【医療機関必見!】オンライン診療の特徴から導入方法までわかりやすく徹底解説!
オンライン診療とは、スマートフォンやPC、タブレットなどの情報通信機器を用いて、遠隔での診療ができる診療形式です。2018年4月から保険診療での利用が可能となり、2020年の新型コロナウィルスの感染拡大により、著しく重要性を増してきています。
比較的新しい制度のため、診療報酬の算定が可能な疾患などに条件がありますが、より広まっていくような制度改革が進められると予想されています。
本記事では、オンライン診療のメリット・デメリットや導入する方法について解説していきます。
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目次[非表示]
- 1.オンライン診療とは
- 1.1.従来の診療形式
- 1.2.オンライン診療の受診条件
- 1.3.オンライン診療報酬の概要
- 2.新型コロナウイルス感染症の流行でオンライン診療が注目された
- 3.医療機関にオンライン診療を導入する方法
- 3.1.導入時に必要なもの
- 3.2.オンライン診療を始めるまでの流れ
- 3.2.1.① オンライン診療用のアプリの購入
- 3.2.2.② システムのPCセットアップ
- 3.2.3.パソコン
- 3.2.4.iPhone
- 3.2.5.Android
- 3.2.6.③ 厚生局へ届出をする
- 3.2.7.④ オンライン診療の対象患者を決める
- 3.2.8.⑤ 対象患者とオンライン診療計画書を作成する
- 3.2.9.⑥ 患者へオンライン診療用アプリの使い方を説明する
- 4.【患者側】オンライン診療のメリット
- 4.1.①通院時の院内感染を防げる
- 4.2.②薬・処方箋を自宅で受け取れる
- 4.3.③通院時にかかる時間を短縮可能
- 4.4.④場所に縛られず自由に医療機関を選べる
- 4.5.⑤自宅でリラックスして受診できる
- 5.医療機関側のメリット
- 5.1.①事前問診による診察の効率化と質が向上
- 5.2.②遠方患者の診察が容易になる
- 5.3.③通院や治療率が高まる
- 5.4.④患者の日常の様子がわかる
- 6.オンライン診療のデメリット
- 6.1.通信不良により診察を行えない場合がある
- 6.2.対面診療に比べ収益性が悪い
- 6.3.オンライン診療に適さない病気もある
- 6.4.診断のための情報が十分に得られない場合がある
- 6.5.高齢者など機器の扱いに不慣れな人は受診が難しい
- 7.オンライン診療の注意点
- 8.【患者側】オンライン診療の流れ
- 8.1.STEP1 初診
- 8.2.STEP2 オンライン診察の準備
- 8.3.STEP3 診察
- 8.4.STEP4 決済
- 8.5.STEP5 処方
- 9.対面診療からオンライン診療へ移行する流れ
- 10.おすすめのオンライン診療システム20選
- 10.1.1.CLINICS
- 10.2.2.curon
- 10.3.3.YaDoc
- 10.4.4.LINEドクター
- 10.5.5.SOKUYAKU
- 10.6.6.KAITOS
- 10.7.7.ポケットドクター
- 10.8.8.CARADA オンライン診療
- 10.9.9.On診
- 10.10.10.リモートドクター
- 10.11.11.PocketDoctor
- 10.12.12.MeDaCa PRO
- 10.13.13.テレメディーズ®BP
- 10.14.14.リモケア
- 10.15.15.MCS mobile
- 10.16.16.スマートキュア
- 10.17.17.Door.into
- 10.18.18.オンライン診療ソリューション
- 10.19.19.LiveCallヘルスケア
- 11.オンライン診療についてよくある質問
- 11.1.1.オンライン診療で準備するべきものは?
- 11.2.2.在宅で服薬指導も受けられるのか?
- 11.3.3.オンライン診療システムの運用コストはかかる?
