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潰れるクリニックの6つの特徴|潰さない対策や倒産動向についても徹底解説します

医師は患者の診察や治療には慣れていますが、開業して初めて経営に関わる方も多いはずです。そのため、どのような対策をすると、クリニックを潰さずに済むかわからない方もいるでしょう。

当記事では潰れるクリニックの特徴や医療機関の倒産動向、潰れないクリニックにするための対策などを紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.潰れるクリニックの6つの特徴
    1. 1.1.1.医師の知識・スキル不足
    2. 1.2.2.利便性が悪い
    3. 1.3.3.広報活動に注力していない
    4. 1.4.4.人間関係が良くない
    5. 1.5.5.資金繰りが上手くいっていない
    6. 1.6.6.院長が高齢
  2. 2.医療機関の倒産動向について
  3. 3.潰れないクリニックにするための5つの対策
    1. 3.1.1.開業地調査と事業計画作成を入念に行う
    2. 3.2.2.初心を忘れない
    3. 3.3.3.スタッフの採用と育成に注力する
    4. 3.4.4.広報活動に注力する
    5. 3.5.5.第三者に医療承継を行う
  4. 4.潰れるクリニックの特徴でよくある質問
    1. 4.1.1.資金繰りが上手くいかない主な理由とは?
    2. 4.2.2.日本医師会は倒産対策しているの?
    3. 4.3.3.経営が苦手という場合の対処法を知りたい
  5. 5.まとめ

潰れるクリニックの6つの特徴

潰れるクリニックの特徴は次の6つです。

  • 医師の知識・スキル不足
  • 利便性が悪い
  • 広報活動に注力していない
  • 人間関係が良くない
  • 資金繰りが上手くいっていない
  • 院長が高齢

それぞれ詳しく紹介します。

1.医師の知識・スキル不足

潰れるクリニックの特徴として、医師の知識不足やスキル不足があげられます。

医師には、医学的な知識や治療の技術に加えてコミュニケーション能力が必要です。診察や治療がどれだけ正確でも「上手くコミュニケーションが取れない」といった医師は、悪い評判が流れやすくなるでしょう。

特に地方では住民同士のつながりが強いため、悪い評判はすぐに広まってしまいます。開業を目指している医師は、診察や治療の技術はもちろんコミュニケーション能力の向上に力を入れるのがおすすめです。

2.利便性が悪い

クリニックの利便性が悪いと、患者が通院しにくく倒産する可能性があります。「クリニック近辺にバス停がない」「進行方向に対して逆車線にクリニックがある」など、潰れるクリニックは利便性が悪い場合もあるでしょう。

たとえ質の高い診察や治療を提供できても、通院に手間がかかると患者は通わなくなるかもしれません。利便性の良い土地で開業するために、診療圏調査を徹底的に行い集患の見込める場所でクリニックを建てることが大切です。

3.広報活動に注力していない

広報活動に注力していないと、患者が集まりにくくなります。

「清潔感のある内装」など、土地や内装にどれだけ注力しても、患者にクリニックを知ってもらわないと何も始まりません。患者を集めるには、チラシ配りやSEO対策が重要です。

子どもから高齢者まで幅広い年代の方が生活しています。子どもの興味を引くにはSEO対策などが有効です。

一方高齢者の場合、インターネットを利用していないケースが多い傾向にあるため、チラシを配る方が良いかもしれません。地域住民の年齢や性別に合わせた広報活動が重要です。

4.人間関係が良くない

クリニック内の人間関係が良くないと、スタッフの退職につながったり内部の雰囲気の悪さが患者へ伝わったりするでしょう。スタッフの退職が続くと、その度に採用に時間をかけなくてはいけません。

スタッフの採用は時間とコストがかかる上に、業務を覚えるまでの指導が必要です。指導しては退職するサイクルができてしまうと、教育担当のスタッフにかかる負担が大きくなるでしょう。

スタッフを定着させるためにも、働きやすい人間関係を作る必要があります。

5.資金繰りが上手くいっていない

資金繰りが上手くいっていないクリニックは、倒産する可能性が高いでしょう。

開業医は経営の経験が少なかったり、あるいはまったくなかったりすることも。そのため上手に資金繰りできない場合もあります。

高級な医療機器の導入など、浪費を重ねて資金が底をつくケースも少なくありません。開業初期は、必要最低限の機器だけ導入したり資金に見合った物件を選んだりすることが大切です。

