CLINICSカルテの料金・価格・費用

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クリニックにおすすめの電子カルテ15選|メリットや選び方・導入費用も徹底解説


「電子カルテを導入したいものの、どのような製品を選べばいいかわからない」

「受付からレセプト発行までの業務を効率化させたい」

クリニックの新規開業にともない、上記の悩みを抱える方は少なくありません。

当記事では、クリニックへの電子カルテの導入をご検討中の方へ向けて、電子カルテの基礎知識から製品選びのポイント、おすすめの15の製品を紹介します。

クリニック向け電子カルテとは?導入前に知っておくべき基礎知識

まずは、クリニック向け電子カルテの概要と種類について知っておきましょう。普及率や将来の見通しについても解説します。

電子カルテの定義と機能|紙カルテとの違い

電子カルテとは、従来は紙カルテに記載していた患者の基本情報(診療内容や検査・処方薬の情報など)を電子データ形式で保存したものです。

パソコンやタブレットから情報を記録・閲覧・編集できるのが紙カルテとの違いです。

レセコンと連携させたり、レセコンを統合した電子カルテを導入すれば、受付・診察・会計・レセプト請求までの業務を一元化でき、効率化に貢献します。

電子カルテの種類|クラウド型・オンプレミス型それぞれの特徴と選び方

電子カルテは、「クラウド型」「オンプレミス型(オンプレ型)」の2種類に分かれます。

クラウド型は、メーカーがクラウドサーバー上に電子カルテシステムを展開し、ユーザーがインターネット経由でクラウドザーバーにアクセスしてデータを保存する形式です。運用にあたって特別な機材やシステムを準備する必要はなく、導入費用を安価に抑えられます。インターネット環境がないとシステムを利用できないため、不測の事態に備えて対策を立てる必要があります。

オンプレミス型は、自院内に専用の機材とシステムを展開して、データ保存も行う形式です。独自のカスタマイズやセキュリティ対策が可能で、インターネット環境がなくても利用できます。機材やシステム導入に費用がかかる、データのバックアップやメンテナンスを自院で行わなければならないなどのデメリットがあります。

