【最新版】おすすめの患者呼び出しシステム13選!メリットや選ぶ際のポイントを解説します!
耳が聞こえづらい患者や、プライバシーおよび個人情報保護の意識が高まったことから人前で名前を呼ばれるのを好まない患者がいます。
また、待合室を不在にしている患者がいると、患者を探すのに時間がかかったり、順番の入れ替えが発生したりと余計な手間がかかるため、医療機関の業務負担が大きいのも事実です。当記事では、患者呼び出しシステムやメリット、選ぶ際のポイントを解説していきます。
目次[非表示]
- 1.患者呼び出しシステムとは?
- 2.患者呼び出しシステムを導入する3つのメリット
- 2.1.1.満足度を向上させられる
- 2.2.2.すぐに設置できる
- 2.3.3.感染のリスクを減らせる
- 3.診療予約システムとどちらが良いのか?
- 4.患者呼び出しシステムを選ぶポイント
- 5.患者呼び出しシステムのおすすめメーカー13選
- 5.1.1.NTS
- 5.2.2.大井電気
- 5.3.3.富士通フロンテック
- 5.4.4.ケアコム
- 5.5.5.ホスピタルネット
- 5.6.6.ウエストワン
- 5.7.7.シャープ
- 5.8.8.スクラムエッグ
- 5.9.9.メルス
- 5.10.10.オーミケンシ
- 5.11.11.eBase Solutions Laboratory
- 5.12.12.パシフィック湘南
- 5.13.13.Hospision® モバイルサービス
- 6.まとめ
患者呼び出しシステムとは?
「患者呼び出しシステム」とは、受付した際に専用の受信機を患者に渡し、診察や検査、会計の順番がきた時に、手渡した受信機に通知するシステムです。
患者呼び出しシステムを利用することで、耳が聞こえづらい患者にも、名前を呼ばれることを好まない患者にも内密に速やかに通知することができます。また、待合室を離れ売店や屋外にいる患者にも、敷地内であれば呼び出すことが可能です。
患者呼び出しシステムを導入する3つのメリット
患者呼び出しシステムを導入するメリットとして、次の3つが挙げられます。
- 満足度を向上できる
- すぐに設置できる
- 感染のリスクを減らせる
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.満足度を向上させられる
患者呼び出しシステムがあれば、患者は待合室で待機しなくてもよいため、自由な過ごし方ができるようになります。
従来の呼び出し方法であれば、待合室で待機しておかないと自分の順番がきてもわかりません。患者呼び出しシステムを導入すれば車で待機したり院内のレストランで過ごせたりするため、待ち時間の負担を減らせます。
2.すぐに設置できる
患者呼び出しシステムは、大規模な工事が不要で、すぐに設置することができます。そのため、患者を呼び出すツールだけあれば、導入しやすいシステムです。
3.感染のリスクを減らせる
患者呼び出しシステムを導入すれば、敷地内にいる患者をいつでも呼び出すことができます。そのため、患者は待合室にいる必要はありません。
車内や売店といったさまざまな場所で待てる他、予約時間が近づいてきたら来院すればいいのです。待合室の混雑を回避できるため、感染のリスクを減らせるでしょう。
診療予約システムとどちらが良いのか?
診療予約システムでも、患者呼び出しシステムと同様に、患者を呼び出すことができます。しかし、スマートフォンの操作が不慣れな患者には使いこなすことが困難です。
また、患者呼び出し機能のみ使用したい場合、コストや時間、労力もかかるため、診療予約システムはおすすめできません。
患者呼び出しシステムを選ぶポイント
患者呼び出しシステムを選ぶポイントは以下3つです。
- 他システムとの連携有無および豊富さ
- 配布用の呼び出し端末の有無
- スマホを活用できるタイプかどうか
呼び出し方法を配布用の端末にするのか、スマホにするかは、自院を利用している世代の割合やシステム活用方法の手間がどれくらいかかるのかといったことを考慮して判断するとよいでしょう。
患者呼び出しシステムのおすすめメーカー13選
患者呼び出しシステムのおすすめメーカーは次の13社です。
メーカー名 |
サービス・システム名 |
|
1 |
NTS |
患者呼出システム |
2 |
大井電気 |
920MHz帯LPWA方式構内無線呼出システム OiNET-940/941/942/711 |
3 |
富士通フロンテック |
モバイル端末呼出システム |
4 |
ケアコム |
外来患者呼出システム |
5 |
ホスピタルネット |
医療施設向けタブレット端末 HosPad 外来呼び出しシステム |
6 |
ウエストワン |
外来患者呼び出しシステム iFront(アイフロント) |
7 |
シャープ |
コールベルシステム |
8 |
スクラムエッグ |
AI(人工知能)受付・自動呼出システム ソトマチ |
9 |
メルス |
MELTH WINDOW |
10 |
オーミケンシ |
外来患者呼出システム |
11 |
eBase Solutions Laboratory |
患者呼出システム |
12 |
パシフィック湘南 |
ワンタッチコール |
13 |
富士通ゼネラルOSテクノロジー |
Hospision® |
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.NTS
NTSの患者呼出システムは、受付時に受信機を患者に貸与する方式です。受信機についているボタンは1つだけとシンプルであるため、誰でも簡単に使えます。
メロディ・振動・ライト点滅で患者に知らせるとともに、バックライト付きの液晶ディスプレイには48文字までのメッセージが表示されます。充電式リチウムイオン電池を採用しており、連続待受時間は約48時間というのもポイントです。
2.大井電気
引用:920MHz帯LPWA方式構内無線呼出システム | 情報伝送機器開発 | 大井電気株式会社