- 12.まとめ
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オンライン診療とは
最近耳にする機会が多くなった「オンライン診療」とは、どんなものなのでしょうか。オンライン診療とは、実際に対面して診察する代わりに、スマートフォンやパソコンを用いて医師と患者さまが遠隔(オンライン)で診察を行う方法です。
最初に遠隔(オンライン)診療ガイドラインが策定されたのは1997年のことでした。当初は離島、へき地、在宅糖尿病患者の方が医療を受けられるようにというのが、制定のきっかけでした。
その後オンライン診療に関する制度が整えられ、、都心部においても多くの疾病のオンライン診療が受けられるようになっていきました。コロナ禍において、オンライン診療が注目されたことも記憶に新しいでしょう。
従来の診療形式
従来の診療形式は、「外来医療」「入院医療」「在宅医療」の3つです。形式ごとに違いはあるものの、どれも対面での接触となるため、外来医療と入院医療は患者が医療機関へ、在宅医療は医師が患者の自宅へ赴かなければなりませんでした。
双方とも移動する手間がかかる他、患者は診察まで待ち時間があり、規模が大きい医療機関だと待ち時間が1時間やそれ以上に及ぶ場合もあります。新型コロナウイルスの流行以降、従来の診療方式では接触機会を減らすことが難しく、十分な感染対策が行えないのが現状です。
オンライン診療の受診条件
オンライン診療の受診条件には以下のものがあげられます。
- 保険診療
- 自費診療
それぞれ詳しくみていきましょう。
保険診療
「保険診療」は医療保険制度が適用される診療です。保険診療の場合は、保険の適用になる診療や検査などの基準があります。診療報酬により点数が定められているので、医療機関ごとに支払う金額が変わるわけではありません。
患者が窓口で支払う負担も医療保険制度によって定められており、患者負担金以外の費用は、国民の税金から負担する形になっています。
自費診療
「自費診療」とは、医療保険制度で負担できない診療です。診療にかかった費用は全て患者の負担となり、美容整形や歯科診療のインプラント形成などがこれにあたります。
また、保険診療とは異なり、医療機関ごとに診療の費用が設定でき、インフルエンザの予防注射などが一例として挙げられます。ただし、自費診療も医療法に則った医療行為ではならないため、自費診療だからといって何をやってもいいというわけではありません。
医療保険では対応できない患者のニーズに応える実費診療は今後の医療において重要な役割を担っています。
オンライン診療報酬の概要
これまでは、コロナ臨時特例として「214点」の算定が認められていました。
しかし、2022年4月1日以降、2022年度改定を受けた新施設基準を満たし、地方厚生局長に届け出た医療機関で初診からのオンライン診療を行う場合、初診時「251点」の新点数を算出するように改定されています。
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新型コロナウイルス感染症の流行でオンライン診療が注目された
従来の遠隔診療では、初診はオンライン診療不可であり、診察できる疾患も生活習慣病などに限定されていました。しかし、新型コロナウイルスの流行により、院内感染の防止や必要な医療を提供することを目的として制限が緩和され、2020年からは初診もオンライン診療可能となっています
新型コロナウイルスの流行とともに、オンライン診療のあり方も見直され、今後はより発展していくことでしょう。
医療機関にオンライン診療を導入する方法
導入時に必要なもの
オンライン診療を始めるためのは、インターネット上で診療はが可能な環境と厚生局へ提出する届出書類が必要になります。以下を用意しましょう。
- PCやスマートフォンなどの通信機器
- カメラやマイク
- インターネット環境
- オンライン診療用のアプリ・システム
- 厚生局へ提出する届出書類
オンライン診療を始めるまでの流れ
医療機関がオンライン診療を始めるために、システム導入するまでの流れは以下になります。
- オンライン診療用システムの購入
- システムのPCセットアップ
- 厚生局へ届出をする
- オンライン診療の対象患者を決める
- 対象患者とオンライン診療計画書を作成する
- 患者さまへオンライン診療用アプリの使い方を説明する
