病院・クリニックで使える予約システム20選を比較!選ぶ際のポイントや導入メリットも紹介
数多くのベンダーが提供している予約システム。
その予約システムの種類、特徴、各システムごとの予約種別、初期導入費用のありなし・月額費用、診療予約システムの選ぶポイントについて紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
- 病院・クリニックで予約システムを選ぶ際のポイント
- 病院・クリニックで使える無料予約システムを比較
目次[非表示]
- 1.病院・クリニックで予約システムを選ぶ際のポイント
- 1.1.導入にかかる費用と時間
- 1.2.セキュリティ体制の安全性
- 1.3.サポート体制
- 2.病院・クリニックで予約システムを導入するメリット4選
- 2.1.院内の混雑を回避できる
- 2.2.予約業務を削減できる
- 2.3.事前に患者の情報を把握できる
- 2.4.待合状況を把握できる
- 3.病院・クリニックで予約システムを導入するデメリット2選
- 3.1.インターネット利用が苦手な患者もいる
- 3.2.導入費・初期費用がかかる
- 4.病院・クリニックで使える予約システム20選を比較
- 4.1.CLINICS予約
- 4.2.RESERVA
- 4.3.リザエン
- 4.4.きりんカルテ
- 4.5.AirRESERVE
- 4.6.SELECTTYPE
- 4.7.Emidel
- 4.8.診療予約2022
- 4.9.Reserve Manager V4
- 4.10.CureSmile
- 4.11.3Bees
- 4.12.NestReserve
- 4.13.ドクターズ・ファイル アポ レジタス
- 4.14.kakari for Clinic
- 4.15.QuiQ
- 4.16.ドクターキューブ
- 4.17.メディカル革命 byGMO
- 4.18.iTICKET Smart Cloud
- 4.19.EPARK
- 4.20.テルミー i
- 5.まとめ
病院・クリニックで予約システムを選ぶ際のポイント
- 予約時の入力項目:メニューごとに設定できる
- 備考欄:患者の来院目的や要望などを事前に把握でき、診察時のヒアリングの手間を軽減
- 診察に活かせる情報を事前に入手することで、患者に合わせた適切な治療方針の案内が可能となり、医療品質の向上につながる
- リマインドメールを配信:予約忘れや無断キャンセルなどによる売上損失の防止につながる
- メールの文面:自由に編集して来院日の連絡事項をお知らせできる
などのシステム機能の豊富さはもちろん、ポイントとして、導入にかかる費用と時間やセキュリティ体制の安全性なども考慮する必要があります。
詳しく見ていきましょう。
導入にかかる費用と時間
クリニックで予約システムを導入するとき、気になるのが費用とどのくらいで運用開始までの期間ではないでしょうか。
従来の予約システムは、導入しようとすると費用相場が80~300万円ほどかかっていました。
また、期間に関しても変わっています。
長い時間をかけてシステムを一から作っていましたが、今では必要事項を記入するだけでOKの、予約サイト開設まで3分で行えるシステムが登場しています。
「とりあえず予約システムを使ってみたい」
「予約システムを試してみたい」
という医師は、無料プランのある予約システムを検討してみるのがよいでしょう。
セキュリティ体制の安全性
次は、セキュリティ面で信頼できる予約システムかどうかです。個人情報の漏洩はクリニックにとって心配な点でしょう。
【システムセキュリティ体制の安全性吟味するポイント】
- 第三者機関の認定を取得しているか
- 不正アクセスに対する監視はなされているか
- サーバー攻撃に速やかに対応できるか
患者の病状や健康状態を把握するクリニックだからこそ、これらのポイントは把握しておくべきでしょう。
サポート体制
導入した後のサポート体制は重要です。不具合があった場合は、患者とのトラブルにもなり得ます。
問い合わせ時の対応から、信頼できるサポートが受けられそうかという部分も念頭に置いておくと良いでしょう。
病院・クリニックで予約システムを導入するメリット4選
病院・クリニックで予約システムを導入するメリットは、以下の4つです。