データバックアップの手間やセキュリティ、予算の他、クリニックの導入方針も踏まえたうえで、最適な電子カルテを選ぶことが大切です。

電子カルテの普及率や今後の見通し

電子カルテの普及率は、年々高まっており、2023年時点での一般診療所における導入率は55%に及びます。

近年は安価で導入できるクラウド型電子カルテの普及も進み、製品も増えていることから、今後もさらなる普及が見込まれます。

参考:令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況

クリニックで電子カルテを導入する5つのメリット

クリニックに電子カルテを導入する代表的なメリットは、以下の5つです。

 1. 診察業務を効率化できる

電子カルテに搭載されている以下のような機能を活用すれば、診察情報の入力を容易にし、業務を効率化できます。

入力作業に関する機能

  • 診療科や疾患ごとのテンプレート
  • プルダウン選択やクリックによる入力
  • 入力頻度の多い内容の自動表示

患者情報確認に関する機能

  • 患者情報の検索・共有

院内検査や外注検査に関する機能

  • 検査システムとの連携
  • 検査オーダーの送信

書類作成に関する機能

  • 診断書作成システムとの連携

電子カルテの機能を使いこなすことで、入力ミスの予防や業務のスピードアップにつながります。

 2. 医療ミスのリスク軽減や質の高い医療の提供につながる

電子カルテを導入すれば、入力ミスなどの人的なミスを減らせるため、医療ミスなどのトラブルを防ぎ、質の高い医療を提供できます。

処方確認機能を搭載している製品では、入力した処方内容をリアルタイムで患者情報や薬剤情報と照合できるため、以下の観点から処方の安全性を向上できます。

  • 薬剤の相互作用
  • 年齢・体重による適正用量
  • 配合変化
  • 禁忌情報の有無
  • 過去に行った処方との重複

安心安全で良質な医療の提供は、患者からの信頼の獲得にもつながるでしょう。

3. 受付・レセプト業務を効率化できる

最新の電子カルテは、受付システムや予約システム、レセコンが一体化されている製品も多く、別システムであったとしても容易に連携可能です。

自動受付や患者へのリマインド送信、保険証スキャナー機能などを搭載した電子カルテを導入すれば、受付業務を効率化できます。

レセコン一体型やレセコン連携が可能な電子カルテでは、入力内容をもとに自動で医療費を算出し、レセプト作成ができます。

情報の一元化はもちろん、入力ミスや計算ミス、確認作業を減らして、請求業務の効率化も図れる点がメリットです。

4. カルテの保管スペースを節約できる

カルテには一定の保存期間が定められており、紙カルテを運用する場合は、患者の増加や、医院経営の長期化にともなって保管スペースの確保が課題となります。

一方、電子カルテの場合は「三原則(真正性・見読性・保存性)」を満たせば、電子媒体での保管が可能です。

ペーパーレスへの取り組みを進めると物理的な保管場所も確保しなくて済むため、省スペース化にもつながるでしょう。

5. 患者満足度が向上する

電子カルテの導入により、受付・診察・会計業務にかかる時間が短縮されれば、患者側の待ち時間も短縮できます。

作業時間の短縮により確保できた時間を使って丁寧な診察を行えば、さらに満足度を向上させられるでしょう。

担当医変更時の引継ぎや複数の診療科をまたぐ場合の情報共有がスムーズに行えることもメリットです。

包括的な機能を搭載した電子カルテであれば、Web予約やオンライン決済なども利用できるため、患者の負担軽減も期待できます。

クリニック向け電子カルテを選ぶ際の5つのポイント


自院に適した電子カルテを選ぶには、以下の5つのポイントを意識しましょう。

1. 操作性の良さ

キーボード入力やマウス操作によるクリック、項目の選択、タッチペンでの入力など、より簡易に入力できる機能があると入力作業の効率化を図れます。

診療科や診療体制によっても、求められる操作性は異なります。

例えば、外科では迅速な入力・視覚的な情報把握が重視されますが、整形外科では画像管理のしやすさが重要です。現場にとっての操作性の良さが求められます。

2. 入院カルテの有無(有床診療所の場合)

有床診療所では、入院患者の管理が必要になるため、入院カルテの有無も重要なポイントです。

入院カルテがあれば、入院時の診療記録や治療計画などの情報を一元管理でき、医師やスタッフ間で迅速に情報を共有できます。

看護記録や投薬管理記録が統合されている電子カルテでは、業務効率化につながります。

3. クラウド型 vs オンプレミス型

クラウド型とオンプレミス型では提供形式や費用、サポート体制に違いが生じるため、どちらを選択するかも重要なポイントです。

クラウド型は初期費用が低く、月額料金で利用できるため、導入コストを抑えられます。システムの更新やトラブル対応などはメーカーが行うなど、サポート面も充実しています。

オンプレミス型の導入コストは高い一方で、自院独自のカスタマイズや管理に優れている点がメリットです。

自院における電子カルテの運用方針や予算、求めるサポート体制に応じて適切な方式を検討することが大切です。

4. 周辺システムとの連携

電子カルテは、予約システムや会計システムなどの周辺システムと連携することで、診療スケジュールの自動調整や正確な請求処理などの一層の業務効率化を図れます。

これらのシステムが統合されている製品や、必要に応じて連携可能な製品を選択すれば業務を効率化でき、スムーズな診療運営が実現するでしょう。

5. セキュリティ対策

サイバー攻撃などで患者情報が漏えいすると、患者のプライバシーが侵害されるだけでなく、クリニックの信用低下にもつながります。

特に、クラウド型の電子カルテを導入する場合は、通信の暗号化やアクセス制御などの対策がされている製品を選ぶことが重要です。

オンプレミス型でも、不正アクセスを防ぐための対策が必要です。定期的なシステムの更新や多重認証などのセキュリティ対策がされている製品を選べば、安心して運用できます。

クリニック向け電子カルテのおすすめ15選

ここからは、クリニック向けにおすすめの15の電子カルテを紹介します。

1. エムスリーデジカル(エムスリーデジカル株式会社)