① オンライン診療用のアプリの購入
オンライン診療用のシステム(アプリ)は複数あります。
それぞれの特徴を元に、購入するシステムを選びましょう。気になるシステムには一度相談してみると良いでしょう。
② システムのPCセットアップ
システムの購入後、PCのセットアップを行います。購入したオンライン診療システムの動作環境にあったPCまたはスマートフォンなのか確認してください。
弊社で扱っているオンライン診療システム「CLINICS オンライン診療」の場合、推奨環境は以下の通りです。
パソコン
- GoogleChrome最新版が動作するWindows、Mac、Linux 搭載のパソコン
- ディスプレイ解像度:1920×1080以上
- ブラウザ:GoogleChrome最新版
iPhone
- iOS13.0以降のiPhone、iPad、iPod touch
- 専用のアプリをAppStoreからダウンロードしてご利用ください
Android
- Android OS 6.0以上の端末
- 専用のアプリをGoogle Playからダウンロードしてご利用ください。
参照:https://clinics.medley.life/guide#support
環境を確認したら、カメラやマイクが正常に作動しているのかテストを行います。音声が聞き取りにくいや、映像が乱れていないかを重点的に確認してください。
この際、備え付けのマイクやワイヤレスイヤホンのマイクだと音質が不安定な場合があるので、1000円程度のヘッドセットを用意しておくと安心です。
オンライン診療を始めるための46のチェックリスト付き 「オンライン診療完全ガイドブック」ははこちら
③ 厚生局へ届出をする
厚生局へ届出を提出する必要があります。(※保険診療を行わない場合は不要)
届出用紙や送付手順については 地方厚生局所在地のホームページよりご確認ください。
④ オンライン診療の対象患者を決める
患者さまの疾患・症状・生活からオンライン診療に適切な患者さまを決定します。
オンライン診療の対象となるのは主に以下のどちらかに当てはまる患者さまです。
- 糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病の受診をされる患者さま
- 慢性頭痛、てんかん、指定難病で一定期間通院の実績がある患者さま
急な治療を必要とする患者さまにはオンライン診療は不向きであり、そもそもオンライン診療が認められていない疾病もあります。
⑤ 対象患者とオンライン診療計画書を作成する
オンライン診療計画書を作成し患者さまに合意を取ります。オンライン診療計画書には以下のような内容を記入する必要があります。
- オンライン診療で行う具体的な診療内容(疾病名、治療内容等)
- オンライン診療と直接の対面診療、検査の組み合わせに関する事項(頻度やタイミング等)
- 診療時間に関する事項(予約制等)
- オンライン診療の方法(使用する情報通信機器等)
- オンライン診療を行わないと判断する条件と、条件に該当した場合に直接の対面診療に切り替える旨
- 触診等ができないことなどにより得られる情報が限られることを踏まえ、患者が診察に対し積極的に協力する必要がある旨
- 急病急変時の対応方針(自らが対応できない疾患等の場合は、対応できる医療機関の明示)
- 複数の医師がオンライン診療を実施する予定がある場合は、その医師の氏名及びどのような場合にどの医師がオンライン診療を行うかの明示
- 情報漏洩等のリスクを踏まえて、セキュリティリスクに関する責任の範囲及びそのとぎれがないこと等の明示
参照:オンライン診療の適切な実施に関する指針 | 厚生労働省
オンライン診療計画書のテンプレートをWord形式で用意しておりますので、参考にしてください。
【オンライン診療】診療計画書 | CLINICS Help Center
⑥ 患者へオンライン診療用アプリの使い方を説明する
導入したシステム(アプリ)を、患者さまが使えるように案内します。
患者さまがアプリをダウンロード後、医療機関側と連携できたか確認を行い、導入が完了です。
【患者側】オンライン診療のメリット
①通院時の院内感染を防げる
通院時の院内感染や二次感染の心配がありません。院内で他の患者さまから菌をもらい感染してしまうケースは決して少なくありません。 近年では、非常に感染力が高い新型コロナウイルスが、院内で感染してしまうことが話題になっていました。
