クリニックのホームページの作り方 医療機関ホームページガイドラインの構成とは
SNSやWEBでの宣伝が大きく功を奏す時代。クリニックのWebサイトを作る際、どうすれば患者さんにメリットを伝えられるのでしょうか。クリニックでホームページを作る際のポイントや、守らなければならないルールなどの基本を解説します。
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医療機関ホームページガイドラインとは
美容医療サービス等の自由診療を行う医療機関のホームページに掲載されている情報を契機として発生するトラブルを踏まえて、関係団体等による自主的な取組を促すものです。
医療機関ホームページガイドラインを作成しました |報道発表資料|厚生労働省
ガイドラインという名前ですが、必ず遵守しなくてはならないものではありません。ただ、ホームページを安心に制作・運用するためのポイントとなりそうな箇所をご紹介します。
クリニックホームページにおけるチェックポイント
ホームページ掲載の基本的な注意点
自院のホームページの内容をあまり確認したことがないという方は、一度以下の情報が記載されていないかご自身の目で確認してみてください。
(1)内容が虚偽にわたる、又は客観的事実であることを証明することができないもの
(2)他との比較等により自らの優良性を示そうとするもの
(3)内容が誇大なもの又は医療機関にとって都合が良い情報等の過度の強調
(4)早急な受診を過度にあおる表現又は費用の過度な強調
(5)科学的な根拠が乏しい情報に基づき、国民・患者の不安を過度にあおるなどして、医療機関への受診や特定の手術・処置等の実施を不当に誘導するもの
(6)公序良俗に反するもの
(7)医療法以外の法令で禁止されるもの
もしも上記の内容が記載されていたり、不安な点があったりする場合は、制作会社に一度ご相談ください。ご相談いただくことで、安心してホームページを運用することができます。
自由診療を行う医療機関がホームページに記載した方が良い内容
前項では、ホームページ制作にあたって注意すべき内容をご紹介しましたが、ここでは記載した方が良い内容についてご紹介します。
- 通常必要とされる治療内容、費用等に関する事項
- 治療等のリスク、副作用等に関する事項
特に自由診療に関しては、治療等の名称や最低限の治療内容・費用だけを紹介するクリニックもあります。しかし、それにより患者を誤認させ不当に誘引することに繋がり、トラブルのもとになる可能性があります。
通常必要とされる治療内容、平均的な費用や治療期間・回数を掲載し、患者に対して適切かつ十分な情報を分かりやすく提供することが推奨されています。
また、治療の利点のみを強調することにより、患者を誤認させることも不当な誘引につながります。患者自身が適切な選択をできるよう、リスクや副作用などの情報に関しても分かりやすく掲載することが推奨されています
参考:https://www.mhlw.go.jp/content/000854674.pdf
「患者の体験談」には要注意
たとえ患者の実体験や実際に行われた治療結果自体が真実であったとしても、偏りのある情報提供とみなされると、下記に記載する虚偽広告や誇大広告に該当する場合があります。
「治療方法に関する情報提供」として扱われる内容は、、患者特有の状況や施術方法などを適切かつ詳細に付記している場合に限ります。患者の治療前後の写真や、「患者様の声」をそれら単体で掲載している場合は医療広告ガイドライン違反になる可能性があります。
比較優良広告・虚偽広告・誇大広告にあたる可能性があるコンテンツをチェックすることが大切です。
- 比較優良広告
- 虚偽広告
- 誇大広告
- 特定または不特定の医療機関と自院を比較して優れていることをアピールする広告
- 客観的な証拠や調査方法が示されていない表現、加工した写真を用いて治療の効果を謳うもの
- 虚偽ではないとしても事実を不当に誇張した表現や、患者に誤認を与える表現
- 「ナンバー1クリニック」などの比較表現
- 「絶対安全な」などの断定的表現
- 加工や修正をしたビフォアー・アフターの写真
- 「○%の満足度」などの科学的な根拠の乏しい情報
ここからは、実際の手順にそって、患者が貴院に来院したくなるホームページを作る方法ついて紹介していきます。
大切なポイントは、下記の3点です。
- 患者が何を求めているか知る
- クリニックの理念や診療方針を伝える
- デザインに統一感を出す
それぞれ詳しく見ていきましょう。
患者が何を求めているか知る
クリニックのホームページには、患者の不安を解消し、患者が知りたい情報を記載しましょう。
例えば、以下の内容は掲載すべき「基本情報」の一覧です。
- 診療日(休診日)
- 担当医の有無
- 連絡先
- 地図・アクセス方法
