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パソコン1台で声を守る。自作システムとCLINICSで切り拓いた開業1年 

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新規開業

耳鼻咽喉科

東京・銀座に、歌手・声楽家・俳優など声を仕事にする人たちを専門に診るクリニック「リーボイスクリニック銀座 声の耳鼻咽喉科」があります。院長のリー先生は、福岡で「声」の専門診療を続けてきた医師。2025年、銀座に拠点を移しCLINICSを導入して開業しました。医師1名とスタッフ1名という少人数体制でありながら、開業から約1年で予約枠が埋まるほどに成長しています。カルテとiPadの連携、予約から会計までの一体運用、遠方の患者さんとつながるオンライン診療。患者さんにとって大切な「声」を守るために、CLINICSをどう活かしてきたのか。開業1年を迎えたリー先生に伺いました。

声の専門医が語る、開業1年のいま

Q. クリニックの特色を教えてください。

「声に特化した、"超"専門診療のクリニックです。声を仕事にされている方にとって、声は商売道具であると同時に、ある意味"命そのもの"。その声をしっかり守っていく場所でありたいと思っています」

Q. 声専門クリニックを開業した経緯とは。

「声の診療をしたいというのがモチベーションの根本にあり、目指したのが耳鼻咽喉科でした。喉は、歌手や声を使う方にとっての"楽器"にあたる部分です。臨床を重ねる中で、特に歌声には未知の部分が多いとわかってきて、声や歌声が生まれるメカニズムを研究レベルできちんと突き詰めたくて、医学部と芸術工学部の大学院で研究し、2つの博士号を取得しました。そこで探求した学術的成果を、声に悩む方々の診療へ還元することこそが、私の使命だと強く感じています。また、学生時代は私自身もかなり本気で音楽をやっていて、声が出ないつらさは誰よりもわかっています。だからこそ、声を使う人に寄り添える診療を、自分が求める最高のカタチで届けていきたいんです」

Q. 開業から間もなく1年。手応えは。

「福岡・九州を地盤にやってきたので、東京でゼロから受け入れていただくには4〜5年はかかると覚悟していました。理念に反するため、有料のネット広告に頼るつもりはこれまでも今後もありません。それでも支えてくれたのは、声を使う方々のリアルなクチコミでした。歌手や表現者の皆様の間でその輪が少しずつ広がり、今では予約の枠が取りづらいときもあるほどです。皆様との深い絆と、想定を遥かに超えるスピードで必要とされる存在になれたことを、心から光栄に思い、感謝しています」

Q. どのようにクリニックを運営していますか。

「基本的には私が一人で診療しています。妻が事務スタッフとして手伝ってくれていますが、フルタイムで張りつくのは難しいので、スタッフなしで、私だけでも成り立つよう受付システムを自作で構築しました。まず患者さんがいらしたら、タッチパネル画面のメニュー選択からセルフチェックインをしていただきます。それが診察室のパソコン1台にすべて連携し、最小限の手作業で受付が自動化されます。芸能関係の患者さんも多いので、プライバシー保持にも有効だと感じております」

CLINICSを選び、使い続けた1年

Q. CLINICSを選んだ理由は。

「予約・診療・会計が一元化されていること、そして、クラウド型でパソコン1台あれば診療を行える機動性の高さとシンプルさ。これらのベースがあった上で、オンライン診療に対応している点が最終的な決め手となりました。上京後も、これまで診てきた大切な患者さんとの関係を保つために必要だと考えていたのですが、実際に運用を始めると想定以上の成果がありました。例えば、歌手の方からライブ直前に楽屋から相談があったり、遠方のツアー先でも処方ができたり。全国を飛び回る声のプロフェッショナルの方たちの切実なニーズに寄り添い、どこにいてもフォローできる環境が作れたことは、非常に大きな収穫ですね」

Q. 1年使ってみた感想は。

「特にカルテとiPadとの連携機能を重宝しています。私は『とことん深く分析し、視覚的にわかりやすく伝えること』を大切にしています。ですので、iPadで映像に直接矢印を描いたり丸で囲んだりして説明するのですが、その画像が即座に電子カルテへ反映されるんです。実際の診療で撮影する声帯振動の動画は容量が大きすぎるので、カルテ連携は現実的ではありませんが、重要な一瞬を静止画として保存すれば、即座にカルテと同期して過去の所見も一目で遡れます。このシームレスな体験は最大のメリットですし、CLINICSならではの強みだと思います。今では私の診療に欠かせない機能ですね」

Q. 経営面で助かっていることは。

「開業時は、本当に大丈夫なのかという不安がどうしてもありました。でも、経営ダッシュボードがあると、専門的な分析をしなくても、どれくらい患者さんが来てくださっているか、売上はどうか、というのが一目瞭然で直感的にわかります。これは確かに助かるな、と感じています」

新規開業を考えている方へ伝えたいこと

Q. システム選びで大切にしたことは。

「それぞれに、思い描く診療スタイルがあると思います。価格のキャンペーンなど、別のところで魅力的に見えるポイントもあるかもしれませんが、大事なのは診療そのもの、患者さんとのやり取りです。その中で自分に一番寄り添えるシステムを、自分の理想イメージとリンクさせて選ぶといいんじゃないかと思います。それと、システムですべてを完結させようとしないこと。足りない部分は自分の発想で補えばいいんです。想像次第で、可能性は無限大だと思います」

Q. 今後の展望と、CLINICSへの期待を。

「ずっと一人で診療する今のスタイルのまま、というわけではありません。今後、スタッフが増えていったときにも、全員が気持ちよく働ける環境やシステムへと進化させていきたいんです。そのベースには、やはり電子カルテがあります。私自身もアイデアを出し合いながら、メドレーさんと一緒に、成長していけたら嬉しいですね」

※所属・体制は取材時点(2026年6月)のものです。

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