通院しなくて良いことは大きなメリットと言えるでしょう。
②薬・処方箋を自宅で受け取れる
処方薬は、自宅への郵送または薬局で受け取る方法が主流となっています。
院外処方の場合は、自宅に処方箋が郵送されるので、調剤薬局で薬を受け取ります。 院内処方の場合は、自宅に処方薬が届きます。
弊社ではオンライン服薬指導アプリ「Pharms(ファームス)」も提供しております。
③通院時にかかる時間を短縮可能
オンライン診察では、通院時にかかる移動時間を短縮することができます。 また、病院についてからの診察までの待ち時間や、診察後の会計までの待ち時間が無くなります。
④場所に縛られず自由に医療機関を選べる
特定の通院したい医療機関があるケースや、かかりつけの医療機関でずっと診察したいと思っていても、引っ越しなどで距離が離れてしまうと通院することが難しいでしょう。
しかし、オンライン診療であれば、場所に関係なく診察を受けることが可能です。
⑤自宅でリラックスして受診できる
オンライン診療は、自分の都合に合わせて診察を受けることができます。それだけでなく、高齢の方は家族に付き添ってもらう必要もありませんから、ストレスを感じずにリラックスして受診することができるのです。
受診するためのハードルが下がると、継続的な治療につながります。結果的に病状の悪化を予防することになるため、継続的な治療は、医療側のメリットとも言えます。
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医療機関側のメリット
①事前問診による診察の効率化と質が向上
オンライン診療には、事前問診により診療方針を立てやすいというメリットがあります。
患者さまとの対面治療の場合、診察と問診は同じタイミングで行うのが一般的であり、混み合っている場合などは問診だけで時間がかかってしまうこともあります。
オンライン診療では、オンラインで事前に問診を行いますから、データをもとに診察までに診療方針を立てやすいのです。
②遠方患者の診察が容易になる
今までは、別の都道府県に住んでいる患者さまに対して、継続して診察することが難しいという課題がありましたが、オンライン診療であれば、一人の患者さまを継続して診察することができます。
③通院や治療率が高まる
忙しくて通院できず、適切な治療を行えていない患者さまがオンライン診療を使うことにより、隙間時間で継続しての受診が可能になります。
④患者の日常の様子がわかる
オンライン診療では、患者さまの日常の様子がわかるメリットもあります。
慢性疾患の場合、医療が本来介入するべきフィールドは患者さまの日常生活と言われています。対面診察でも日々の生活の問診をし、生活リズムなどについて指導をしていますが、それだけでは不十分な点も多いのです。
対面診療は診察室で行われますが、オンライン診療は自宅で行われます。患者さまの実際の生活の様子をビデオ通話を通じてありのまま診られるので、患者さまの日常に沿った医療を提供しやすくなるでしょう。
オンライン診療のデメリット
通信不良により診察を行えない場合がある
通信環境の不良により、十分な情報のやり取りができないケースも多々あります。騒音により音声が聞き取れない、ネットワークが不安定であり動画が途切れるというのは、よくあるトラブルです。
実際にオンライン診療を取り入れた医院からは、オンライン診療に関するアンケートで、「オンライン診療の実施に当たって経験したトラブルがあれば選択してください(複数回答)」という質問に対し、以下のような点がデメリットとして挙がっています。
- 「通信不良により、診療が行えなかった」:36件
- 「通信不良により、コミュニケーションが十分取れなかった」:32件
参考:オンライン診療に関するアンケート集計結果 | 日本オンライン診療研究会
対面診療に比べ収益性が悪い
対面診療に比べ収益性が悪いのも、オンライン診療の課題です。現状、オンライン診療は対面診察よりも診療報酬が低く設定されています。
システム導入や維持運用のための費用もかかりますので、対面診療から移行した際の報酬差が大きくなってしまうという現状があります。
この点は今後の診療報酬改定で改善されていくと考えられます。
オンライン診療に適さない病気もある
