出雲漢方クリニック|宮本 信宏 院長
インタビュー日:2022.12.08
※インタビュー当時のご活動状況であり、現状とは異なる場合がございます
① 導入前の課題:遠方の患者さんが診られない・コロナ禍でリスクがあった
② オンライン診療導入のきっかけ:全国の患者さんに受診してもらいたい・CLINICSはサポートが手厚い
③ オンライン診療を利用している疾患:漢方はオンライン診療と相性が良い
④ 導入後の効果:全国の患者を診察・もしもに備えるオンライン診療
⑤ 課題と今後の期待:オンライン診療で漢方内科を受診しやすく
宮本院長:オンライン診療を導入する前は、なかなか遠方の患者様を診ることができない状況でした。私は全国で講演を行っているのですが、そこで漢方に興味を持って受診したいと思ってくださっても、わざわざ出雲まで来てもらわなければいけません。
漢方内科では、新規の患者さんは紹介でいらっしゃることが多く、「遠方の親族を診てもらいたい」などの要望も以前から頂いていました。
宮本院長:当院は呼吸器が専門なので、咳をされている患者さんも多くいらっしゃいます。
新型コロナウイルスが蔓延している状況でも、診察のためにマスクを取ってもらって舌診を行っており、来院される患者さんのリスクはもちろん、医師やスタッフのリスクも大きいと感じていました。
コロナ陽性者は電話診療をしていましたが、顔が見えず、舌診もできないので、処方に悩むことが多かったです。
宮本院長:漢方薬を試してみたい患者さんに、気軽に当院を受診してもらえるよう導入を検討しました。講演を聞いて興味を持った患者さんが来院することが難しい場合でも、オンライン診療があれば全国の患者さんを診ることができます。
連携している全国の鍼灸院から紹介を受けることもあったので、患者さんが受診しやすい環境を整えたいと思っていました。
また、オンライン診療は、感染症対策にも活用できると考えました。CLINICSオンライン診療の画質では舌診が十分可能ですし、マスクをとった患者さんの表情も見ることができます。対面でマスクをしている時よりも、診察しやすいと感じています。
宮本院長:CLINICSはサポートがすぐに繋がるのでとても助かっています。導入当初は特に手厚く、電話で対応してもらえるのはありがたかったですね。
オンライン診療完全ガイドブック
【完全ガイドブックの収録内容】
宮本先生:当院に来るほとんどすべての疾患はオンラインで診察が可能です。外科処置の必要な患者さん以外はオンラインで診ることができます。初診ではご来院された患者さんも、次回からはオンラインでも良いと判断した場合は、オンラインでの受診を勧めています。
お薬の処方の9割は院内で処方し、レターパックで郵送しています。送料は500円頂いています。東京までだと翌日の夕方には届くので、患者さんにも喜ばれています。
宮本先生:最初の2〜3ヶ月はなかなか予約が入りませんでしたが、患者さんに直接オンライン診療を勧めたり、患者さんが講演会やWEB検索から予約してくれたり、と徐々にオンライン診療が浸透しました。
現在では、1日3〜4人のペースで新規の患者さんが増えています。
オンライン診療を受けた患者さんからの紹介で受診される患者さんも多いです。
全体の診療の7割くらいはオンラインで診ており、3割くらいは関東の患者さんですね。東京から観光で出雲に来た患者さんが来院され、それ以降はオンラインで診察を続けるというケースもありました。
宮本先生:昨年、私自身が新型コロナウイルスの濃厚接触者になってしまった際にも、オンライン診療は通常通り行うことができました。決済もアプリに登録したクレジットカードから自動でできるので、未収金になることはありませんでした。
先生自身やスタッフがクリニックに行けない場合でも、オンライン診療があれば診察できるのは強みだと思います。持っていて損はないシステムですね。
宮本先生:漢方に興味のある患者さんが、もっと気軽に受診してもらえるようになるといいと思います。
現在連携を取っている鍼灸院が神奈川県、兵庫県、高知県にあり、そこの鍼灸師さんが、漢方治療が必要だと思った人を当院に紹介してもらっています。「漢方の処方は当院がオンラインで行い、鍼灸の施術は現地で行う」という連携を、今後全国に広げていきたいと考えています。
漢方の医者は少なく受診するのにも勇気がいると思いますが、オンライン診療でハードルを下げられたら、と思います。
「出雲漢方クリニック」概要
医療機関名:出雲漢方クリニック
WEB:https://izumo-kampo.clinic/
所在地:島根県出雲市今市町736-11
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