- 院内の混雑を回避できる
- 予約業務を削減できる
- 事前位患者の情報を把握できる
- 待合状況を把握できる
それぞれ詳しく紹介します。
院内の混雑を回避できる
予約システムの導入により、院内の混雑を回避できるでしょう。
予約システムを利用すると、患者は予約時間に合わせて来院します。そのため、早くからクリニックに来院する必要がなくなることで、院内での待ち時間を削減することが可能です。
院内の混雑を回避できるため、予約システムの導入は非常に有効でしょう。
予約業務を削減できる
予約業務を削減できる点が、予約システム導入のメリットです。
受付スタッフは予約業務に併せて、患者対応や会計業務など幅広く業務をこなす必要があります。多くの業務をこなすとなると、受付スタッフの負担が大きくなるでしょう。
予約システムを導入すると、電話や受付で予約時間や曜日を決める必要がなくなります。また、予約システムで簡単に予約を確認できるため、受付スタッフの業務はかなり削減できるでしょう。
事前に患者の情報を把握できる
予約システムの導入により、事前に患者情報を把握できるようになります。患者に最適な医療を提供するには、病気だけではなく、患者の生活背景までも把握することが大切です。
しかし、クリニックが混み合っていると、事前にすべての患者情報に目を通すのは難しいでしょう。
予約システムには、電子カルテと連携できるものもあるため、上手に活用すれば患者が予約した段階で情報収集が可能です。事前に情報を把握することで、患者一人ひとりに最適な医療を提供できます。
待合状況を把握できる
待合状況を把握できるのが、予約システム導入のメリットです。
患者の不満が溜まりやすいポイントとして、待合状況を把握できない点があげられるでしょう。何分待つかわからないがゆえに、イライラしてしまう方も少なくありません。
予約システムを導入すると、患者はクリニックの待合状況を把握できます。予約時間にあわせての来院も可能であるため、不満解消にもつながるでしょう。
病院・クリニックで予約システムを導入するデメリット2選
病院・クリニック予約システムを導入するデメリットは、以下の2つです。
- インターネット利用が苦手な患者もいる
- 導入費・初期費用がかかる
それぞれ詳しく紹介します。
インターネット利用が苦手な患者もいる
来院する患者の中には、インターネット利用が苦手な患者もいます。
クリニックには、若年者から高齢者まで幅広い年齢の方が来院するでしょう。特に高齢者は、インターネット利用に慣れていない方も少なくありません。
予約システムを導入しても、受付や電話で予約する可能性も高いです。インターネット利用が苦手な方も安心して使えるような、サポートを行う必要があるでしょう。
導入費・初期費用がかかる
予約システムは、導入費・初期費用がかかるのがデメリットです。導入費・初期費用は、システムによって異なります。システムによっては、高額な費用がかかるものもあるでしょう。
費用を抑えるためにも、具体的に予算を決める必要があります。十分な機能を備えていて、予算内で利用できる予約システムを選びましょう。
病院・クリニックで使える予約システム20選を比較
病院クリニックで使える予約システムは、以下の20個になります。
- CLINICS予約
- RESERVA
- リザエン
- きりんカルテ
- AirRESERVE
- SELECTTYPE
- Emidel
- 診療予約2022
- Reserve Manager V4
- CureSmile
- 3Bees
- NestReserve
- ドクターズ・ファイル アポ レジタス
- kakari for Clinic
- QuiQ
- ドクターキューブ
- メディカル革命 byGMO
- iTICKET Smart Cloud
- EPARK
- テルミー i
それぞれ詳しく紹介します。
CLINICS予約
CLINICS予約は、患者の通院負担を考慮した診療所向け予約管理システムです。患者は24時間・365日いつでも予約ができ、医療機関は様々な導線から患者予約の管理を行うことが可能です。
医療機関のホームページやブログに予約ページへのURLを設定いただくだけで、かんたんに予約ページを設置できます。