対面診療では実際に医師が症状を視診や触診・聴診することで病状を判断できますが、オンライン診療では問診に沿って自覚症状を確認することになります。そのため、オンライン診療は対面診療に比べると詳細な診察が難しく、病気によってはオンライン診療に適さないケースもあります。
【オンライン診療に適している例】
- 生活習慣病の継続治療
- 内科では病態が安定している花粉症・高血圧症
- 新規の症状の中でも軽度の咳嗽や湿疹等
【オンライン初診に適さない例】
- 定期的な対面診察・実際の検査が必要な疾患
- レントゲンや呼吸機能検査が必要な疾患
- 腹痛・胸痛・頭痛などの新規の急性症状
オンライン診療に適した疾患やオンライン診療料が算定可能な疾患については以下の記事でまとめて紹介しておりますので、参考にしてください。
診断のための情報が十分に得られない場合がある
オンライン診療の場合、患者さまが医師と直接コミュニケーションを取れないため、対面診療で行う下記のような確認は難しいとされています。
- 患者さまの話とそれに伴う実際の様子のリサーチ
- 検査結果などから薬の効果が出ているか
- 薬の副作用が生じていないか
また、モニター越しに患者さまの状態を確認することになるため、触診はできませんし、直接見るよりも視診も難しくなります。尿、血液検査やレントゲン撮影などの各種検査もできないため診断ができないケースもあります。そのため、対面診療に比べると、患者さまの状態を正確に把握しにくいのです。
オンラインでも医師とのヒアリングの時間は取りますし、なにか不安なことがあれば質問も可能です。ただ、ひとつ前のデメリットと同じように、やはり継続的にはオンライン診療を希望するとしても、一度は対面診療を受診するのが良いでしょう。
高齢者など機器の扱いに不慣れな人は受診が難しい
オンライン診療にはビデオ通話を利用します。保険証確認やクレジット決済の登録なども行えることから便利だというメリットがありますが、オンライン機器を使い慣れていない人には操作が難しいでしょう。
- スマートフォンやパソコンなどオンライン機器の操作に不安がある高齢者
- ビデオ通話を使ってのやりとりに不安がある方
このような方は、オンライン診療を受診するのはまだまだハードルが高いと言えます。オンライン診療の操作が難しい方に向けて、電話診療サービスを提供してくれるクリニックもあります。不安がある場合は、一度相談してみてもいいでしょう。
また、オンライン診療の導入を検討している医療関係者の方は、最初のステップとして情報機器の取り扱いに慣れている若年層から始めてみるのも一つの方法です。
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オンライン診療の注意点
オンライン診療における制度の見直しや法整備などが頻繁に行わられています。特に新型コロナウイルスの影響で近年は大きく制度が変化しています。
導入前に、細かいルールなどは厚生局ホームページより必ず確認を行いましょう。
【患者側】オンライン診療の流れ
ここではオンライン診療の流れを患者さま側の視点で紹介します。医療機関の方は、診察の流れを定める際の参考にしてください。
STEP1 初診
医療機関にてオンライン診療を受けたい旨を医師に伝えます。
STEP2 オンライン診察の準備
医療機関で指定されているオンライン診察の方法を確認しましょう。
指定されているオンライン診療アプリケーションを導入する方法が一般的です。
STEP3 診察
ビデオ通話で担当医に診察を受けます。
医療機関側から予約された時間帯に患者さまへ連絡をし、実際にオンライン診療が開始されます。
STEP4 決済
診察後、決済の案内が届くので決済を行います。
また、ほとんどのアプリではクレジットカード決済に対応しています。 クレジットカード決済が難しい場合は、来院時にまとめ支払うケースが一般的です。
STEP5 処方
院外処方の場合は、自宅に処方箋が郵送されるので、近所の調剤薬局で薬を受け取ります。 院内処方の場合は、自宅に処方薬が届きます。
弊社で提供しているオンライン服薬指導アプリ「Pharms(ファームス)」を使用いただくと処方箋の配送はもちろん、患者さまのお薬手帳の一元管理や服薬のフォローアップなどをオンライン上で行うことができます。
対面診療からオンライン診療へ移行する流れ
対面診療からオンライン診療へ移行する流れは以下のとおりです。
- 初診
- 定期診察
- オンライン診療
初診の際、病院またはクリニックへ行き、最低6ヶ月間の定期診察を行った後、オンライン診療へと移行していきます。
