かるがもクリニックは、一般的な小児の病気治療だけでなく、ワクチン接種による病気の予防・花粉症の舌下免疫療法・渡航外来など幅広い診療を行っている。2017年2月よりCLINICSを活用したオンライン診療を導入し、定期受診の患者の通院負担と待ち時間の軽減を果たしている。

院長である宮原篤先生は2015年8月に厚労省から出された遠隔診療に関する通知をニュースで知った際「これは将来性がある」と強く感じたという。これまでも患者にとってより良い医療を実現するためにオンライン予約システムやクレジットカード決済などを積極的に導入していたため、その一環としてオンライン診療に関しても当初から前向きに検討していた。

「CLINICSを選んだ理由はいくつかありますが、直接医師が来て説明してくれたことが大きかったです。また、知り合いの医師が導入していたので背中を押してもらえたということもあります」と宮原先生は語る。

現在の診療メニューは、既存の患者のうち院長がオンライン診察でも問題ないと判断した定期処方の患者向けのメニューとなっている。小児科では特に保護者が仕事で忙しくクリニックに来ることが難しい場合の利用が多いという。また、大人の診察では花粉症の経口舌下免疫療法の患者が多いとのことだ。

実際にオンライン診療を導入してみると、患者からの反響も非常に大きいと宮原先生は語る。

「オンライン診療を利用した患者さんからは『簡単なのでまた使いたい』と言われることが多いです。リピーターがだいぶ多く、実際に一度体験してみると、その手軽さや便利さを感じる患者さんが多いということだと思います。特に仕事をしているお母さん方からの評判はよく、最初にオンライン診療のことを案内したタイミングでだいたい4割くらいの方はぜひやってみたいと言ってくれています」

実際にご活用いただいたうえで、CLINICSに対して率直なご意見をお伺いした。「メドレーさんには複数名の医師が所属していることによる安心感がありますし、CLINICSがメディアで取り上げられているのもよく見かけるので、非常に勢いがあるなと感じています。

また、導入直後は実際に使っている患者から使い方についてのお問い合わせをいただくこともあったのですが、患者用アプリのアップデートで使い勝手がよくなったこともあり、ここのところ順調に月々の予約数が増えてきているので、引き続き改良を続けてほしいです」

「今まで医療業界では積極的なテクノロジーの活用というのはあまり行われてきませんでした。私自身は、オンライン診療のような患者さんの利便性を高めることのできるシステムが出てくることは好ましいと思っています。個人情報には細心の注意を払ったうえで、今後もこの流れが進んでいくことで、電子カルテとの連携であったり、ウェアラブルデバイスとの連携であったりということが進んでいけばより患者さんにとって良い医療が広まっていくのではないでしょうか。メドレーさんにはそのあたりも期待したいです」