- 設備や機材
- 院内の感染対策や安全対策
患者が、自身の症状を踏まえて、貴院に来院できるかどうかをしっかりと判断するために、上記の基本情報をぜひ掲載ください。
クリニックの理念や診療方針を伝える
また、クリニックのホームページでは、患者からの信頼を得るために、、治療方針・理念などを掲載することも大切です。
他のクリニックとの違いを伝えることで、患者が貴院に来院する可能性が高くなります。
例えば、福岡のとあるクリニックでは患者が訪れて最初に見るページの冒頭に、クリニックのコンセプトを配置しています。
クリニックの治療方針・理念を見ることで安心して来院できる患者も多くいらっしゃいますので、ぜひ掲載しましょう。
ホームページの制作方法は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、自身で制作する方法です。
近年では、誰でも簡単にホームページを制作できるサービスが多く存在します。安価で制作ができるので、パソコンの操作に自信のある方はぜひ試してみてください。
2つ目は、ホームページ制作会社に発注する方法です。
費用は、ホームページのページ数などによって異なりますが、30万円以上の費用が発生します。
費用はかかりますが、プロに依頼することで安心で質の高いホームページを制作することができますので、プロに依頼することをおすすめします。
それぞれの特徴をもう少し詳しく紹介していきます。
ホームページの制作方法①|自身で作成する方法
ホームページを自身で制作する際におすすめのサービスは以下の通りです。
【おすすめサービス】
- Google マイビジネス
- Jimdo
- ペライチ
1.Googleマイビジネス
Googleマイビジネスには、ボタンを押していくだけで簡単にホームページが制作できる「ウェブサイト機能」がついています。
Googleマップへの登録と一緒に制作することができるので、品質が高いホームページを制作するのは困難ですが、まずホームページが欲しい方に、おすすめです。
2.Jimdo
JimdoもGoogleマイビジネス同様に、ボタンを押していくことでホームページを制作することができます。
デザインテンプレートが用意されているので、無料のホームページ制作ツールの中では比較的クオリティの高いホームページを制作することが可能です。
3.ペライチ
ペライチは1ページのサイトであれば月額0円〜利用することができるホームページ制作サービスです。
複数のページが必要な場合は、月額課金をしていくことで制作することができます。
ペライチは、課金をしていくことで予約などの機能もつけることができ、拡張性が高いことも特徴になります。
ホームページを活用した集客などに興味がある方は、予めペライチで始めることがおすすめです。
ホームページ制作会社に依頼する方法
予算がある場合は、プロに依頼して質の高いホームページを制作することがおすすめです。
長年活用し続けることも可能なため、愛着のあるホームページを制作することができます。
【制作会社に依頼するポイント】
- 制作会社の「得意分野」をしっかり見極めること
- 依頼しようとしている制作会社の「料金の目安」を知っておくこと
非常に多くの制作会社があるため、それぞれの制作会社の得意分野を知っておくことが重要です。例えば、ショッピングサイトに精通している制作会社と医療業界に特化している制作会社では、ホームページの仕上がりに大きな差がでてしまいます。
制作会社のホームページには基本的に制作実績が載っているので、必ず確認してから発注することが大切です。
【おすすめホームページ制作会社】
- 株式会社HERO innovation
- 株式会社日本経営
- 株式会社メディアコンテンツファクトリー
株式会社HERO innovation
株式会社HERO innovationは、医療・歯科に特化したホームページ制作を行う会社です。
ホームページ制作だけでなく、クリニックのプロモーションまで一貫したサポートも可能なことが特徴です。
株式会社日本経営
株式会社日本経営は、クリニック向けに安くて早いホームページ制作を行う会社です。
「6ヶ月間全額返金保証」付きのプランもあり、初めてホームページを制作する方でも安心して依頼ができることが特徴です。
株式会社メディアコンテンツファクトリー
株式会社メディアコンテンツファクトリーは、医療機関専門のホームページ制作を行う会社です。
豊富な制作実績とデザインの品質が高いことが特徴です。
まとめ
医療に関するホームページを作る際には、たとえその内容が事実であったとしても、患者が誤認しかねない表現を避けることが推奨されています。また、SEOの観点では、医療広告ガイドラインだけでなく、Googleが重視している専門性・権威性・信頼性にも配慮しましょう。