開業医の平均年収とは?年収ランキングや勤務医との比較、収入をアップさせる方法を詳しく紹介
「開業医の平均年収はどれくらいなの?」
「診療科ごとの年収を知りたい」
クリニックの開業を目指している方で、上記のような疑問を抱えている方もいるでしょう。
クリニックは診療科によって平均年収も異なります。また、開業後の年収をアップさせる方法を知りたい方もいるでしょう。
当記事では開業医の平均年収や診療科目別の年収ランキング、開業医が年収をアップさせる方法を紹介します。当記事を読むと、開業医の年収がわかり年収をアップさせる方法が明確になるでしょう。
目次[非表示]
- 1.開業医の平均年収はどれくらい?
- 2.勤務医と開業医の年収比較
- 3.【診療科目別】開業医の年収ランキング
- 3.1.1位.脳神経外科
- 3.2.2位. 整形外科
- 3.3.3位.産科・婦人科
- 3.4.4位.精神科
- 3.5.5位.内科
- 3.6.6位.外科
- 3.7.7位.眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科
- 3.8.8位.呼吸器科・消化器科・循環器科
- 3.9.9位.放射線科
- 3.10.10位.麻酔科
- 3.11.11位.救急科
- 3.12.12位.小児科
- 4.開業医が年収をアップさせる3つの方法
- 4.1.1.地域のニーズに合った診療科で開業する
- 4.2.2.集患・増患対策をする
- 4.3.3.SNSを活用する
- 5.開業医年収ランキングに関するよくある質問
- 6.まとめ
開業医の平均年収はどれくらい?
2019年に厚生労働省が実施した「医療経済実態調査報告」では、開業医の平均年収は2,763.4万円です。
開業するには、土地代や物件費などがかかりますが、施策を工夫すると勤務医以上に収入アップが可能です。具体的に年収をアップさせる方法は、次章以降詳しく紹介します。
勤務医と開業医の年収比較
勤務医の平均年収は1,490.9万円で、開業医の平均年収は2,763.4万円です。
診療科目や経験年数によって年収中央値は異なりますが、勤務医と開業医の年収には、約1,000万円の差があります。開業医は人件費を最小限に抑えやすく、集患の方法によって勤務医よりも年収をアップさせやすい傾向です。
【診療科目別】開業医の年収ランキング
開業医の年収ランキングは、以下の通りです。
- 1位.脳神経外科
- 2位.整形外科
- 3位.産科・婦人科
- 4位.精神科
- 5位.内科
- 6位.外科
- 7位.眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科
- 8位.呼吸器科・消化器科・循環器科
- 9位.放射線科
- 10位.麻酔科
- 11位.救急科
- 12位.小児科
それぞれ詳しく紹介します。
1位.脳神経外科
脳神経外科の開業医の年収は、約3,000万円です。
脳神経外科は、年収をあげやすい診療科目ですが導入する医療機器やクリニックの規模によっては年収をあげにくくなります。
小規模の脳神経外科であれば、初期費用も抑えやすいため収入アップが可能です。脳神経外科を開業する際は、規模に注意してクリニックを開業しましょう。
2位. 整形外科
整形外科の開業医の年収は、約2,900万円です。
整形外科で年収をアップさせるためには、スタッフの育成などが必要です。整形外科ではPTやOTなど、治療に関わる専門職も多数在籍しています。
スタッフの育成に力を入れて離職率を下げられれば、求人広告費にかける費用も抑えられるでしょう。
3位.産科・婦人科
産科・婦人科の開業医の年収は、約2,500〜3,000万円です。
産科・婦人科は開業する際の初期費用が高額になりやすいといわれています。また、経営がうまくいけば勤務医以上の収入アップを目指せるでしょう。
例えば、不妊治療を専門にするなど需要の高いサービスを提供するのも選択肢の一つです。専門技術を高めて、質の高いサービスを提供できると年収2,500万円も夢ではないはず。
4位.精神科
精神科の開業医の年収は、約2,400万円です。
精神科は他の診療科と比べると、導入する医療機器は少ないのが特徴的。初期費用を抑えられるため、利益をあげやすい点もメリットです。
5位.内科
内科の開業医の年収は、約2,300万円です。
内科で年収をアップさせるには、1日に多くの患者に対応する必要があります。1日に50人程度の患者を診察できると、売り上げアップを実現できるでしょう。
6位.外科
外科の開業医の年収は、約2,000万円です。