オンライン診療を行う際は、パソコンやタブレット、スマホなどの端末を準備し、指定されたアプリのインストールを行いましょう。インストール後、アカウント設定など基本的な情報の入力や設定を行います。
設定が完了すれば、希望日時で診察予約を取り、診察予約日に実際に端末上で医師の診察を受けるだけです。決済はあらかじめ登録しておいたクレジットカードなどから決済し、医療機関から薬が処方された後に受け取った旨を医療機関側に伝えます。
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おすすめのオンライン診療システム20選
おすすめのオンライン診療システムは以下の通りです。
- CLINICS
- curon
- YaDoc
- LINEドクター
- SOKUYAKU
- KAITOS
- ポケットドクター
- CARADA オンライン診療
- On診
- リモートドクター
- PocketDoctor
- MeDaCa PRO
- テレメディーズ®BP
- リモケア
- MCS mobile
- スマートキュア
- Door.into
- オンライン診療ソリューション
- LiveCallヘルスケア
クリニックに適したオンライン診療システムを選べるように、それぞれ詳しく紹介します。
1.CLINICS
引用:【医師向けシェアNo.1】CLINICS(クリニクス) オンライン診療システム| 株式会社メドレー
CLINICSは、患者中心の医療を実現できるオンライン診療システムです。
オンライン診療や予約、問診など機能が一元管理されているため、他のシステムを使う必要がありません。患者は「CLINICS」というアプリを導入すれば、スマートフォンやタブレットなどの端末でオンライン診療を受けられます。
事前問診に対応しているため、患者情報を診察前に確認でき最適な治療を提案できるでしょう。
導入専門の担当者がサポートしてくれるため、PC環境の確認や運用方法について相談でき、悩みを解消することができます。
2.curon
引用:curon
curonは、導入費用と月額利用料が0円のオンライン診療システムです。
通常のオンライン診療システムは、導入費用や月額利用料がかかります。システムによっては導入費用が高くつく場合もあるでしょう。
curonは、決済手数料のみ負担となるため、オンライン診療に不安を感じている方も導入しやすいシステムです。
サポート体制も整備されており、導入から運用までしっかりフォローしてもらえます。
3.YaDoc
引用:YaDoc
YaDocは、かかりつけ医と患者がつながりやすいシステムです。
かかりつけ医と患者、両方のコミュニケーションをサポートしてくれます。画面上で患者の主訴や生活記録、バイタルが可視化されるため、患者の状態をより細かく把握できるでしょう。
患者の詳細がわかれば最適な診療を提供できるため、患者の満足度も向上します。
「オンボーディングシステム」や「徹底したサポート体制」により、クリニック側と患者側どちらも安心して利用可能です。
4.LINEドクター
引用:LINEドクター
LINEドクターは、オンライン診療や予約管理などを一元管理できるシステムです。
日常的にLINEを利用している方であれば、LINEドクターのアプリをインストールせずにオンライン診療を受けられます。患者も利用しやすいシステムのため、導入時の負担は軽減されるでしょう。
「Basic Plan」を利用すると初期費用や月額固定費を0円に抑えることができます。
月額固定費など費用に関して悩んでいる方も問題なく導入できるでしょう。
5.SOKUYAKU
引用:SOKUYAKU
SOKUYAKUは、豊富な機能が一元管理されているオンライン診療システムです。
予約管理機能や問診表管理機能、かかりつけ登録機能などをSOKUYAKU一つで管理できます。他のシステムを導入せずに済むため、費用を軽減できるでしょう。
月額のシステム利用料は、ずっと無料で利用できるためランニングコストも下げられます。
SOKUYAKUは操作性も高く、初めての方も簡単に利用できるため、オンライン診療未導入の医療機関の方におすすめです。
6.KAITOS
引用:KAITOS
KAITOSは、医療機関の検索から診療申し込みなどをワンストップで対応できるオンライン診療システムです。