空き時間のみ選択できるUIを採用しているため、ユーザーは迷うことなく予約登録が行えます。
予約が確定すると、予約確認メールが患者と医療機関双方に自動配信されます。医療機関は受付画面やスケジュール画面にて予約状況を確認することができます。
また、独自の診療メニューを登録し、担当医ごとに診療メニューを紐付けたり、診察時間も個別に設定できるため、勤務内容にあわせた柔軟な管理も行えるのが特徴です。
RESERVA
RESERVA予約は、無料で利用可能な予約システムです。導入にかかる時間も約3分とスピーディに利用できます。
料金プランは5種類あり、どれも初期費用は無料。
プランのグレードアップが可能なため、まずは月額無料のフリープランから導入し、必要に応じてプランを変更ができるのがmeritといえるでしょう。
しかも、フリープランの利用期間は無制限。フリープランの機能だけで問題なければ、その後料金がかからないのもポイントです。
リザエン
リザエンは、24時間365日休みのない監視体制のあるセキュリティの高さが定評の予約システム。コンサルタントのサポートが手厚く、導入前だけでなく、導入後も安心です。
有料プランのみの取り扱いですが、1カ月無料トライアルが用意されており、病院・クリニックと予約システム機能の相性を確認できます。
予約台帳や予約登録時の入力項目設定機能、仮予約・即時予約機能などの主要機能もトライアル期間に利用可能です。
きりんカルテ
きりんカルテは、クラウド型の電子カルテです(参考:https://clinics-cloud.com/column/28)。きりんカルテを導入すれば、付帯した予約システムも利用できるようになります。
利用料金は、初期費用・月額ともに無料。
ただし、日本医師会ORCA管理機構株式会社が提供するORCAサービス「日レセクラウド」を利用するため、電子カルテの導入時に初期設定費用や保守・サポート費用などがかかりますので、その点には注意が必要です。
AirRESERVE
ひとめでわかりやすい画面なので、受付担当者から経営者まで誰でも直感的に操作できるのが「エアリザーブ」の最大の特徴。
基本機能はもちろん、便利なリマインドメール機能が無料〜5,500円(税込)で利用できます。予約件数が増えても、費用はずっと変わりません。
メールやお電話によるお問い合わせのほか、オンラインマニュアルなど、安心してお使いいただけるようサポート体制も用意されています。
SELECTTYPE
SELECTTYPEは無料から利用可能な予約システムで、病院をはじめ、さまざまな業種で導入されています。予約の変更や登録も簡単に行なえるのが特徴。誰がいつ予約をしたか、設定した休みはいつだったかなどの情報がカレンダーにまとめて表示されます。
また、電話や対面で受付けた予約情報を、管理者が予約台帳を記入するように予約システムに記録することも可能です。SelectTypeの予約システムは無料から試せますので、複雑なスケジュール・サービスの設定を無料アカウントで事前に試せるのがいいですね。
Emidel
Emidelは、最短5日で導入できるのがメリットの予約システムです。診療予約に加えて予約情報の削除、再診予約などさまざまな機能が搭載されています。
また、月額5,000円、初期費用0円とコストが安く抑えられるのも魅力です。導入コストを抑えたい方は、Emidelを検討してみましょう。
診療予約2022
診療予約2022は、予約システムに初めて触れる方も使いやすいのが魅力です。操作性の高さに加えて、シンプルな画面設計で必要な情報をすぐにキャッチアップできます。
患者には、診察時間にあわせて通知メールが届くため予約忘れを防止することも可能です。月額10,000円から利用できるため、コストパフォーマンスにも優れています。
Reserve Manager V4
Reserve Manager V4は、連携性の高さが魅力の予約システムです。
自動再来受付機や電子カルテと連携できるため、業務の効率化を実現できます。時間予約やWeb予約など、充実した機能を搭載しているのも魅力です。
導入後のサポートも万全であるため、トラブルが起きた際も安心して利用できるでしょう。
CureSmile
CureSmileは、幅広い予約方法を搭載しているシステムです。電話やWeb予約に加えて、LINEでの予約にも対応しています。