6.院長が高齢

院長が高齢の場合、クリニックを引き継いでくれる医師がいないと、クリニックは潰れてしまいます。

院長の子どもが後を引き継ぐケースが多い傾向ですが、なかには継がない方もいるかもしれません。院長の引退が近づくにつれて、後継ぎに困るケースもあります。

院長の代で閉院するのであれば問題ありませんが、クリニックを継続する場合は、早い段階で後継ぎを見つけておくことが重要です。




医療機関の倒産動向について

近年、医療機関の倒産は増えています。

医療機関の中でも「診療所」の倒産が相次いでおり、前年比の1.8倍です。医療機関の倒産が増えている背景には、新型コロナウイルス感染症の拡大が関係しています。

新型コロナウイルス感染症の流行で経営が厳しくなり、倒産に追い込まれた医療機関は多いでしょう。また、後継ぎ不足や人材を確保できず倒産する前に閉院を決める医療機関が増えているのが現状です。

参照:帝国データバンク


潰れないクリニックにするための5つの対策

潰れないクリニックにするための対策は次の5つです。

  • 開業地調査と事業計画作成を入念に行う
  • 初心を忘れない
  • スタッフの採用と育成に注力する
  • 広報活動に注力する
  • 第三者に医療承継を行う

それぞれ紹介します。

1.開業地調査と事業計画作成を入念に行う

クリニックを潰さないために、開業地調査と事業計画作成は入念に行いましょう。

どれだけ質の良いサービスを提供できても、患者が集まらないと意味がありません。とりわけ精神科を開業する場合は、患者が通いやすいようにビルの中にある物件を選ぶ必要があります。

また事業計画作成も重要です。詳細な事業計画があると「どれだけ計画を達成できているか」など、定期的に確認しながらクリニックを運営できます。

診療科目に応じた土地の選定や、詳細な事業計画を立案して潰れないクリニックを目指しましょう。

2.初心を忘れない

開業してから時間が経っても初心を忘れないようにしましょう。

開業で満足してしまうと、スキルの習得や向上が疎かになります。知識やスキルに成長がないと、医師としての価値も高まらず患者の満足度向上にもつながりません。

日常の業務はもちろん、研修会などに足を運び研鑽に努めましょう。

3.スタッフの採用と育成に注力する

開業後はスタッフの採用と育成にも注力しましょう。

クリニックで一緒に働くスタッフは、開業医自身で採用する場合が多い傾向です。クリニックの理念や院長の想いを理解していて、同じ方向を向いて働けるスタッフを採用できるとサービスの質は向上します。

またスタッフを一人前に育て、業務を任せられるようになると、院長の業務負担も軽減するでしょう。スタッフの採用と育成に注力し、サービスの質を高められるとクリニックは潰れにくくなります。

4.広報活動に注力する

クリニックを認知してもらえるように、広報活動にも注力しましょう。

例えばホームページを作成しても、患者の目に留まらなければ集患にはつながりません。クリニックの認知拡大には、SEO対策やMEO対策が必要です。

ただし、スタッフのリソースがない場合は広報活動を集客の専門家に任せるのも一手でしょう。高齢者が多い土地では、チラシ配りが有効です。

5.第三者に医療承継を行う

後継ぎを確保できない場合は、第三者に医療承継を行いましょう。

クリニックを息子や家族などに継いで欲しいと願っても、後を継がない可能性もあるでしょう。後継ぎが見つからない場合に第三者へ医療承継すると、閉院する費用を抑えられ譲渡損益なども得られま

潰れるクリニックの特徴でよくある質問

潰れるクリニックの特徴に関してよくある質問は、次の3つです。

  • 資金繰りが上手くいかない主な理由とは?
  • 日本医師会は倒産対策しているの?
  • 経営が苦手という場合の対処法を知りたい

ここでは、よくある質問に対して回答していきます。

1.資金繰りが上手くいかない主な理由とは?

不要な医療機器を導入した結果、資金繰りが苦しくなったケースはよく聞く話です。

銀行からの融資などで十分な資金が集まっていると感じるかもしれません。しかし経営が不慣れな医師も多いため、開業当初の導入する医療機器は、必要最小限にとどめておきましょう。

2.日本医師会は倒産対策しているの?

日本医師会は決算書の提出義務化などにより、倒産対策しています。しかし、医療機関の倒産が増加しているため、更なる対策が打ち出される可能性もあるでしょう。

3.経営が苦手という場合の対処法を知りたい

どうしても経営が苦手な方は、法人化後に経営を委託するのも一手です。



まとめ

ここまで、潰れるクリニックの特徴や医療機関の倒産動向、潰れないクリニックにするための対策などを紹介しました。

医師の知識不足やクリニックまでの利便性が悪いと、集患できずクリニックが倒産する可能性があります。診療圏調査や事業計画の立案に注力し、クリニックの倒産を防ぎましょう。


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執筆監修者:CLINICS編集部
執筆監修者:CLINICS編集部
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