、子どもや赤ちゃんが安全に過ごせる空間になるでしょう。

美容外科

美容外科では、患者のプライバシーに配慮する必要があります。美容外科に来院する方には、パウダールームを利用したい方も少なくありません。施術後に化粧をしたい方もいるでしょう。

また、患者の中には通院していることを知られたくない方もいるため、動線に注意して設計するのがおすすめです。

循環器内科

循環器内科では、症状の重い患者が来院するケースが多いでしょう。高齢者も多く来院するため、段差を低くするなど歩きやすい設計にする必要があります。

また、心電図やX線検査室など、さまざまな検査室を準備するとより患者に最適な検査を提供することが可能です。

患者が安心して検査を受けられるように、動線を工夫してプライバシーに配慮してください。


クリニックの内装をおしゃれにするメリット

クリニック内装をおしゃれにするメリットは、以下の通りです。

  • 患者からの印象が良くなる
  • 患者が落ち着いて過ごせる
  • スタッフが働きやすくなる
  • 再来率がアップする
  • 口コミでポジティブな声が増える


クリニック内装の工事費用相場

クリニック内装の工事費用を、以下に分けて紹介します。

  • クリニック内装設計の費用
  • クリニック内装工事における坪単価
  • 内装費用の主な項目

クリニックの内装費用が気になる方は、参考にしてください。

クリニック内装設計の費用

クリニック内装設計の費用は「内装工事費用の約1割〜2割」「工事面積あたり5〜8万円」です。

ただし、上記の費用はあくまで目安でありクリニック内装設計の費用は診療科目によって異なります。クリニックを開業する際は、診療科目を決めてから内装設計費用がいくらになるか調べましょう。

クリニック内装工事における坪単価

クリニック内装工事における坪単価は、約40万円です。

坪単価は上記の金額ですが、施工面積によって費用は変動する場合もあります。また坪単価は、レントゲン室や特殊な医療機器などの導入により、高くなるケースも少なくありません。

レントゲン室の導入など、設備や機器を決めると坪単価も明確になるでしょう。

内装費用の主な項目

内装費用の主な項目は以下の通りです。

  • 仮設・解体工事費
  • 建具工事費
  • 軽量鉄骨・ボード工事費
  • 内装仕上げ工事費
  • 家具・じゅう器
  • 給排水衛生設備工事費
  • 電気設備費
  • 空調設備費
  • 防災設備工事費
  • その他


クリニック内装でよくある質問

クリニック内装でよくある質問は以下の通りです。

  • カウンターのアクリルパネルを安全に設置する方法とは?
  • スペースの都合上厳しいがベビーシートを患者用トイレに設置したい
  • 診察室にあるモニターが邪魔にならない方法とは?
  • 待合室のスペースはなるべく広くしたい

疑問を解消できるように、それぞれ回答していきます。

1.カウンターのアクリルパネルを安全に設置する方法とは?

下部が空いたアクリルパネルや、天井からつるすアクリルパネルを設置しましょう。上記のものを選択すると、安全にアクリルパネルを設置できます。

2.スペースの都合上厳しいがベビーシートを患者用トイレに設置したい

狭い場所でベビーシートを設置する場合は、壁収納型を採用しましょう。さらに、タンクレストイレを採用すると、患者用トイレが狭くてもベビーシートを設置できます。

3.診察室にあるモニターが邪魔にならない方法とは?

診察室のモニターが邪魔に感じる場合は、壁に取り付けるタイプか天井からつるすタイプのモニターのどちらかを採用しましょう。

上記2つのモニターを採用すると、デスクのスペースを確保しやすくなります。またモニターの位置を患者の目線に合わせられると、診察をより快適に行えるようになるでしょう。

4.待合室のスペースはなるべく広くしたい

待合スペースをなるべく広くしたい場合は、引き戸にするなどの工夫が必要です。建具などを見直すと、限られたスペースを有効活用できるでしょう。

まとめ

ここまでクリニック内装設計の基本やクリニックの構造、クリニック内装のポイントなどを紹介しました。クリニックの内装は、患者の再来院にもつながる重要なポイントです。

クリニック内が明るく居心地の良い空間であれば、患者が再来院する確率もアップします。患者の再来率が高いクリニックを開業したい方は、当記事を参考に内装を考えてみましょう。

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