大井電気の920MHz帯LPWA方式構内無線呼出システムは、受付時に患者へ受信機(呼出カード)を貸与する方式をとっています。患者呼出自動発行機には呼出カード200台を収納・充電ができ、再来受付機能が備わっているのも特徴です。
呼出カードは音・振動・ライト・バックライト付き液晶表示で患者に通知します。充電式のリチウムイオン電池を使用していて、連続待受時間は約48時間です。
3.富士通フロンテック
富士通フロンテックのモバイル端末呼出システムは、患者のスマートフォンや携帯電話に通知する方式です。受付票に印刷されたQRコードをスマートフォンや携帯電話で読み取ってメールを送信し、順番が近づくと呼出メールが患者に届きます。
携帯電話のショートメール(SMS)にも対応している他、診察の遅延状況を自動でメール配信する機能もあります。
4.ケアコム
ケアコムの外来患者呼出システムは、受付時に患者へ受信機(呼出カード)を貸与する方式です。システム構成は、医療機関の規模や要望に応じて提案してくれます。
院内PHSの交換機を利用して、PHSや内線電話で呼出カードの番号をダイヤルする方法があれば、920MHzの無線で送信することも可能です。
5.ホスピタルネット
引用:医療施設向けタブレット端末 HosPad(ホスパッド)外来呼び出しシステム - ホスピタルネット -
ホスピタルネットのHosPadは、iPadを使用して、患者に貸与した端末に通知する患者呼び出しシステムです。構成がシンプルで場所を取らないシステムのため、導入しやすいのが特徴です。
また、病院が端末を貸与するため、患者自ら設定する必要がありません。そのため、デジタル端末に不慣れな患者でも扱いやすいといったメリットがあります。
6.ウエストワン
引用:外来患者呼び出しシステム iFront 製品概要 | 株式会社ウエストワン
ウエストワンの外来患者呼び出しシステムiFront(アイフロント)は、ICカードで番号を管理し、受付から会計まで円滑に案内できるシステムです。受付時に患者へICカードを渡し、カードの番号を音声付きでディスプレイに表示し通知します。
患者は自分の順番があとどれくらいなのか、ディスプレイで見ることができるため安心です。ディスプレイには、医療機関から患者に向けたお知らせを一定間隔で表示させることもできます。
7.シャープ
引用:コールベルシステムとは | 法人のお客様へ(シャープのBtoB)
シャープのコールベルシステムは、受付で患者に受信機を貸与し、親機の送信ボタンを押して呼び出すものです。フードコートや金融機関でも使われているため、見たことがあるかもしれません。
親機はコンパクトで、呼び出したい患者の番号を押して送信するだけであるため、非常に扱いやすいシステムです。送信機と受信機の通信距離は見通し約200mですが、中継器を利用することでさらに通信エリアを拡張できます。
8.スクラムエッグ
引用:ソトマチ
スクラムエッグのAI(人工知能)受付・自動呼出システムは、LINEで受付することができます。
LINE自動呼出機能は、何人前に呼び出すかを設定でき、電話やSMSでの呼出も可能です。
9.メルス
引用:MELTH WINDOW
メルスのMELTH WINDOWは、受付時に患者へ受付番号票を発券し、モニターに患者の受付番号を表示させて呼び出すシステムです。
診療・検査・会計・薬の受け取りと、状況に合った内容を表示できるのがポイント。患者は、待合室以外でもスマートフォンさえあればインターネットで診察状況が確認できます。
また、スマートフォンで受付番号票にあるQRコードを読み込んで空メールを送ると、呼び出しメールを受信することも可能です。
10.オーミケンシ
引用:オーミケンシ株式会社ソリューション事業部|website
オーミケンシの外来患者呼出システムは、再来受付自動発行機で呼出カードが自動発行されます。また、オプションの端末を導入・設置すれば、呼び出しカードをかざすだけで到着確認が可能です。
また、患者はお知らせがあるまで、院内で自由に過ごせる他、呼び出しカードの表示にしたがって、診察や会計も行えます。
11.eBase Solutions Laboratory
引用:患者呼出システム
eBase Solutions Laboratoryの患者呼出システムは、患者がアプリをインストールしたスマートフォンを使って病院の外で受付することで、メッセージと音で呼び出すことができるシステムです。
医療機関から500m以内の距離で行う必要がありますが、感染症対策として有効です。
12.パシフィック湘南
パシフィック湘南のワンタッチコールは、受付で患者に受信機を貸与して、送信機で受信機の番号を指定し呼び出すシステムです。受信機で振動とブザーで患者に知らせたり、ディスプレイに表示させたりすることもできます。
13.Hospision® モバイルサービス
引用:医療向け外来情報ソリューション (Hospision®) - 富士通ゼネラル JP
富士通ゼネラルOSテクノロジーが提供する「Hospision®(ホスピジョン)」は、外来を中心とした業務において診察にいたる患者の流れを表示盤や携帯端末などを用いてトータル的にサポートし、かつスタッフおよび看護師本来の業務への注力化を図れるシステムです。
スマートフォンやフィーチャーフォンで診察及び会計の呼出状況を確認でき、外来待合室の「3密(密集、密室、密接)」を回避できます。また患者側にアプリをダウンロードしてもらうことで、スマートフォン用アプリでのメッセージ受信でき、順番が近付くとポップアップで表示されるため情報の見逃しを防ぐことが可能です。
まとめ
各社さまざまな患者呼び出しシステムを提供しています。スマートフォンに慣れていない患者にとっては、操作方法が分からずストレスを与えてしまうかもしれません。
医療機関の規模や使用する世代の割合を考慮し、医療機関にとっても患者にとっても扱いやすいシステムを選ぶことをおすすめします。