すみかわ皮膚科アレルギークリニック|澄川 靖之 院長
インタビュー日:2022.04.12
※インタビュー当時のご活動状況であり、現状とは異なる場合がございます
今回は、すみかわ皮膚科アレルギークリニックの澄川院長に、皮膚科でのオンライン診療での診療方法についてお伺いしました。
Q. オンライン診療をご導入いただいた “きっかけ” を伺ってもよろしいでしょうか?
澄川院長:今後、オンライン診療が占める割合はさらに増えると考えています。
それには北海道特有の地理的な要因があります。遠方の患者は皮膚科の専門医を受診するために、片道二時間をかけて移動するケースも少なくありません。
遠方の患者をカバーするためにはオンライン診療が必要と考え、導入しました。
オンライン診療の本格的な普及はまだ先との考え方もありますが、オンライン診療における実際のノウハウをいち早く蓄積しようと思ったことも導入のきっかけです。
Q. 複数あるシステムの中で、CLINICSをお選び頂いた理由はなんでしょうか?
澄川院長:2019年に開業する際に、「オンライン診療を導入する」と「クラウドである」という2つの条件で調べました。いずれの条件も合致したのが、メドレーさんの「CLINICSオンライン診療」であり、導入の大きなきっかけとなりました。
Q. オンライン診療を活用しやすい、皮膚科の疾患はありますでしょうか?
澄川院長:特に蕁麻疹では活用しやすいです。
当院ではアレルギーを中心に診ていますが、蕁麻疹だけは唯一問診だけで診断が付けられるためです。痒みがあるかどうか、良好かどうかを話の中で判断できるので、蕁麻疹はオンライン診療が活用しやすいです。
Q. オンライン診療ガイドラインでも“アトピー性皮膚炎は維持期であればオンライン診療が可能” という形で追記されていました。臨床の現場で、アトピー性皮膚炎の患者を診る機会はありますでしょうか?
澄川院長:実は、アトピー性皮膚炎の患者を対象にオンラインを開始しました。
遠方の患者だと薬がきれて悪化するケースが多く、その場合にオンライン診療を実施しています。
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Q. 実際にオンライン診療を実施して、メリットはありますでしょうか?
澄川院長:オンライン診療を開始してみてのメリットは、子育てや仕事が理由で、なかなか通院できない方が、治療を継続しやすい点です。
コロナの流行によって「子供を連れて行きたくない」や「外出を避けたい」といった方の需要もありました。
また、出張で全国を飛び回っている患者がいます。その患者は、札幌にいる時は対面、出張時はオンラインで診療しています。
Q. 出張先で薬がなくなると、患者は困りますよね
澄川院長:そうですね。アトピー性皮膚炎の患者が出張先で薬がなくなったら、オンラインで受診していただき、こちらから薬を送付して対応しています。
もし出張先で病院に行くとなると、またイチから症状を伝えなければなりません。さらに、元の病院のデータがないケースもあります。
しかし、オンラインであれば全国どこからでもアクセスできるので、可能性を感じています。
Q. 対面からオンラインへの切り替えに対して、患者さんの抵抗感や操作面での反応はいかがでしたか?
澄川院長:オンラインで受診されるのは、50代以下の若い方がメインなので、患者からの抵抗感はそこまでなかったです。
患者に、「オンライン診療もやってるので、どうしても来院が難しい場合は使ってください」とお伝えしたところ、コロナ禍で行きづらいという理由でオンライン診療を希望された方もいました。
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