「エムスリーデジカル」は、エムスリーデジカル株式会社が提供するクラウド型の電子カルテです。初期費用は0円で導入でき、実績値では、AI自動学習により入力時間を80%削減します。金融機関や政府機関も利用している安全なシステムを利用しているため、セキュリティ面でも安心して使えるでしょう。

製品情報:https://digikar.m3.com/

2. CLINICSカルテ(株式会社メドレー)

「CLINICSカルテ」は、株式会社メドレーが提供する、自社開発のレセプトソフトと一体型のクリニック向けクラウド型電子カルテです。Web予約・問診・レセプトなどのクリニック運用から経営分析まで幅広い機能を統合し、業務効率化を支援します。直観的な操作が可能で、医師やスタッフの負担を軽減できます。国際標準規格ISMSクラウドセキュリティ認証、SSL暗号化通信、証明書認証などセキュリティ対策も万全の電子カルテです。

製品情報:https://clinics-cloud.com/karte

3. Medicom クラウドカルテ(ウィーメックス株式会社)

「Medicom クラウドカルテ」はウィーメックス株式会社が提供するクラウド型電子カルテです。直観的な操作性とAIによる自動算定機能を搭載し、診療・会計業務をスピーディかつ効率化できます。オンラインによる資格確認や電子処方箋にも対応しているため、医療DXを進めたいクリニックに最適です。

製品情報:https://www.phchd.com/jp/medicom/clinics/medicom-cloud

4. きりんカルテ(ウィーメックス株式会社)

「きりんカルテ」は、ウィーメックス株式会社が提供する無床クリニック向けのクラウド型電子カルテです。無料でありながら、予約システムや在宅医療機能を標準搭載し、診療業務の効率化に貢献しますレセプトソフト「WebORCA」と連携させれば、受付・診察・会計・レセプト業務を一元化できます。

製品情報:https://xirapha.jp/service/zero/

5. HOPE LifeMark-SX(富士通Japan)

「HOPE LifeMark-SX」は、富士通Japanが提供する無床診療所向け電子カルテです。クラウド型とオンプレミスのハイブリッド型で、地域包括ケアにも対応しています。診療データを安全にバックアップできるほか、院外からのカルテ参照も可能です。

製品情報:https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/products/lifemarksx/lifemarksxm/

6. CLIUS( 株式会社DONUTS)

「CLIUS」は、株式会社DONUTSが提供するクリニック向けクラウド型電子カルテです。日本医師会標準レセプト「ORCA」と一体化し、予約・診察・院内業務をスムーズに統合します。AIオーダー推薦機能を搭載し、診療の効率化を促進できるほか、外来・在宅・オンライン診療に対応しています。

製品情報:https://clius.jp/

7. Qualis(株式会社ビー・エム・エル)

「Qualis」は、株式会社ビー・エム・エルが提供する無床クリニック向け電子カルテです。オンプレミス型とクラウド型の両方を選択でき、診療業務の効率化に貢献します。200種類以上の医療機器と連携可能で、受付・診察・会計・レセプト請求の一元化が可能です。

製品情報:https://www.bml.co.jp/service/qualis/

8. Brain Box(株式会社 湯山製作所)

「Brain Box」は、株式会社湯山製作所が提供する電子カルテシステムで、オンプレミス型のBrainBoxV-Ⅳとクラウド型のBrainBox CloudⅡがあります。

AIオーダー解析やWEB問診機能が搭載され、診療業務の効率化を支援します。

製品情報:https://www.yuyama.co.jp/product_category/karte/

9. SUPER CLINIC(株式会社ラボテック)

「SUPER CLINIC」は、株式会社ラボテックが提供する、クラウド型とオンプレミス型のハイブリッド型の電子カルテシステムです。操作性と視認性が高く、診療業務の効率化を支援します。受付管理や診療録作成、会計・レセプト管理などを統合し、スムーズな診療運営を実現可能です。

製品情報:https://labotech.jp/products/function/

10. セコム・ユビキタス電子カルテ(セコム医療システム株式会社)

「セコム・ユビキタス電子カルテ」は、セコム医療システム株式会社が提供するクラウド型電子カルテです。セコムの高度なセキュリティ技術を活用し、安全なデータ管理を実現し、IP-VPN回線による災害時のバックアップ機能も備えています。診療所から病院まで幅広く利用でき、他施設とのカルテ共有も可能です。

