【最新版】クリニック・病院におすすめの医療安全管理システム11選|特徴から選び方まで徹底解説します!
医療安全管理者は、インシデントの発生状況や医療事故を正確に把握しなければなりません。状況を即座に把握することによって、改善を図りながら再発防止に努めることができます。しかし、インシデント報告はシステムを活用しないとヒューマンエラーが発生する可能性があります。
そこで、医療機関では業務効率化やヒューマンエラー防止のために、医療安全管理システムを導入するのが一般的になっています。
目次[非表示]
- 1.医療安全管理システムとは?
- 1.1.医療安全管理システムの主な機能
- 1.2.医療安全管理システムのメリット
- 2.医療安全管理システムを選ぶ4つのポイント
- 2.1.1.初期コスト
- 2.2.2.導入実績
- 2.3.3.eラーニングの搭載有無
- 2.4.4.分析機能の充実性・精度の高さ
- 3.おすすめの医療安全管理システム11選
- 3.1.1.HoSLM
- 3.2.2.Medical Incident
- 3.3.3.e-Riskn
- 3.4.4.インシデント管理システム
- 3.5.5.SafeMaster
- 3.6.6.e3incident
- 3.7.7.ファントルくん
- 3.8.8.HOPE インシデントレポートシステム
- 3.9.9.Smart Risk Manager
- 3.10.10.Iras next+
- 3.11.11.ePower/CLIP
- 4.まとめ
医療安全管理システムとは?
医療安全管理システムとは、別名インシデント管理ツールと呼ばれ、主にインシデント管理を行うためのシステムです。インシデントとは、大きな問題になる可能性がある緊急事態のことをいいます。
医療事故やインシデントには、報告書作成が義務付けられており、今後の運営に活かす必要があります。医療安全管理システムを活用することで、スムーズに医療安全に関連する業務を行うことができます。
医療安全管理システムの主な機能
医療安全管理システムには次のような機能があります。
- 分析サポート
- 統計作成
- インシデントレポート作成や管理
医療安全管理システムのメリット
医療安全管理システムを導入することで、インシデントを明確にして医療事故やヒヤリハットの防止につながります。さらに、業務負担を軽減したり、医療安全への意識を高められたりします。
医療安全管理システムを選ぶ4つのポイント
医療安全管理システムを選ぶ際に次の4つのポイントが挙げられます。
- 初期コスト
- 導入実績
- eラーニングの搭載有無
- 分析機能の充実性・精度の高さ
1.初期コスト
医療安全管理システムによって初期コストが異なります。病院の規模や目的、予算などにあわせて適したシステムを選ぶことが重要です。
2.導入実績
医療安全管理システムを選ぶときは、導入実績を確認しましょう。医療安全システムによっても特徴が異なり、導入目的で実績のあるシステムを選ぶことをおすすめします。
3.eラーニングの搭載有無
医療安全管理システムによって、eラーニングが搭載されているタイプとないタイプがあります。eラーニングを搭載しているシステムを活用すると、よりスムーズな研修活動が可能です。
4.分析機能の充実性・精度の高さ
医療安全管理システムによって、分析機能の充実度が異なります。分析機能が充実したシステムを選ぶことによって、院内の医療安全管理がスムーズに改善を進められるでしょう。
おすすめの医療安全管理システム11選
医療安全管理システムにはさまざまな種類や特徴があります。ここでは、おすすめの医療安全管理システムを紹介します。
医療安全管理システム |
特徴 |
HoSLM |
医療安全管理を長年研究することによって開発 |
Medical Incident |
チェックやリストボックスによる入力補助 |
e-Riskn |
医療安全管理者の業務負担軽減が可能 |
インシデント管理システム |
先進システムツールであるGeneXusを導入 |
SafeMaster |
インシデント分析やPDCA支援機能が充実 |
e3incident |
インシデントレポートの作成や報告、RCA分析支援が特徴 |
ファントルくん |
コンサルティングや訪問介護ステーションの経営をしている企業が運用 |
HOPE インシデントレポートシステム |
医療安全管理をサポート |
Smart Risk Manager |
さまざまな病院規模に対応 |
Iras next+ |
使いやすさに特化したシステム |
ePower/CLIP |
ソフトウェアやITインフラに特化した会社が運用 |
※いずれのシステムも価格詳細は問い合わせが必要です。
1.HoSLM
引用:HoSLM
