無料のオンライン診療サービスはある?オンライン診療についても詳しく紹介
オンライン診療サービスは、スマホやタブレット、パソコンで予約、診察、会計、処方・決済までオンライン診療を管理できるアプリです。現在は多くのベンダーが、無料・安価に使えるオンライン診療をリリースしています。今回は、そんなシステム利用料が無料のオンライン診療サービスについて解説していきます。
この記事を読むと以下のことがわかります。
- オンライン診療サービスとは
- 無料・安価に使えるオンライン診療アプリ5選
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オンライン診療完全ガイドブック
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オンライン診療サービスとは
オンライン診療サービスとは、アプリなどを通じてスマホやタブレット、パソコンでオンライン診療を管理するサービスのことです。予約や診察、会計、処方・決済まで全てを行えるため、自宅で診療を受けることが可能です。
もともとオン欄診療は僻地医療に対する対策や、超高齢化社会に対する対策などのために推進されてきました。しかし新型コロナウイルスの蔓延に伴い、感染防止の観点からオンライン診療が急激に発展しました。オンライン診療サービスはこのような変化の中、ここ数年で、ベンチャー企業を含め、多くの企業がアプリをリリースし、広く知られることになりました。
一般向けビデオ通話ツールとの違い
YaDoc、CLINICS、ポケットドクター、Curonなどのオンライン診療専用のアプリがある一方、一般的なビデオ通話ツールとして、ZoomやSkype、Teams、Meetなどの一般向けビデオ通話ツールもあります。
これらの違いはどういった点にあるのか理解しておきましょう。
基本的に、オンライン診療アプリには大きく分けて5つの機能「予約」「問診」「診察」「決済」「処方管理」が備わっています。オンライン診療アプリひとつでこの機能が使えるため、複数のアプリを横断する必要がありません。
Zoomなどを使う場合、予約は専用サイト、問診はGoogleフォーム、診察はZoom、決済は電子決済アプリなど、組み合わせてオンライン診療を行うことになります。複数のアプリをいくつも利用しなければいけないため、患者側にとってはストレスになる可能性もあります。
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無料・安価に使えるオンライン診療サービス5選
オンライン診療サービスの理解が深まったところで、実際に使ってみたいと思った方もいらっしゃるでしょう。とはいえ、初期費用で大きなコストを掛けるのは避けたい方も多いと思います。
そこで、ここでは、無料・安価に使えるオンライン診療サービスを5つ紹介していきます。会社ごとに特徴も違いますから、ぜひいくつか運用してみて、御自身のクリニックに最適なものを選んでください。
CLINICS(クリニクス) 株式会社メドレー
https://clinics-cloud.com/online
日本最大級の医療介護求人・転職サイト「ジョブメドレー」を運営する(株)メドレーが提供しているオンライン診療サービスです。現在のオンライン診療業界で一番認知度のあるアプリで、富士経済の2020年のレポートによるとシェアNo1を誇っています。
【特徴】
- オンライン診療を行っている日本全国の医療機関を検索できる
- 診療科別に医療機関を検索できる
- 提供している具体的な診療メニューと料金を事前に確認できる
- 医療機関の比較検討が容易
- 患者側に負担額がない
オンライン診療ポケットドクター 株式会社オプティム/株式会社MRT
オンライン診療ポケットドクターは、IoTプラットフォームサービスなどを提供する株式会社オプティムと、医療情報のプラットフォームを提供する株式会社MRTの2社が共同開発・運営するオンライン診療サービスです。
予約から決済まで基本的な機能を一括装備したオンライン診療アプリで、特徴的な機能として、現時点で血圧計・体重計・体組成計・AppleWatchのようなウェアラブルデバイスと連携し、バイタルデータを取り込むことができる機能を有しています。循環器患者など日々のバイタル変動、内服のアドヒアランスを確認していきたい患者が多いクリニックにおすすめと言えます。
CURON(クロン) 株式会社 MICIN
クロンは、医療データのAI解析・AI活用事業に取り組む(株)MICINが運営するオンライン診療サービスです。2016年4月にサービス提供を開始し、現在では都市部のクリニックを中心に導入されています。
curonでは、医師はPC、患者はスマートフォンを利用し、予約から問診・診察・決済・処方箋の配送までをオンラインで完結できます。フィットビットアプリ、オムロンコネクトアプリ(血圧測定の記録アプリ)、ヘルスケアApp、グルテストNeoアルファ(血糖値測定器)はクロンとの連携が可能なので、ヘルスデータを医師と共有したい人におすすめしたいアプリです。
リモートドクター
「リモートドクター」は、オンライン診療に必要な予約〜薬・処方箋の配送の機能がすべて揃っており、医療相談や自己管理機能の機能も備わっているオンライン診療サービス。患者の支払いは「クレジット決済」「請求書発行」のいずれかの選択が可能なのも特徴のひとつです。また、オプションとして、既存の電子カルテ・予約システムとの連携も可能となっています。追加導入したいクリニックや、既存のシステムを活かしたいクリニックにおすすめです。
LINEヘルスケア
LINEヘルスケアは、正確にはオンライン診療アプリではなく、オンライン相談アプリになります。28万人もの医師が登録している日本最大級の医療情報サイト運営会社であるm3とLINEが共同出資して開発しました。
基本的にビデオ通話による診察等はなく、オンライン診療を受ける前の相談を対象としたサービスで、LINE上でのチャット相談が主となります。主に患者側が並行相談したい時に活用しますが、クリニック側でも新規集客に活用できます。メインで利用するよりも、プラスアルファとして活用するのをおすすめします。
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まとめ
オンライン診療は、対面診療を補完する限定的なものとされていましたが、多くのオンライン診療サービスが普及してきた今だからこそ、今後は医療の質の向上を促す方法のひとつとして、さまざまな場面での活用が期待されるでしょう。中小クリニックであっても、ローコストでオンライン診療サービスを導入しやすくなりました。ぜひ今回の記事を参考にして、オンライン診療サービスを試してみてはいかがでしょうか。