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「地方の医師ほど、導入した方がいい」 初診の間口を広げ、患者数も伸ばした心療内科医の選択

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瀬戸内海に面した広島県福山市。デイケアから特別養護老人ホームまでを併設し、地域を丸ごと支える「岩﨑整形外科・心療内科」は、開業から28年です。岩﨑裕光院長のもと、息子さんが整形外科を、娘さんが糖尿病内科を、そして娘婿の高倉裕征先生が新設した心療内科を受け持ち、医師4人の家族経営で1日に数百人もの患者さんを診ています。そんななかで高倉先生が主導したのが、予約システムのCLINICS予約への全面切り替えと、CLINICSオンライン診療の導入でした。電子カルテには手をつけずに患者さんとの接点だけを刷新する、いわゆる「かかりつけアプリプラン」の導入について高倉先生にお話を伺いました。

整形外科から始まった家族4人の医師体制

Q. 「岩﨑整形外科・心療内科」について教えてください。

1998年の開業当初は整形外科の単科でした。そこからリハビリテーション科やリウマチ科を加え、2003年にはデイケアを開所。サービス付き高齢者向け住宅や特別養護老人ホームも開設し、医療と介護を一体で支える体制に成長しました。

「もともとは岩﨑院長が始めた整形外科なんです。院長にはお子さんが2人いて、息子さんが整形外科を引き継いで、娘さんと結婚したのが私です。『手伝ってほしい』と言われて私たち夫婦も加わり、6年前から家族4人の体制になりました。整形外科医が2人、精神科医の私が1人、糖尿病内科医の家内が1人ですね。そして、特別養護老人ホームなど複数の施設とも連携しながら、地域を総合的に支える医療を目指しています。この広島県東エリアでは、かなり多くの患者さんに来ていただいていると思います」

自分で調節できない予約システムからCLINICSへ

Q. 予約システムを切り替えようと思ったきっかけは。

「CLINICSを導入する前は、別の会社の予約システムを使っていました。その仕組みが悪かったわけではないんですが、自分で調節できることがあまりなくて。予約の文言を変えたり、予約画面のなかで患者さんにお知らせを出したりといったことが、ほとんどできなかったんです。あと、クリニックの情報を変えたいときも、システム会社の担当を経由するやり方だったので、反映が1週間ぐらい遅れることも多かったです。仕方ないとも思いつつも費用もかなり高くて、予約の件数に応じて課金される仕組みでずいぶん値引きしてもらっても、かなりの金額でしたね。利用の制限を外すと月々の費用が何倍にも膨らむという話になり、『それはさすがに高いよね』と。ちょうどそのときに私がCLINICSを見つけたので、思い切って全部変えようということになりました」

Q. CLINICSを見つけ、選んだ決め手は。

「あるとき偶然に、CLINICSを導入されている他の病院の予約画面を見て、直感的にわかりやすいなと思ったんです。これなら自分で調節できるようになるだろうと。あと、以前使っていたものは、『患者さんが専用のページを開いて予約するシステム』でしたが、CLINICSは、『Googleマップに予約の動線が入るシステム』で、非常に良いなと思いました。僕の直感ですが、メドレーは、新しいものを取り入れるのが早い会社だなと思っていて、そこを勝手に信頼しているところもあります(笑)。それと、利用中のカルテにも予約機能はあったんですが、当時はクレジットカードの登録が必須だったんですよね。全員がクレジットカードを持っているわけではないでしょうし、そこで躊躇する人が一定数いるんじゃないかなと。私たちはもうちょっとカジュアルに予約していただきたかったので、そういう意味でもいいなと思いました」

導入はスムーズに。電子カルテはそのまま

Q. 切り替え時に現場の混乱はありませんでしたか。

「電子機器に慣れているスタッフが多いからかもしれませんが、特別なかったです。私自身、最初の日は『どうしようか』と思いましたが、現実にはほとんど困らなかったですしね。説明もしっかりしてくださったし、私が一人で講習を受けてそれを録画し、事務の職員と共有しましたし。あと、オンライン診療で患者さんがわからないことがあると、直接メドレー側に連絡されているようで、こちらに問い合わせがほとんど来ないことも助かっています」

