加賀谷正クリニックは、経験豊富な院長が自ら執刀する日帰り手術を強みとする外科・内科のクリニックだ。
今まで入院が必要であった手術が日帰りで行えるようになることで、患者の生活面への負担と入院費用の負担を減らすことができると院長の加賀谷正先生は語る。
患者満足度向上の一環として2016年11月よりCLINICSを導入し、現在では日帰り手術後の経過診断において突出したオンライン診療の実績を誇っている。
一番サポート体制がしっかりしている会社にお願いしようと思っていた
「もともとこのクリニックは、病院や手術に対する敷居をちょっとでも低くして患者さんに必要な治療をきちんと届けたい、というコンセプトで開業しました。オンライン診療が厚労省から解禁されたというニュースを目にしたときに、これは患者さんのためになると感じ、すぐにやってみようと思いました」と加賀谷先生は語る。
ただ、実際にオンライン診療を始めるまでには、診療現場として法律の面で安心して取り組めるかどうかを慎重に検討したという。
「正直なところ、当初は何社か見比べて検討していました。一番サポート体制がしっかりしていて会社的にもしっかりしたところだと感じたのが、決め手です。新聞やテレビのニュースでも遠隔診療の話題で一番出てくるのがCLINICSでしたし、政府の会議に出席するなどもしているとのことでしたから、メドレーさんのCLINICSが一番安心できると思い導入を決めました」
遠方からの患者が多いクリニックにとって、オンライン診療は重要なツール
最もオンライン診療の利用が多い「日帰り手術後外来」では、さまざまな点において患者の満足度が向上していることを実感するという。
「もともと日帰り手術をやっている医療機関が多くないのか、遠方からの患者さんも多くいらしてました。通常だと手術をして一週間後に経過診察をするのですが、何度も時間をかけて来てもらっても、診察としては傷の経過を診て、大丈夫なので何かあればまた来てくださいと、いう感じで数分で終わってしまうので申し訳なく感じていました。
オンライン診療を始めてからは、日帰りで手術に来てもらって、経過はご自宅などからフォローしていくことができるようになり、往復の交通費や時間の節約ができて嬉しいという声もたくさんいただいてます。それだけでなく、遠方にお住まいでも何かあればすぐに顔を見ながら話を聞くことができる体制を準備しておくことで、患者さんに安心してもらえることも大きいです」
政府の後押しや患者の認知度アップで、今以上に活用の幅が広がる
現在、 日帰り手術をした患者のうち約4割の方がオンライン診療での経過診断を希望する そうだ。しかしながら加賀谷先生はまだまだ広がる余地があると感じている。
「今来ている患者さんでオンライン診療でも問題のない人には積極的に勧めているのですが、時には初めて聞いたからまだちょっと不安という患者さんもいます。オンライン診療が一般化していけば、知り合いが使っていたし私も、といった感じで興味を持つ人は増えると思いますね」
不安という面では診察する医師側にも当然あったという。オンラインで本当に対面と同じような診察の質を保つことができるのか、実際に診療しての感想を伺うと、「私が利用している診療メニューにおいては問題ないですね。画質も綺麗ですし、対面の流れに近い形で、まずは顔を見てお話を聞いて、じゃあ最後に傷を見せてと言ってカメラを向けてもらって、 対面と遜色ない診察ができていると思います」
患者さんも医師も、お互いにとって無駄のない時間の使い方を実現できる
「医師側からすると、クリニックに来る患者さん全員を丁寧に診ることは当然大切ですが、一方で待ち時間を減らしてあげたいですから、混んでくると早く早くという気持ちもあり難しいということもあります。正直なところ、時間をかけて診ないといけない患者さんがいれば、『いつものお薬出しておきますね』と、ある程度病状が安定している患者さんもいます。ですから、後者の患者さんにはオンライン診察を活用してもらうことで、患者さんとしては移動時間と待ち時間の無駄を減らし、医師としても慌てず余裕をもった診察ができるようになる。これはお互いにとってメリットがあっていいですね」
システムの改善と医師へのサポートを両輪で進めている安心感
導入して半年、CLINICSに対して率直なご意見をお伺いした。
「時々わからないことがあってお電話で問い合わせることもありますが、メドレーさんからはとても丁寧に教えていただいて助かっています。医療機関側の管理画面の大幅な機能強化もあって、慣れるまでは問い合わせることもあるかと思いますが、サポート体制が手厚いので安心して使うことができています。使い勝手を良くしようという姿勢はとても良いと思いますし、CLINICSの今後の進化にはとても期待しています」