自由診療でもオンライン診療を提供できる?導入するための条件やメリットも解説します
「オンライン診療で自由診療を提供するメリットとは?」
医療従事者の中で、上記のような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。
自由診療をオンライン診療でも提供することで、患者の通院負担の軽減と治療継続率の向上に寄与します。しかし、オンライン診療でどのように自由診療を提供していいかわからない方もいるはず。
当記事では、自由診療と保険診療の違いやオンライン診療を導入する条件、導入するメリットなどを紹介します。当記事を読むと、オンライン診療で自由診療を導入するメリットがわかり、多くの病院で導入できるようになるでしょう。
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そもそも自由診療と保険診療の違いとは?
自由診療とは、公的医療保険の対象とならない診療のことです。
自由診療では公的医療制度が適用されないため、患者が治療費を全額負担します。公的医療保険の対象とならない治療を提供することが可能ですが、費用が高額になる場合もあります。
オンライン診療で自由診療を提供するために必要な事項とは?
オンライン診療で自由診療を提供する際には、保険診療ではなくても、いくつかの重要事項があります。下記の事項を確認してください。
- 「オンライン診療の適切な実施に関する指針」を読む
- 「オンライン診療研修」を受講する
- 「オンライン診療の初診に適さない症状」を読む
- 「オンライン診療の初診での投与について⼗分な検討が必要な薬剤」を読む
より詳細な情報はオンライン診療について(日本医師会)をご確認ください。
これらの重要事項に加えて、医療機関がオンライン診療を提供するためには、オンライン診療システムの導入または汎用システムを利用したシステムの構築が必要です。
オンライン診療で多く実施されている自由診療
オンライン診療で多く実施されている自由診療は、以下の通りです。
- 禁煙外来
- ED治療
- 美容診療
- AGA治療
- 低用量ピル・超低用量ピルの処方
自由診療でオンライン診療を導入する3つのメリット
自由診療でオンライン診療を導入するメリットは、以下の3つです。
- メリット1.患者からのニーズが高まっている
- メリット2.患者の通院負担軽減により、通院継続率が向上する
- メリット3.遠方の患者に医療を提供できる
それぞれ詳しく紹介します。
メリット1.患者からのニーズが高まっている
自由診療でオンラインを導入するメリットとして、患者ニーズの高まりがあげられます。
新型コロナウイルス感染症の影響で、人々の生活様式が変化しました。感染のリスクを考えると、オンラインで自由診療を受診することへのニーズが高まっています。
自由診療でオンライン診療を提供できれば、患者は自宅から診察を受けられるため病院までの移動時間が短縮可能です。自宅にいながら患者が求める最適な診療を提供できるでしょう。
メリット2.患者の通院負担軽減により、通院継続率が向上する
オンライン診療は、患者が自宅から医師の診察を受けることを可能にします。
オンライン診療の導入により、患者の通院負担が大幅に軽減できるのが特徴です。通院の手間や交通費、時間の節約につながり、患者の通院継続率が向上する可能性があります。
さらに、一部のクリニックでは初診からオンライン診療を可能にしています。
新規の患者でも、初回から診療をオンラインで受けられて通院の負担を感じずに患者は治療を開始可能です。
メリット3.遠方の患者に医療を提供できる
オンライン診療導入メリットは、遠方の患者にも自由診療を提供できる点です。
オンライン診療の導入により、都市部から離れた地域に住んでいる人々にも自由診療を提供できます。また、身体的な理由で移動が困難な患者に対しても、自宅からサービスを提供可能です。
従来の対面診療では自由診療のメリットを享受しづらかった患者に自由診療を提供することができます。患者の便益の向上に加え、自院の集患にもつながります。
オンラインで自由診療を提供していることを周知する方法2選
オンラインで自由診療を提供していることを周知する方法は、以下の2つです。
- SNSやホームページに記載する
- チラシや掲示物を作成する
HPやSNSの活用に際しては、必ず医療広告ガイドラインをご確認ください。それぞれ詳しく紹介します。
1.SNSやホームページに記載する
オンラインで自由診療を提供していることを周知するためには、SNSやホームページに記載するのが重要です。特に、自由診療をオンライン上で提供していることをアピールするためには、デジタルメディアが役に立ちます。
TwitterやInstagramなどのSNSで定期的に投稿し、オンライン診療の必要性や利便性をアピールすることが有効です。SNSを活用する場合、自由診療の説明や予約方法を明確に記載しましょう。
さらに、オンライン診療を利用した患者の声を掲載すると新たな患者の集患にもつながります。
2.チラシや掲示物を作成する
オンライン診療で自由診療を提供していることを周知するためにも、チラシや掲示物を作成しましょう。デジタルメディアだけでなくチラシや掲示物もまた、医療機関が自身のサービスを広めるのに有効です。
特に、地元のコミュニティに密着した医療機関の場合、地域のスーパーマーケットやパブリックセンターにチラシを配布しましょう。掲示板にポスターを掲示すると、多くの人々にオンラインで自由診療を提供している旨を周知できます。
これらの物理的な広報ツールには、オンライン診療の診療時間や予約方法などを明確に記載するのが有効です。
まとめ
ここまで、自由診療でオンライン診療を導入するメリットなどを紹介しました。
現在、オンライン診療に適したサービスの増加やニーズの高まりによって、オンライン診療で自由診療を導入する医療機関が増えつつあります。
オンライン診療で自由診療の導入を検討している方は、当記事を参考にサービスの提供を考えてみてください。