「病院なび」と連携しているため、患者は直接医療機関の検索と予約を行うことができます。専用コールセンターが常設されているため、トラブルが発生しても対応してもらえるので安心でしょう。
医療機関と患者のどちらも利用しやすいのがKAIROSの魅力です。
7.ポケットドクター
引用:ポケットドクター
ポケットドクターは、スマートフォンやタブレット端末でオンライン診療を受けられるシステムです。
診察から薬や処方箋の受け取りまで一連の流れをアプリ一つで完結できます。また血圧計など、ヘルスケア機器と連携すれば、血圧計や体温計から取得したデータを医療機関と共有可能です。
医療機関は、患者の状態を的確に把握できるため、質の高い診察や治療を提供できるでしょう。
8.CARADA オンライン診療
CARADAオンライン診療は、直感的でシンプルな操作が可能なオンライン診療システムです。
操作性が高いため、オンライン診療システムを初めて利用した方でも簡単に操作することができます。クラウド型電子カルテや薬歴システムなどと連携できるため、業務の効率アップにつながるでしょう。
導入後も手厚くサポートしてもらえるため、運用で困った際も相談可能です。
9.On診
引用:On診
On診は、院内の電子カルテとクラウド上で連携できるオンライン診療システムです。
医師はオンライン上で患者の待機状況が確認できるため、患者をスムーズに誘導できるでしょう。大規模病院向けのシステムであるため、数多くの診療科とマネジメントを管理できます。
医療機関側はもちろん、受診時間の短縮や混雑を回避できるなど患者へのメリットも大きいシステムです。
10.リモートドクター
引用:リモートドクター
リモートドクターは、オンライン診療や服薬指導に必要な機能が網羅されたシステムです。
患者は、カレンダー画面からオンライン診療を簡単に予約できます。オンライン診療のため、対面では聞きにくい相談やセカンドオピニオンとしても利用可能です。
「PayPal」で支払いができるなど、システム一つで工程を完結させられます。
オンライン診療を導入したい方は、リモートドクターを検討してみてはいかがでしょうか。
11.PocketDoctor
引用:PocketDoctor
PocketDoctorは、タブレットやスマートフォンの端末一つで患者がオンライン診療を受けられるシステムです。
オンライン予約からオンライン診療、薬の配送まで、アプリ一つで完結させられます。他のシステムとの連携性にも優れている点がPocekt Doctorの特徴です。
ヘルスケア機器との連携により、患者の体調も把握できます。また、クリニック内で患者の体調を共有できるため、最適な診療を提供可能です。
12.MeDaCa PRO
引用:MeDaCa PRO
MeDaCa PROは健康診断書や検査データなど、多彩な機能が搭載されたオンライン診療システムです。病院側と患者側でMeDaCaアプリを連携すると、過去の検査データや最新の検査データを共有できるようになります。
MeDaCaアプリに診察券などの情報を入れられるため、患者は場所を問わず予約や医療情報を確認可能です。患者の診察忘れなども予防できるなど、業務を効率よく行えるようになります。
13.テレメディーズ®BP
引用:テレメディーズ®BP
テレメディーズ®BPは、患者に自由な診療を提供できるシステムです。
高血圧に関するオンライン診療の支援や、健康に関するオンライン相談などを提供しています。患者のニーズに合わせた高血圧の治療を提供できる点が、テレメディーズ®BPの魅力です。
長年にわたる臨床試験や研究実績に基づいたサービスを提供しているため、患者の満足度も高められるでしょう。高血圧の患者を担当するクリニックにおすすめのオンライン診療システムです。
14.リモケア
引用:リモケア
リモケアは、セキュリティの高さが自慢のオンライン診療システムです。
リモケアのオンライン診療を利用する際は、医師や看護師、患者が専用の端末を利用します。世界No.1レベルのセキュリティを誇っており、登録者以外は端末を利用することはできません。また、他のシステムとの連携性も高いため円滑に業務を進められます。
医師や患者がセキュリティに関する知識を持っていなくても、安心して利用可能です。
15.MCS mobile
引用:MCS mobile
MCS mobileは、医療介護現場をリアルタイムにつなげられるオンライン診療システムです。