お知らせ通知や複数人予約など、クリニックの規模に合わせたシステムを構築できるのが魅力です。月額14,000円、初期費用100,000円で利用できます。
3Bees
3Beesは月額12,000円〜、初期費用490,000円〜で利用できる予約システムです。
3Beesは、LINEでの予約に対応しており予約完了通知や予約キャンセル通知などの機能を利用できます。利用者の多いLINEに対応しているため、予約に対してハードルを下げられるでしょう。
NestReserve
NestReserveは、幅広い規模のクリニックへの導入実績を誇る予約システムです。クリニックをはじめ大規模な病院への導入実績があるため、医療機関の規模や特徴にあわせて利用できるでしょう。月額料金は24,000円です。
また、NestReserveはLINEに特化しており、予約状況や混雑状況などをLINEから確認できます。
ドクターズ・ファイル アポ レジタス
ドクターズ・ファイル アポ レジタスは、LINEで予約やキャンセルができる予約システムです。
患者管理機能で患者の来院状況などを気軽に把握できます。また、操作性も高く予約システムに初めて触れる方も問題なく利用できるでしょう。月額料金は、要問い合わせとなっています。
kakari for Clinic
kakari for Clinicは、クリニック専用に開発されたアプリです。患者に対して適切にフォローできるため、患者の定着などで悩んでいるクリニックにおすすめできるでしょう。
事前Web問診や院内患者状況管理など、業務効率化を実現できる機能が搭載されています。
QuiQ
QuiQは、電子カルテやレセコンなどとの連携性が高いシステムです。患者の受付状況や会計情報なども確認できます。
また、患者側も待ち時間や予約空き状況を確認できるため、診察時間に合わせた来院が可能です。充実した機能でクリニックの業務効率化や、混雑回避を実現できるでしょう。
ドクターキューブ
ドクターキューブは、導入実績が豊富な予約システムです。自動精算機や電子カルテ、レセコンなどとも連携性が高く、請求から入金までシームレスに対応できます。また、患者はリアルタイムで待ち時間や待ち人数などを確認できるため、最適な時間に来院可能です。
月額料金7,000円から利用できます。クリニックの混雑を回避することが可能であるため、患者の満足度向上にもつながるでしょう。
メディカル革命 byGMO
メディカル革命 byGMOは、オンライン診療やLINE予約など充実した機能が搭載されています。
自動再来受付機や電子カルテとシームレスに連携できるため、スタッフの業務効率化を実現できます。月額料金に関しては、要問い合わせです。気になった方は、公式サイトから問い合わせてみましょう。
iTICKET Smart Cloud
iTICKET Smart Cloudは、院内サーバーを設置せずに利用できる予約システムです。
シンプルな画面設計で操作性も高いため、初めて触れる方も問題なく利用できるでしょう。料金は、以下の通りです。
- ライトプラン:14,300円
- スタンダードプラン:19,300円
- プロプラン:24,300円
- 初期費用:500,000円
EPARK
EPARKは、日時指定受付やメール呼び出しなど充実した機能が搭載されている予約システムです。24時間体制でオンライン受付に対応しているため、患者が都合のつく時間に予約できます。
また、EPARKクリニック·病院(ヘルスケア総合検索サイト)やEPARKデジタル診察券など、さまざまなシステムと連携できるため業務の効率化が可能です。
テルミー i
テルミー iは、機能が充実している予約システムです。呼び出しメール機能や家族登録機能、複数予約機能などにより、患者はより予約しやすくなります。
オプション機能も充実しているため、クリニックに適したシステムを構築できるでしょう。充実した機能で、スタッフの業務も効率化可能です。
まとめ
今回はクリニックの予約システムを比較し、それぞれについて説明しました。
予約システムを導入することでネット予約から予約受付の業務を自動化して、電話や窓口対応の手間を軽減させられます。空いた時間を他の業務に回せて、効率的なクリニック運営にも繋がるでしょう。