外科医で年収をアップさせるためには、専門技術を高める必要があります。消化器外科や小児外科などで専門的な治療や手術ができると、数多くの患者に対応することが可能です。
7位.眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科の開業医の年収は、それぞれ約1,500万円です。
これらの診療科は医師一人で対応できる業務が多く、人件費や医療機器の導入費用も抑えられます。その結果、自分の収入をあげやすいでしょう。
8位.呼吸器科・消化器科・循環器科
呼吸器科・消化器科・循環器科の開業医の年収は、それぞれ約1,500万円です。
呼吸器科・消化器科・循環器科では、幅広い疾患への対応が求められます。専門的な技術や知識を深めていくと、対応できる患者数も増えて年収アップにつながるでしょう。
9位.放射線科
放射線科の開業医の年収は、約1,000万円です。
放射線治療専門医や放射線診断専門医などの資格を取得すると、年収アップを目指せます。持っている資格によって業務が異なるため、上記の資格を取得すると多くの業務に対応できるでしょう。
10位.麻酔科
麻酔科の開業医の年収は、約800〜1,200万円です。
麻酔科は、スポットでアルバイトをすると年収アップを目指せます。また手術における麻酔や循環動態の管理ができる麻酔科医は、あらゆる病院で重宝されるでしょう。複数の病院を掛け持ちすると、大幅な年収アップを目指せます。
11位.救急科
救急科の開業医の年収は、1,200万円です。
救急科で年収アップを目指すためには、開業地を慎重に選ぶ必要があります。都心部で開業すると、対応できる患者数も増えるため、年収アップを目指しやすいでしょう。
12位.小児科
小児科の開業医の年収は、約1,000万円です。
小児科で年収をアップさせるには、口コミや評判が重要になります。患者に対して丁寧なサービスを提供できると、ポジティブな口コミや評判が増えるでしょう。クリニックの評判がよくなると、来院数も増えるはずです。
開業医が年収をアップさせる3つの方法
開業医が年収アップさせる方法は、以下の3つです。
- 地域のニーズに合った診療科を開業する
- 集患・増患対策をする
- SNSを活用する
それぞれ詳しく紹介します。
1.地域のニーズに合った診療科で開業する
年収をアップさせるには、地域のニーズに合った診療科を開業しましょう。
地域のニーズに合った診療科を開業すると、集患しやすくなります。競合も少なければ地域で重宝される可能性が高いのです。地域の特性を意識した上で、開業する診療科を選ぶことが大切です。
2.集患・増患対策をする
年収をアップさせるには集患・増患対策が必要不可欠です。
クリニックを開業しても、固定の患者を獲得できないと収入は上がりにくくなります。予約システムの導入やホームページ作成、SEO対策などが集患・増患対策として有効です。
予約システムを導入すると、患者はスマホやパソコンから予約できるようになるため、通院のハードルが下がります。
また、ホームページを作成してSEO対策を行うとGoogle検索で上位表示される可能性が上がり、患者の目に留まりやすくなるでしょう。年収アップを目指す開業医の方は、集患・増患対策に力を入れるのがおすすめです。
3.SNSを活用する
年収アップを目指す開業医の方は、SNSを積極的に活用しましょう。
SNSでクリニックのことや、病気のことを発信すると患者の目に留まりやすくなります。患者は、インターネットから情報収集して通院するクリニックを決めるケースも少なくありません。
SNSの活用は集患・増患対策にもなるため、開業医の方はSNSを活用しましょう。
開業医年収ランキングに関するよくある質問
開業医年収ランキングに関するよくある質問は、以下の通りです。
- 開業医が年収1億円を目指せるの?
- 平均年収が高い診療科目はなに?
疑問を解消できるように、それぞれ詳しく回答します。
質問1.開業医が年収1億円を目指せるの?
開業医で年収1億円は目指せます。集患・増患対策やSNS運用、専門知識や技術を向上させると年収1億円も実現できるでしょう。
質問2.平均年収が高い診療科目はなに?
平均年収の高い診療科目は、産科婦人科です。
産科婦人科の開業医の平均年収は、約2,600万円です。不妊治療などを専門的に導入すると、年収アップを目指せます。
まとめ
ここでは、開業医の平均年収や診療科目別の年収ランキング、開業医が年収をアップさせる方法を紹介しました。開業医の中で年収が高いのが脳神経外科と産婦人科です。また開業後には、集患・増患対策やSNSなど積極的に進めると年収アップに繋がるでしょう。
将来的に開業を目指している方は、当記事を参考にして、ニーズのある診療科で開業しましょう。