チームに共有したい情報をMCSに投稿するだけで、メンバーは情報を手軽に確認できます。返信することなく「了解ボタン」を押すだけで、情報を把握していることを伝えられるため連携漏れも予防可能です。
コミュニティ機能により地域や職種、疾患などのテーマで全国の医療従事者とも意見交換できます。
16.スマートキュア
引用:スマートキュア
スマートキュアは株式会社スマートゲートが提供する、訪問介護や在宅医療など、遠隔診療できるオンライン診療システムです。オンライン診療機能に加えて「JPES-01」というオンライン聴診機能も搭載されています。
肺炎や心臓疾患などの早期発見に役立ち、救急搬送の予防にも活躍するでしょう。問診票や診療録、画像情報などのカルテ情報も電子共有できるため、質の高い遠隔診療を提供できます。
17.Door.into
引用:Door.into
Door.intoは、日本最大級の医師ネットワークにつながるアプリです。
ビデオ通話での受診相談やチャットでの健康相談など、多彩な機能が搭載されています。またチャット相談では、自分のことはもちろん家族のことも気軽に相談できるのが特徴です。
お店や勤務先から入手したキーコードをアプリに登録するだけで、簡単に相談できます。操作方法もシンプルなので、初めてオンライン診療を導入する方も安心して利用できるでしょう。
18.オンライン診療ソリューション
引用: オンライン診療ソリューション
オンライン診療ソリューションは診療予約から予約状況の確認、決済まで一元化しているシステムです。患者はアプリをダウンロードするだけで、オンライン診療に必要な機能を完結させられるため手間がかからないのが魅力です。
同社の電子カルテと連携すると、電子カルテシステム上から受付患者一覧やビデオ通話システムを起動できます。オンライン診療の導入だけではなく、院内の業務効率をアップできる点もオンライン診療ソリューションの特徴です。
19.LiveCallヘルスケア
LiveCallヘルスケアは、患者が簡単に利用できる遠隔オンライン診療システムです。オンライン診療の予約から決済まで一元管理されているため、手間をかけることなく利用できます。
また、他のシステムを導入する必要がないため費用も抑えられるのが魅力です。クリニック専用のデザインやロゴを設定できるため、患者も抵抗なく登録できるでしょう。
アプリのダウンロードも不要なため、患者にとっても使いやすいシステムです。
オンライン診療についてよくある質問
オンライン診療についてよくある質問は、以下の通りです。
- オンライン診療で準備するべきものは?
- 在宅で服薬指導も受けられるのか?
- オンライン診療システムの運用コストはかかる?
疑問を解消できるように、それぞれ回答していきます。
1.オンライン診療で準備するべきものは?
オンライン診療で準備すべきものは以下の通りです。
- Webカメラ
- マイク
- スマートフォンなどの情報通信機器
- インターネット環境
オンライン診療は、スマートフォンやパソコンなどの情報機器があれば利用できます。
パソコンでオンライン診療を利用する際は、Webカメラやマイクが搭載されている場合が多いため、準備は不要です。利用する機器に応じて、準備するものをそろえましょう。
2.在宅で服薬指導も受けられるのか?
オンライン診療を利用すると、在宅でも服薬指導を受けられます。オンライン診療の規制が緩和されたため、在宅での診察と薬の受け取りも可能です。
3.オンライン診療システムの運用コストはかかる?
オンライン診療システムは、運用コストがかかります。
運用コストとして月額利用料がかかります。金額はシステムによって異なりますが、高いと約数十万円かかるものもあるでしょう。複数のオンライン診療システムと比較して、最適なものを選ぶのがおすすめです。
まとめ
オンライン診療という新しい医療形態は、診察にとどまらず、人々の健康を支える予防医療の上でも期待できそうです。
「新たな生活様式」が求められる今後は、医療サービス提供の幅が広がることが予想されます。より一層、オンライン診療という新たな診療形態が浸透していくことになるでしょう。
導入までの流れも難しくないため、一度オンライン診療の導入を検討してみてはいかがでしょうか。なお、オンライン診療を始めるための46のチェックリスト付き 「オンライン診療完全ガイドブック」を配布していますので、ぜひ参考にしてみてください。