CLINICSのオンライン診療には、患者さん専用の電話・メールサポートが用意されているため、アプリの使い方やオンライン診療に関する問い合わせが医院に届くことはありません。

Q. 切り替え後はどのような変化を感じていますか。

「Google広告も並行して出していたので、その相乗効果がありましたね。数字では切り分けられていませんが、患者数は大きく増えました。Googleマップからそのまま予約に入れるようになったことで、広告で当院を知った方が迷わず来てくださる流れができました。CLINICSへの切り替えは、その流れをつくる大きなきっかけになったと感じています」

Q. 電子カルテを変えなかったのはなぜですか。

CLINICSの予約とオンライン診療は、CLINICSカルテと一緒に導入することが多いものの、「カルテは既存のまま、予約とオンライン診療だけをCLINICSに切り替える」という選択もできます。これが「かかりつけアプリプラン」です。

「もともと使っている電子カルテが結構使いやすいんですよ。重大なエラーが起きたり使えなくなったりしたら変えようとは思いますが、いまは安定していますし、なにより、入れ替えれば費用もかかりますからね。あと、全員が覚え直さないといけない。僕自身はCLINICSカルテもいいなと思うんですけど、院全体のことを考えると、いまは変えないという判断です」

朝7時のオンライン診療と、地方の心療内科の現実

Q. オンライン診療の枠はどのように設けましたか。

「私は毎朝5時半に出勤して、書類などを作っています。ただ、外来が始まるまでに1時間ほど空白の時間があって、その間は運動などをしていたんですが、もったいないなと思いまして。そこで、その時間にオンライン診療を始めたんです。この診療のいいところは、受付スタッフがいなくても医師一人でこなせることだと思うんです。本当は朝6時から外来をしたいくらいなんですが、職員さんにその時間から来てもらうわけにはいきません。昼休みも同じで、事務の方に出てもらうわけにもいきません。だから、朝の7時から8時と、昼休みの13時から14時の間、オンライン診療をしています」

Q. 初診を受け続けている理由を教えてください。

「この地域は都市部と違って、初診を受けてくれる心療内科がどこにもないんです。都市部なら断られても別を探せますが、地方ではそうもいかない。受け皿が閉じてしまえば、患者さんは行き場を失います。誰かが受けなきゃいけない。だから私は1日にかなりの数の患者さんを診ていますが、そのなかに常に初診も入れるようにしています。逆算すると、朝5時半からじゃないと仕事が間に合わない(笑)。早朝の出勤も、隙間時間のオンライン診療も、その延長なんです」

オンライン診療を、診療の主軸のひとつに

Q. オンライン診療の将来をどう描いていますか。

「オンライン診療は、今後さらに普及するだろうと思っています。患者さん側の負担も少ないですし、これだけ通信速度が上がったわけですから。海外では、精神科の診療のかなりの部分がオンラインで行われている地域があると聞きます。なので、私もできれば主軸をそちらに持っていけたらなと考えています。遠隔地でも診療できますし、医師の働き方にも余裕が生まれるんじゃないかなと。あと、全国の医師のなかには、家庭の事情などで、都市部にわざわざ通わなければならない方もいらっしゃると思うんです。そういうときに、オンライン診療はとてもいい選択肢ですよね。地域から都市部に移り住まなくても済むわけですから、こういう技術の発達は素晴らしいなと思っています」

Q. 導入を検討している方へメッセージを。

「CLINICSは、患者さん側から見て動線がわかりやすく、オンライン診療以外はクレジットカードの登録が不要という簡便さがあります。この領域はおそらく大きく発展していくだろうと感じているので、その流れについていけるように、この分野の先頭を走っている会社と手を組むのはいいんじゃないかなと。そして、やっぱり地方こそオンライン診療は有用です。移動距離のことを考えると、私のような地方の医師ほど、導入された方がいいのかなと思っております」

※所属・体制・数値は取材時点(2026年7月)のものです。

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