製品情報:https://medical.secom.co.jp/it/karte/ubiquitous/

11. モバカルネット(NTTデバイステクノ株式会社)

「モバカルネット」は、NTTデバイステクノ株式会社が提供する在宅医療対応のクラウド型電子カルテです。カルテ作成や医療文書の自動作成・送信機能、地図ルート表示など訪問診療に役立つ機能を搭載しています。

製品情報:https://movacal.net/

12. m-KARTE(株式会社LSIメディエンス)

「m-KARTE」は、株式会社LSIメディエンスが提供する診療所向け電子カルテシステムです。視認性の高いインターフェースによる直感的な操作が可能です。オンライン検査支援システム「m-TEST」との連携により、診療業務の効率化を支援でき、医療DXを推進します。

製品情報:https://www.medience.co.jp/mkarte/index_mkarte.html

13. MAPs for CLINIC(株式会社EMシステムズ)

「MAPs for CLINIC」は、株式会社EMシステムズが提供するクラウド型電子カルテです。専用アプリによってオンプレミス型並みの高機能を実現し、ネット障害時も利用可能で診療の継続性を確保します。100社以上の外部機器や80社以上の検査センターと連携可能です。

製品情報:https://service.emsystems.co.jp/maps_series/for_clinic/

14. Medicom-HRf Hybrid Cloud(ウィーメックス株式会社)

「Medicom-HRf Hybrid Cloud」は、ウィーメックス株式会社が提供するオンプレミスとクラウドのハイブリッド型電子カルテシステムです。直感的な操作性と170社以上の機器との連携機能を備え、診療業務の効率化を支援します。

製品情報:https://www.phchd.com/jp/medicom/clinics/mchrf-hybrid-cloud

15. Dynamics(株式会社ダイナミクス)

「Dynamics」は、株式会社ダイナミクスが提供するレセコン一体型電子カルテです。オンプレミス型で動作が速く、他社製品との連携やカスタマイズが可能です。訪問診療や関連システム連携にも対応し、診療業務の効率化を支援します。

製品情報:https://www.superdyn.jp/product/index.html

クリニック向け電子カルテの疑問を解決!Q&A

ここでは、クリニック向け電子カルテの導入に関するよくある質問と回答を解説します。

Q1:電子カルテの導入費用はどのくらい?

電子カルテの導入相場は、システムの提供方法によって大きく異なります。

オンプレミス型 初期費用 300~500万円(レセプトを別に用意する場合は、150~200万円が追加で必要)
クラウド型 初期費用 100〜200万円。月額費用 1万円~数万円(データ移行が必要な場合は追加費用が発生)

上記はあくまで目安です。正確な費用については、導入する電子カルテのメーカーへお問い合わせください。

Q2:紙カルテから電子カルテへの移行方法は?

紙カルテから電子カルテへの移行は、以下の3つのステップで進めます。

  1. 紙カルテの情報を電子カルテへ入力(紙カルテをスキャンしてPDF化することも可能)
  2. 院内で電子カルテ操作の研修を行う
  3. 運用を電子カルテへ切り替える

長期的に運用するためにも、即座に完全移行するのではなく、研修を行って段階的に移行することが重要です。

Q3:電子カルテを乗り換える方法は?

電子カルテの乗り換えは以下の手順で進めます。

  1. 現行システムのバックアップを行う
  2. 新旧の電子カルテシステム間の互換性を確認する
  3. 新システムにデータを移行する
  4. 院内で新システム運用の研修を行う

製品によっては操作性が大きく異なる場合もあるため、実際に運用する前に基本的な使い方・注意点を確認するようにしましょう。

まとめ

電子カルテの導入にあたっては、操作性の良さや予約システム・会計システムなどとの連携、セキュリティ対策を確認することが大切です。

また、自院の運用方針や予算によってクラウド型かオンプレミス型かを選択しましょう。

クラウド型電子カルテにご関心のある方、または詳しい情報をお求めの方は、ぜひ下記より「CLINICSカルテ」の概要資料をお気軽にダウンロードください。

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