HoSLMは、医療安全管理を長年研究して誕生した、医療安全管理コンピューター・システムです。定期的に医療安全管理の状態を確認でき、スムーズな改善が可能です。類型化分析や介入効果、ゆらぎなど分析の自動所見を表示させることができ、リスクマネージャーの負担を減らせるのが大きな特徴です。
2.Medical Incident
Medical Incidentは、チェックやリストボックスによる入力補助のある医療安全管理システムです。富士通医療会計システムと連携をしたり、独自様式も個別で作成できたりと、業務効率化につなげられます。さらに、レポート印刷機能を搭載していることから、レポートを印刷して活用することが可能です。また、Excelを用いた集計やグラフの作成もできます。
3.e-Riskn
引用:e-Riskn
e-Risknは、インシデントとアクシデントを効率的に収集し、医療安全管理者の業務効率化を進める医療安全管理システムです。業務負担を減らすことで、医療安全はもちろん、働き方改革の推進にもにつなげます。使い方はシンプルで、IT知識がない病院でもスムーズな導入が可能です。転落転倒事故の件数、事故内容件数など、さまざまな詳細データの統計を作成可能です。
4.インシデント管理システム
引用:インシデント管理システム
インシデント管理システムはサンコンピューターが運用しており、先進システム開発ツールGeneXusを活用している医療安全管理システムです。幅広い開発が行えるほか、納期までの大幅な短縮も可能です。クラウド型でいつ・どこでも入力可能で、リアルタイムな統計が確認できるのも特徴です。日本医療機能評価機構への報告ができたり、入力する場所を選ばなかったりと、さまざまな点で利便性の高いシステムです。
5.SafeMaster
引用:SafeMaster
SafeMasterは、インシデント分析やPDCA支援機能が充実している医療安全管理システムです。e-ラーニング機能によって、研修の実施や研修の事項データの集計も可能です。さらに、Excelへの自動グラフ作成や、オプションで患者相談支援機能など、幅広い機能が充実しています。
6.e3incident
引用:e3incident
e3incidentは、インシデントレポートの作成や報告をスムーズに行うことができる医療安全管理システムです。自由な形式で作成可能で、必須入力項目チェック機能があり、入力漏れを防止します。さらに、ECA分析支援によって過去の登録を活用したり、レポート内に書かれている文章と連携したりと、効率よくレポート作成を進められます。
7.ファントルくん
引用:ファントルくん
ファントルくんは、ヘルスケア産業以外に訪問介護ステーションの経営やコンサルティング事業を行うメディシステムソリューションが運営する医療安全管理システムです。スムーズなインシデントレポート作成から集計まで可能です。エラーが事故につながることを防ぐ機能も充実しています。
8.HOPE インシデントレポートシステム
HOPE インシデントレポートシステムは、報告書作成から承認までをスムーズに進め、インシデント再発防止への改善にむけてサポートをおこなう医療安全管理システムです。電子カルテシステムをはじめ、医療現場で活用されているシステムとシームレスに連携可能です。さらに、情報共有や詳細分析などをスムーズに実施し、業務効率化につなげます。
9.Smart Risk Manager
Smart Risk Managerは、インシデント集計やレポート作成時間の短縮、医療作成の効率化を図ることのできる医療安全管理システムです。医療機関別に項目が調整できるため、自院にあった運営が可能です。システムで作成したレポートを医療安全委員会に送付し、対策立案につなげることができます。
10.Iras next+
引用:Iras next+
Iras next+は、報告から分析、研修までをトータルにサポートしている医療安全管理システムです。病院の規模や施設数にかかわらず、さまざまな病院で活用可能です。オプションを利用することで電子カルテと連携可能で、患者一人ひとりの情報を読み込むことができます。ほかにも、改善機能やe-ラーニング機能など充実した機能があります。
11.ePower/CLIP
引用:ePower/CLIP
ePower/CLIPは、ITインフラやソフトウエア開発を手掛けているNSDが運用している医療安全管理システムです。メール配信機能を使ったリアルタイムな情報共有や、eラーニングを使った研修、インシデントレポートの作成や分析などのサポートを受けることができます。さらに、院内LANを活用することで、効率的に情報収集をできるのが特徴です。
まとめ
医療安全管理システムを活用することによって、インシデントや医療事故などをいち早く把握でき、再発防止につなげることができます。さまざまなシステムが開発されているため、ぜひ自院に合った医療安全管理システムを導入してみてはいかがでしょうか。